この曲を聴け!
DAWN FOR THE LIVING (1988年)
MyPage

DAWN FOR THE LIVING
モバイル向きページ 
解説 - DAWN FOR THE LIVING
→解説を作成・修正
コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★★ (2011-08-06 00:18:51)

ドイツはフランクフルト出身の4人組が、METAL HAMMER誌元編集長のチャーリー・リンが興したNO REMORSE RECORDSから'88年に発表した1stアルバム。
OPからガツンとカマしてくれるキラー・ソング①が判り易い形で示す通り、タイトでキレのある演奏力を生かし、徹底的に刻みまくる速射リフやドラマティックなメロディを奏でるツインG等のヨーロピアン・スラッシュ然とした要素と、しっかり歌うVoに、陰に篭らずカラッとスポーティな疾走感といったアメリカン・スラッシュ的な要素とが組み合わされて畳み掛けるサウンドは、このデビュー作の時点で実に立派な完成度を誇る。
後のアルバムに比べると、Voの歌唱スタイルは歯切れの良さよりも荒っぽさの方が勝っており、また、次作以降のアートワークを手掛けるアンドレアス・マーシャルの洗練にはまるで及ばないチープなジャケット・イラストの存在も相俟って、GRINDERのカタログの中では最もスピード/スラッシュ・メタル色が濃厚に感じられる内容で、取り分け1stアルバムを発表した頃のHEATHENを思わせる③は本作でしか聴けないタイプの名曲。それとGが勇ましいメロディを奏でる⑦も、思わず昂ぶらずにはいられない逸品ですね。
本当、このバンドのアルバムにはハズレがないな。




2. 失恋船長 ★★★ (2019-10-12 20:39:49)

ジャーマンスラッシャーの記念すべき1st。無頼なスピード感や荒涼としたメロディはUS勢のスピードメタルからの影響もあるが、ツインギターの絡みなど正統性の強いスタイルを基調としているのも印象的、剛毅に打ち鳴らされるリズムプレイの直情的な絡みと相まって、非常に冷徹でクールなサウンドに聴こえる。
特性の異なるツインギターコンビの持ち味が激しく火花を散らす事で、盛り上がりも確実な展開があったりと、興奮するツボを押さえているのが、やはり殺伐とした無機質さが不穏な空気を生み出し、聴き手の不安を煽り被いつくす。
今となっては古典スタイルとなるのだろうが、摩擦度の高いリフワークと性急なビートの絡みは、スラッシュメタルかくあるべきな魅力が満載、唄い込めるシンガーの存在のおかげでスラッシュはちょっとと思う、スピード/パワーメタル系のマニアにも勧める事が出来る名盤だ。こうして改めて聴くと、意外にフックのある展開があり耳馴染みも良い、またスラッシュ由来の先の読めない展開、その鋭い感性が聴き手の好奇心を擽り続けるでしょう。



発言

評価:★★★ 素晴らしい!! ★★ 良い! まあまあ コメントのみ
→発言を修正・非表示 | 移動
→問題発言を非表示