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CROWSREIGN (2004年)
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解説 - CROWSREIGN
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-08-25 04:02:58)

2004年発表の3rd。

このバンドはギリシャ産ということくらいしか予備知識が無かったんですが、ジャケが爬虫類の爪に目玉が埋め込まれた、なんとも不気味なものだし、裏ジャケのメンバーもスキンヘッドのマッチョが雄叫び挙げながら万歳してるしで、これは絶対アングラで不気味な路線か、ダーティもしくはブルータル路線の音かな…と予想をしてたんですが、これは意表を突かれました。

まずメロウなインスト+語りの1曲目から想像してたのと大分違う音だし、インスト明けの2曲目の冒頭からいきなり正統派的と言っても良いような、メロウでかっこいいツインリードが炸裂していたので驚きました。その後メロブラ的なトレモロリフと共に疾走するパートがあるも、やはり感じるのはメロウさや、ごく真っ当なメタルとしてのかっこよさ。

基本はメロディックなブラックメタルなんですが、メロいギターのフレーズで引っ張るパートはメロデスっぽい…というかそのものですし、時折ゴシックメタルのような暗い耽美さを感じさせたり、キーボードが曲をシンフォニックに彩ったり、様々な要素が取り入れられてますね。諸要素を破綻無く組み合わせてドラマティックに曲を構成してます。

質の高い、丁寧でメロディックな曲作りが成されている反面、聴いてて気持ち悪さを感じるパートや、演奏が凄まじ過ぎて付いていけなくなるようなパートは無く、敢えて言えば優等生的でもあるため、ブラックのショッキングな部分や辺境メタルの異境的な面を求めるには向かない音だと思う。そういうものを求めないのであれば、十二分に推薦できるアルバムだと思います。ジャケと音楽性がいまいち一致しない点を除けばかなりの良盤かと。



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