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ADVERSE SPHERES (Usher-to-the-ETHER)


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/ ADVERSE SPHERES
全体的に世界観が統一された作風ですが、敢えて1曲選ぶとしたら4曲目。
木管楽器にも通じる上品な音色のキーボードと、薄いギターノイズのハーモニーが特に素晴らしい。ミニマルで繰り返しの多い音ですが、これなら何時までも聴いていたい気分になれます。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-04-18 09:52:10)


ADVERSE SPHERES

2008年発表の1st。

あからさまなノイジーさではなく、うっすらと覆い被さるようなギターの歪みと、厚みのある、空間系のキーボードが混ざり合い、ゆったりとしたテンポの中で立体的なアトモスフェアを醸成する、アンビエント/ディプレッシブブラック。ヴォーカルがこの手に良くあるタイプの泣き叫び系ではなく、妙な生々しさを感じさせる中~低音域のがなり声なのも特徴ですね。

この作品、数あるアトモスフェリックな鬱ブラックの中でも、ギターノイズとキーボードの一体感に優れた音像を提供していると思う。単に絶望的・ダークなだけではなく、どこかクラシカルな上品さも持ち合わせているメロディとも相まって、包容力のある作品に仕上がっている感じ。…映画の主人公が死ぬシーンを、海に沈む太陽で暗喩するとして、そういう場面のバックで流しても合いそうな音。「人生の斜陽」的な(笑)。

ダークなメランコリックさの中に、上品さや儚さも内包した音で、アンビエント/ディプレッシブ系が好きな方以外にも、シューゲイザー系好きな方にも推薦。最近、何気にこの手のバンドで良いの多いなぁ…。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2010-04-18 09:50:00)