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BUONO! 2 (2009年)
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BUONO! 2
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解説 - BUONO! 2
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-03-14 23:11:50)

2009年発表の2nd。
Buono!は例えば「Café Buono!」とか「MY BOY」とか、他のアルバムにも確かにキラーチューンは多いんですが…トータルの完成度で言えばこのアルバムが断然素晴らしいと思います。

Buono!ってガールズロック風の作風をコンセプトにしてるせいか、全体的にはつんく系の作品と比べるとメロディにクドさがなくて、清涼感のあるものが多く、それがクサメタラーには少々物足りなかったりするんですが…このアルバムはその清涼感をしっかり保った上で、つんく系のトップクラスの完成度のアルバム(モーニング娘「12,スマート」、Berryz工房「6th 雄叫びアルバム」辺り)と比べても遜色ないくらい、印象深くキャッチーなメロディが多いと思う。

しかも曲のバラエティに富んでいるだけでなく、例えば「Early Bird」ならモータウン風、「消失点」ならバラード、「co・no・mi・chi」なら歌謡ロック、「I NEED YOU」ならパンクなど、どの曲もガールズポップの中のその路線で言えば最高クラスの仕上がりなんですよね。加えてクラシックなロックのエッセンスを演奏の随所に感じさせながらも、打ち込みを上手く使ったポップさの演出や、少女マンガ的な世界観の、キラキラした可愛らしさ等も両立させているのがホント素晴らしい。

その優れた楽曲を歌う三人の歌も、艶のある声質でかっこいい曲も大人びた曲も自分のゾーンに引き込む夏焼さん、高い歌唱力とどこか哀愁のある声でどんな曲も歌いこなせる鈴木さん、そしてはっちゃけたキャラとは裏腹に、力強くよく通る、ロック向けの声質でユニットのコンセプトを表現しきる嗣永さんと、三者三様かつ「この三人でなければ駄目」と言い切れるくらい、バランスが取れているのが素晴らしい。こういうユニットでここまで均整の良い組み合わせは他にないのでは。

余談ですが…人形とか彫刻を思わせる整った美形と、モデルっぽい美人系の美形、アイドルらしい親しみやすさのある美形と、ヴィジュアル的にもバランスが取れてるユニットだと思う。ホント絵になる三人ですよね。トーク的にも、仕切りも引っ掻き回しも出来るオールマイティなタイプ、クールな突っ込み系に見えて時々天然以上に大ボケもかますタイプ、ふにゃふにゃしたゆるキャラ的な癒し系タイプと、三者三様でやっぱり奇跡的なバランスだと思うし。

まあそれはそれとして、キャッチーかつハイクオリティな曲が並ぶ、このジャンルでは名盤といえる作品ですので、ガールズポップ好きな方は是非。アイドル的可愛らしさと、ポストロック的美しさが奇跡的に融合した「ゴール」や、普通のガールズバンドでは出来ないであろう、計算されたキャッチネスを持つ「ロッタラ ロッタラ」とか本当に名曲ですよ。



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