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PIEKLO. LABIRYNTY. DIABLY
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解説 - PIEKLO. LABIRYNTY. DIABLY
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-09-30 22:40:32)

2010年発表の1st。
このバンドも、安易に「~系」とカテゴライズされる事を拒むような、独特の音を出してますね…。

不吉で毒性の強いメロディを軸に、ミディアムテンポを基調として舐るように展開する、妖しいムードたっぷりのアヴァンギャルドな音で、個人的にはVED BUENS ENDEやVIRUSをまともなメタルに更生させている途中、みたいな印象を受けました。メロディの妖しさはDEATHSPELL OMEGAやLEVIATHAN辺りにも通じるかも。ヴォーカルも第一声からいきなり未知のウイルスに脳を焼かれたような、気色悪い狂性を持った声で聴き手を迎えてくれるし、なかなかグロ度の高い音。

しかし、ここまでならそこまで個性的とは言えないんですが、このバンドが面白いと思うのは、どこかポーランド産デスに影響を受けたような、ヘヴィさも感じられること。全体的には毒素がアトモスフェリックに漂うような作風なんですが、刻みの重さやツーバス連打は、「そのパートの音作りに限って言えば」ブルータル系っぽい音なんですよね。ヴォーカルも迫力出して吼えるべきところはキッチリ吼えてくれますし、メロブラ的トレモロ疾走は普通にかっこよかったり。

妖しく毒々しいアヴァンギャルドなムードと、ヘヴィネス重視のブルータルさって水と油だと思いがちですが、このバンドはその二つを上手く融合させているところが、非常にユニークだと思う。メロディや展開が醸し出す毒素のたっぷり詰まった靄が、ヘヴィネスによって低く垂れ込めているように広がりを持っている感じだと思う。なんとなくジャケの雰囲気から面白そうな作品だとは思ってましたが、期待以上に良かったです。



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