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NIGHT SPIRIT (2009年)
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NIGHT SPIRIT
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解説 - NIGHT SPIRIT
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1. Usher-to-the-ETHER (2011-10-01 19:29:26)

2009年発表の1st。
20分を超える曲を2曲収録した、大作主義の作品。

音像全体をギターリフのノイズ質と、アトモスフェリックなキーボードの交じり合った靄のような音が覆い尽くし、そこに叙情的なピアノメロを乗せ、スローかつミニマルに進行していく、アンビエント寄りのブラック。ピアノメロはBURZUMの「Filosofem」を狂気的でなく、優しくしたような感触があって良い感じですが、マイクに近づいて無理矢理呼気で声歪めたようなヴォーカルはちょっと微妙かも。

この人はアートワークの写真も自前で撮っているらしく、音の方にも「情景的であること」に対する並々ならぬ拘りが感じられますね。1曲目はピアノを神秘的で奥行きのあるキーボードに代えたり、バンドサウンドを一旦引かせてアンビエントになったり、2曲目ではピアノが少なめな代わりに中間部に神秘的なキーのフレーズが出てきたり、展開は一応あるものの、音像の雰囲気は約40分通して一貫している感じで、この手の中でもミニマルさがかなり強い方だと思う。

個人的には、ちょっとミニマリズムが強すぎるかな…と思ってしまうかも。似た系統なら、ELYSIAN BLAZEやI SHALT BECOMEくらい展開がある方が私的には好み。ミニマル系の情景的な音に興味がない人にはお勧めできない音。



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