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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-10-12 01:03:56)

2011年発表の2nd。

サンクスリストを見ると、日本や韓国のバンドに交じってBATHORY、BURZUM、DISSECTIONの名前があったりしますが、このバンドもそれらの初期ブラック、とりわけDISSECTIONに多大な影響を受けたであろう、メロディックなスタイルのブラック。一部「Where Dead Angels Lie」へのオマージュっぽい部分もあるのがなんか微笑ましいです(笑)。ただDISSECTIONと比べると、こちらはミディアムパート中心に曲を展開させたり、全体的にメロディにほんのりペイガン色があるのが大きな違いですね。

一聴した感じでは、あまりアジアっぽさを感じない音ですが、強いて言えばリズムの組み方に独特の呼吸というか、「間」みたいなものがあるのがアジア的…なのかもしれません。それを野暮ったいと感じてしまうか、アジアっぽい神秘性を感じ取れるかで、評価は大きく変わってくる気がします。私は最初はぶっちゃけ前者でしたが、何回か聴くうちに後者に意見が変わってきましたね。

ただ、妙に歪みの(「重い」ではなく)重たい感じのするギターの音色、屋根を叩くようなドラムの音色なんかは、初聴の印象で野暮ったく感じさせてしまいがちなので、もう少し改善の余地がありそう。アジアよりは、北欧のトラッドっぽさを感じる叙情メロや、典型的なブラックの喚きスタイルながら全力感ある殺気ヴォーカルなんかはかなり良い線行ってるかと思います。

アジアっぽさは薄いですが、メロディの良さなど基本は押さえた良盤だと思います。現時点では必聴とまでは言えませんが、悪くない作品かと。



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