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SACRO CULTO (1998年)
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SACRO CULTO
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解説 - SACRO CULTO
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-10-30 22:15:00)

98年発表の2nd。
05年にAvangarde、09年にPeacevilleより再発されてます。

ジャンルとしては、ゴシックよりのプログレッシブなシンフォニック・ブラックでしょうか。格調高く、薄暗い耽美さを感じさせるオーケストレーションを武器に、平均1曲10分以上の大作をドラマティックに聴かせる作風。メロディのクラシカルな上品さとは裏腹に、リフは結構がっつり刻むタイプで、スローパートはドゥーミー、ファストパートはスラッシーでなかなか聴き応えのあるサウンド。

この盤でヴォーカルを務めるCadaveriaのデス声は、女性らしい地声が混じるところに、獰猛さが垣間見える声でかなりかっこいい。男性のそれよりも憎々しげに聴こえて、作風とも相俟って、聴いてると薄暗い宮殿の中をゴルゴンだかネメシスだかメデューサだかに延々と追いかけられているような気分になってきます。クリーンも鬼女めいた邪悪な感情を入れたり、ソプラノ風に綺麗に歌い回したりなかなかの表現力。

ただ、リフがメタリックなのはいいんですが、ちょっと刻みに頼り過ぎていると思わなくはないかも。キーボードのメロディの美しさと、展開のドラマ性でそこまでは感じさせなくはしてますが、リフだけ聴くとちょっと平坦かもしれないと思う箇所も。個人的にはもう少しメロブラ寄りだともっと好みだったかもしれません。



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