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1.
Usher-to-the-ETHER
★
(2011-12-11 20:22:54)
2008年発表の2nd。
AURVANDIL等を輩出したレーベル、EISENWALD発のアヴァンギャルドブラックということで興味を持ち、買ってきたんですが…これは正直人を選ぶアルバムですね。かなりカルト度高いので覚悟を決めた方にのみ勧められる感じの作品。
作風は、時にプリミティブっぽかったり、ノイズめいた音色のリフで空間を埋めたり、前衛的なキーやサンプリングを取り入れたりなどの展開を見せるブラックメタルを「バックで垂れ流しつつ」、ヴォーカルが狂気の一人芝居を行う…みたいな音。音量のバランス的にもヴォーカルの気色悪過ぎるパフォーマンスを後押しするために、ブラックメタル要素のある演奏がある…という感じ。
曲自体だけでも奇妙なんですが、このヴォーカルのパフォーマンスはかなりヤバイ…というかもうグロイです(笑)。曲によってパフォーマンスの種類は変えてきますが、人生に絶望した男が泣き笑いしながら叫んでいるようだったり、肝試しのお化け役と驚かされ役と効果音役を一人でやっているようだったり、どれもマジに何か精神に病巣を抱えてるんじゃないかと心配になる声。
例えばSILENCER、MALVERY、SORTSINDなどイカレたヴォーカルで半ば伝説と化しているバンドがありますが、そういうバンドを好む人が聴いてもこれは厳しいんじゃ…と思います。まずヴォーカルのパフォーマンス最重視みたいな曲作りもマニアックですし、そのヴォーカルも狂気が「かっこよさ」に向かわない、気持ち悪さ重視のタイプですし…。私的にも正直辛い(笑)。「お勧めしません」と書いて逆に惹かれる方は自己責任でどうぞ。
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