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DIONYSOS (1997年)
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DIONYSOS
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解説 - DIONYSOS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-01-09 00:23:36)

97年発表の2nd。

このバンドは後にアヴァンギャルド志向を強めていったらしいですが、この時点ではキーボードを効果的に用いたシンフォニック/アトモスフェリックなブラックメタル。誰かの死を悼むかのごとく、物悲しいメロディでバンドサウンドを包むキーボードと、妖しげなメロディを含有するギターワークが絡む、個性的かつ濃厚なムードを持った作品。ブラックの邪悪さよりも、ゴシックの美しさや妖艶な感触の方が強い印象。

アトモスフェリックな路線の割には、ギターワークなどがかなりメタリックで、聴き応えのある音に仕上がってるのも特徴ですね。ミディアムテンポを中心に重厚に展開していく作風と実に合っていると思う。メロディの美しさもあって聴き入ってしまう音なんですが、バスドラの音がパタパタいってて軽いのはちょっと不満。曲自体はA級だし、音もそう悪くないのに、そこだけB級ブラックみたいに聴こえるのが残念。

…とはいえ個人的にこの雰囲気の濃さはかなり好きなので、☆は3つで。音質に多少の不満はあれど、人を強烈に引き込む世界観を持っているので、かなりお勧めの作品です。



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