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NOSTALGIA IN MELANCHOLY
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解説 - NOSTALGIA IN MELANCHOLY
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2012-01-24 19:16:18)

2012年発表の1stデモCD-R。

MANIERISMEのJekyll氏のサイドプロジェクトの初音源という事ですが…展開やSEの挿入、音像の作り方など、プリミティブブラックとしては色々なアイデアを取り込んだMANIERISMEに対し、こちらは衝動的でRAWであることをひたすら追求したような作風ですね。やたらボリュームの大きい録音で、半壊したようなノイズ一歩手前のミニマルなブラックを展開する音は、ILDJARN辺りを聴いて耐性が付いてる人じゃないとかなり辛そう。

勿論、演っている人が同じなので、MANIERISMEとの共通点も多く、特に病気じみた中に独特の耽美さを感じさせる、毒々しいメロディはやはり特徴的。壊れかけた音作りのせいで病気っぽさが更に助長されてますね。歪んだ音の中から成仏できない地縛霊の呻きが聞こえてくるような、「ギエエエ」系のヴォーカルにもノイジーな割れ気味のエフェクトが掛かり、聴いてる方も正気ではいられなくなりそうな感じ。

個人的な印象としては、MANIERISMEの曲を未加工のまま、粗さを押し出す方向に進めたような作風だと思います。ぶっ壊れていながらもしっかり病的なムードを醸し出す辺り流石ですが、プリブラやノイズ系のブラックが駄目な人には拷問そのものでしょう(笑)。いかにも哀愁系の音を出してそうなタイトルで、メロディアスさの観点では強ちタイトル通りでないとは言い切れませんが、やはりその狂性に圧倒される感覚の方が強いですね。MANIERISMEよりも数段カルト志向な音。



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