30秒程度の赤ちゃんの泣き声のイントロに続く 「Weight」をメインテーマとしたコンセプト アルバムのようだ。 事実「The view from here is frightining...」と いうフレーズで幕を開けたアルバムは,同じフレーズを 疑問系にして幕を閉じる。 人生を航海に喩えるというより,個人の漠然とした 人生の見通しを航法に喩えるという姿勢に思える。
g.とvo.だけで構築しきる『Power Windows』辺りの RUSHの遺伝子の進化系だろうか。 方向性そのものに不満を抱くリスナーはあるだろうが, 一つの頂点であることに異議が出ることは少ないように 思う。耳と心に優しいProg.Metal。 「Stigmata」の構築美,「To The Ones Who Have Failed」 の歌心は見事。