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THE DEVILS DEEP
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解説 - THE DEVILS DEEP
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-01-27 23:24:02)

2011年発表の4th。
かつては日本盤もリリースされるほど知名度があった彼らですが、前作を発表したあと暫くリリースのない期間が続き、今作は9年振りとなるフルアルバムだとか。

路線としては、邪悪なトレモロも多用するメロディック・ブラックに、荘厳なキーが絡むシンフォニックブラックで、DIMMU BORGIRほど大仰でもないし、COFほど正統派に寄ってもいない、LIMBONIC ARTほどアトモスフェリックでもない、今時ちょっと珍しいくらい衒いのない、ジャンルの王道的な音。5曲目でちょっとだけ前衛的な音色も取り入れてはいるものの、その王道振りが質の高さも相俟って聴いていて安心できる作品。

個人的にはこの作品のメロディセンスがかなり好きですね。シンフォ系ってどうしても派手なメロディになりがちですが、このバンドは荘厳さやクラシカルさはしっかり感じさせつつも、邪悪さや暗黒な感触をちゃんと残してくれているのが素晴らしい。キーボードの音色を使い過ぎていないのも、私的には好感触。聴いていて心地良いメロディと音像を、常に奏でながら展開してくれてる感じ。

また、日本盤も出た2ndを聴いたときは、「引き」パートの弱さを感じてしまいましたが、今作ではそれはすっかり解消されてるように思います。キーボードがよりメロディアスになったこと、バンドサウンドがメロディック・ブラックとしての説得力を上げたことで、1曲1曲を、そしてアルバム全体を頭から終わりまで、インテンスな雰囲気を保ったまま聴かせる力が備わったような感じですね。

最近シンフォ系って、ABIGAIL WILLIAMSの1stを筆頭に、どんどんクオリティの非常に高い作品が出てきてますが、このアルバムもその中でがっつり勝負できる質の高さがあるように思います。ブランクどころかかなりパワーアップしてますので。最近のシンフォ系ではTROLLの最新作など、邪悪さを残しつつメタルとしてのクオリティも高い路線の作品が好きな方にお勧め。



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