ドイツ・バイエルン州インメンシュタット出身
本名:Klaus Sperber
マリア・カラスに影響され、ソプラノ歌手を志す。1972年にベルリンの音楽学校を卒業後、渡米しニューヨークを活動拠点とする。歌手活動を行う一方で彼はCATVに紹介されるほどのパシティエとしてホテルで働いていた。
そんな彼に転機が訪れたのは1979年のこと。あのDevid Bowieのバックコーラスを務めたことでショービズ内外から注目しされる。そして、彼はアルバム『Klaus Nomi』でアルバムデビューを果たした。だが、2ndアルバム『Simple Man』リリース後…彼の体は最も恐ろしい悪魔によって天国へ行かざるをえなかった。その悪魔の名はAIDS。1983年、彼はもっとも不名誉な称号として「世界で最初にAIDSで亡くなった有名人」として全米に知られることになった。
その音楽性はニューウェーブをベースとしたロックオペラであり、一言で表すなら「ドイツオペラにアメリカンロックを足して二で割らなかった」といったところだろうか。朗々としたテノールとソプラノヴォイスを駆使した、ドイツ語訛りの英語で歌われた楽曲は現在もマニアックな音楽ファンに注目され続けている。また、奇抜なファッションとメイクはロボットや歌舞伎を彼なりに解釈したもので、ステージではさらに演劇的なパフォーマンスも取り込んでいた。