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PURE NEGATIVISM : IN ALLEGIANCE WITH SELF WRECKAGE
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解説 - PURE NEGATIVISM : IN ALLEGIANCE WITH SELF WRECKAGE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-02-06 23:17:00)

2006年発表の1st。
アメリカ産ブラックの中でも、個人的にはかなりツボな音ですね。

まず特徴的なのが、何と言ってもヴォーカルでしょう。
基本全力で殺りにきてるような、ブラックメタル特有の高音絶叫ですが、エモーショナルというには逝きすぎている、泣き喚き系の絶叫や、疫病に体を冒されのたうち回って苦しむかのような呻き声も混ぜたりしてかなりの表現力。それに加えてヴォーカルを重ねたり、エフェクトを掛けたりしているので気味悪さは更にアップしてますね。

エフェクト掛けたヴォーカルを効果的に使っているバンドというと、第一にFUNERAL MISTが思い浮かびますが、あちらのような宗教的なムードは希薄で、サイコな異常性だったりブチ切れた怒りだったり、このバンドはもっとストレートな攻撃性を表現している感じがします。エフェクトの掛け方も自然で、変に人工的になったり生々しい攻撃性を削いだりしていないのが好印象。

曲の方は粗めの音質がリフの荒涼感を強調する、ファストパート多めのややRAWな路線ですが、ドラムとギターのバランスが良好で、粗いながら心地良く聴ける、チープになり過ぎない音作りといい、邪悪さを損なわない程度にメロディがあり、マニアックになり過ぎない展開といい、アングラなブラックメタルとして凄く均整の取れた音を出してると思う。ジャンルの中でブラックが最も好きという方なら、確実に聴いていて気持ち良い音だと思う。

ややマイナーなバンドっぽいですが、これはかなりお勧め。この後バンドはMoribundに移籍したようですが、レーベルが目を付けるのも良く分かる非常に良質なブラックメタルだと思います。



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