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WINDS OF WAR (2006年)
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WINDS OF WAR
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解説 - WINDS OF WAR
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-02-18 23:09:48)

2006年発表の1st。

そのものズバリな「カルト」というバンド名や、モノトーンのジャケからはアンダーグラウンド臭がかなり漂ってきますが…。音作りこそRAWながら、ダイナミックなリズムの展開やグルーヴ感もあるリフ、メロウなトレモロリフなどを取り入れたブラックメタルで、アングラ音楽のカルトな価値観だけでなく、ヘヴィメタル本来のドラマ性や叙情性もしっかり継承した音を出している作品だと思う。

個人的には、GORGOROTHを思い出す音なんですよね。特に初期の、Gaahl氏が加入する前までの彼らに近い音だと思う。ヴォーカルやプロダクションによって狂気性やカルト性を演出しておきながら、実は正統派メタルの価値観も引き継いでる辺りかなり近い気がします。時折出てくる、格調の高さ、上品さを感じさせるメロウなリフも、初期GORGOROTHに近いものがあるんじゃないでしょうか。

欲を言えば、既存のスタイルをなぞるだけでない、彼ら特有の何かが欲しい気もしますが、これはこれでかなり良質なブラックメタルだと思います。最近の鬱系やポスト系よりも、黎明期の、邪悪さやメロウさをストレートに伝える音に共感を覚える方にお勧め。



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