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THE AUSTRASIAN GOAT (2007年)
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THE AUSTRASIAN GOAT
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解説 - THE AUSTRASIAN GOAT
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2012-02-23 21:11:25)

2007年発表の1st。

メロディアスなフレーズよりも、ノイジーな引き摺り系を多用するリフと、ネガティブなオーラをそのまま可聴化したようなキーボードがメランコリックを通り越して抑鬱的なムードを描き出し、そこに血を吐くような叫びが乗る、葬式ドゥームと鬱ブラックを掛け合わせたような作風で、NORTTやELYSIAN BLAZE辺りに近い路線ですね…というか、ぶっちゃけこの2バンドの間くらいの作風というのが、初めて聴いたときの印象でした(笑)。

ただ、やはりNORTTなどとは微妙に雰囲気が異なりますね。NORTTが底知れぬ闇を湛えた洞穴に引きずり込まれていく感じだとすると、こっちはノイジーなギターが入った瞬間、周りの空気自体が瘴気に変わってしまう感じでしょうか。NORTTが奥行きのある闇だとすれば、こっちは広がりのある闇。またELYSIAN BLAZEと比べると、メロディの哀愁成分で劣るかわり、どこかサイコで異常性のある雰囲気が強いように思います。

普段から鬱系を聴いている人にとっては特に目新しいような音ではないですが、雰囲気の演出やメロディの絶望感のクオリティは非常に高く、良質な作品だと思う。基本バンド聴いて、この手のジャンルをもっと突き詰めたいと思った方は是非。



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