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Lost in Reverie

暗黒プログレの傑作。これは掛け値なしの名盤です。イーリアルの歌声は前2作より断然魅力的になっています。ピアノ・メロディの美しさも特筆もの。
もしかするとEMPERORやIHSAHNのアルバム群より好きかも。聴くときの気分は選びますが・・・。
2ndまではまだブラック・メタルっぽさの残るクラシカルなゴシックみたいな印象がありましたが、もはや完全に吹っ切れています。ジャンル分けを超越した先鋭的音楽です。
なんだろう・・・TOOLやNINE INCH NAILSやISISを、興味津々で聴いていた時と似た興奮があります。TANGERINE DREAMやKLAUS SCHULZEと比較してもいいかも。暗鬱ヘヴィ・ミュージックの新たな地平を切り拓く実験が実を結んだ瞬間を耳にすることができた、歓喜と戦慄。
どの曲も多様な要素が盛り込まれ、1曲毎に美と恐怖と知的興奮が感情をかき乱しますが、それが頂点に達するのが(6)「Stillness」です。本当にヤバい。MARILYN MANSONも真っ青な退廃的恐怖音楽。
このサイトを見ていなかったら絶対聴いていないな~。感謝です。

うにぶ ★★★ (2021-02-28 12:18:09)


Stillness / Lost in Reverie
雰囲気が抽象的過ぎてどう表現していいのか良く分かりませんが、漠然とした不安や恐怖がジワジワ浸透してくるような曲で、サビ(?)ではそれが一気に弾けて押し潰されそうになります。
初めて聴いた時は本当にとんでもない恐怖を感じた一曲で、この曲がアルバムの締めで無くて良かったというUsherさんの意見に心底同意・・・。

Scarlet Destiny ★★★ (2009-01-17 14:40:34)


Desolate Ever After / Lost in Reverie
アルバム一曲目からいきなり「終末」を感じさせる様な曲になってますね。
朽ち果てた庭園に転がる白骨死体。そして崩壊していく世界。みたいなイメージが頭の中に思い浮かびました。

Scarlet Destiny ★★★ (2009-01-17 14:26:35)


Lost in Reverie

今更ながら聴いてみたPeccatumの3rdですが、思ってた以上に凄いアルバムですね。
退廃的を通り越して最早破滅的とも言えそうな圧倒的な世界観に、美しいメロディ、ドラマティックな構成と自分がIhsahnに期待していたものが全て詰まっている感じ。
また、Ihsahnのヴォーカルが素晴らしいのは当然として、Ihrielのヴォーカルも女性ヴォーカルと聴いて思い浮かべるような柔らかい、優しいと言った雰囲気では無く、無機質さや冷たさを感じさせるような声質でこのアルバムの世界観に良く合っていると思います
確かにブラックどころかメタルとも言い難い様な音楽性だと思いますが、そんなことは些細な問題ですね。むしろメタルの範疇に捕らわれない分、より世界観の表現の幅が広がっていると思います。

Scarlet Destiny ★★ (2008-11-14 20:06:00)


Murder / Amor Fati
イーサーンのメロディセンスが爆発している素晴らしい曲です。1:20から聴けるメロディは危険です。なんじゃこりゃってくらい美しいですよ。神秘的なボーカルもステキです。
ギターリフもかなりヘヴィに決まっており、これはカッコよすぎでしょう。

名刀シイタケ ★★★ (2006-07-27 16:48:15)


Amor Fati

ようやく良さが分かってきました。とにかく一曲目からイーサーン全開ですね。
エンペラーの4thにいくらか通じるところがあると思います。と言っても、完全にブラックってわけではないので、ブラストや激烈疾走などはありません。しかし、エンペラーの4th等で聴かせてくれたような荘厳な雰囲気や、スローながらもヘヴィなリフはカッコいいですよ。
それにしても③は美しすぎますね。これは危険だ。イーサーン好きな方はぜひお試しあれ。

名刀シイタケ ★★ (2006-07-27 16:17:00)


Lost in Reverie

Peccatumはまだこれしか持ってないんですが、僕ははまってますよ。#1、#3あたりの静と動を上手く活かした展開がいいですね~。静の部分のあの鬱々とした雰囲気もたまらんし。もうなんだか白目むいてよだれ垂れてきそうです。

わっせろーい ★★ (2005-07-24 22:43:00)


The Banks of This River Is Night / Lost in Reverie
前曲「STILLNESS」で狂気に陥った精神を優しく元に戻すような美しいバラード。
サウンドもストリングスとピアノ、そしてIhrielの歌だけととてもシンプルで、この異常に作り込まれたアルバムのラストとは思えないくらい聴きやすいです。正直言うと、「STILLNESS」のような本気で恐ろしくなるような曲で終わらなくて良かったと思う…

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2005-05-18 22:33:52)


Veils of Blue / Lost in Reverie
全体的に、知的で静謐な雰囲気を漂わせた曲。
聴き所は可憐な声が皺枯れた声になる様を表現したIhrielのヴォーカル、超絶技巧的なフィルが聴けるドラムパートでしょうか。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2005-05-17 19:35:24)


For All Those Who Died / The Moribund People
BATHORYカヴァー。
原曲は未聴ですが、変な低音が効いているとは言え、「あれ、BATHORYってブラック始祖の一人じゃないの」と思わせるようなサウンドにびっくり。…と思っていたら、後半からいきなりブラックに変貌、Ihsahnが相変わらず凄い声で絶叫してます。普通に叫んだり唸ったりしてもこういう声にはならないと思うんですが、一体どうやって出してるんでしょうね、このお方は。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2005-05-17 19:31:17)


A Penny's Worth of Heart / The Moribund People
プチプチと弾けるようなノイズとストリングスやピアノの叙情の合間でIhrielが妖しく歌うパートと、ミディアムテンポのブラックメタルパートからなる曲。GarmやVargなど、こういう方向に才能を持っているブラックメタラーって、ノイズの使い方が上手いですよね。特にこの曲のブラックパート直前の、蟻が耳に集ってそのまま詰まってしまうかのようなノイズは不気味です。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2005-05-17 19:30:12)


The Moribund People / The Moribund People
…Peccatumの曲なのに、相変わらずの絵画的サウンドなのに、サビが分かりやすいメロディ!!これ、ギターの不穏な音色と共にIhsahnが絶叫するパートは別として、メタラー以外が聴いても充分浸れるのではないでしょうか。逆に言うと、ブラック好きにはここらへんも聴きものですね。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2005-05-17 19:28:55)


The Moribund People

2005年発表の3曲&PV1曲を収録したEP。うち一曲はBATHORYのカヴァーです。
EPのタイトルは「死にゆく人々」の意味みたいですね。

音的には「Lost in reverie」の幻想的・絵画的な音の響きをそのまま継承した感じですが、この作品はEPと言う事もあってか、アルバムよりも分かりやすいメロディが多いです。また、3曲ともにIhsahnが持ち前の絶叫を轟かせるパートがあるので、PECCATUMの作品に手を出そうか迷っているブラック好きの方はこの作品をまず案内役として聴いて、それからアルバムの深遠な世界観へと踏み出すのも良いんじゃないかと思います。
この作品は割と一曲一曲が短く、コンパクトな作りになってますし。

個人的にはこういう作品を作ってくれるのなら、ブラック色が強くなっていっても、反対に全く無くなってしまっても、彼等の作品は支持していきたいです。でも、アートワークで小さな子供に武装×金のパピ×ンのような蝶マスクを装着するのは可哀想だと思ったり思わなかったり(笑)

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2005-05-17 19:27:00)


Lost in Reverie

元エンペラーのイーサーンのプロジェクトというわけで買ってみました。このバンドはこのアルバムで初めて聞きました。過去の作品内容はわからないのですがブラックメタルの要素はほぼ皆無といっていいくらいになく所謂ゴシックメタルです。メインのヴォーカルは奥さんです。綺麗でゆったりとしたメロディを基本としており落ち着きます。しかし何度も聴こうとは思いませんでした。やはり彼にはエンペラーのようなブラックメタルをやってもらいたいものです。

ちんちん丸 ★★ (2005-03-03 13:36:00)


Stillness / Lost in Reverie
時を刻む秒針の音や時計のネジを巻き戻すような音がなんとも言えない緊張感を与えている曲。とにかく雰囲気のある曲で、聴いていると時空の狭間で押し潰されるような不安な気分になってしまいます。よく「絵画的な音楽」というような表現を耳にしますが、この曲では自分の脳裡に時間をモチーフにした抽象画の映像が浮かんできました。
夜中に目が醒めて、ふと「自我の消滅」へと考えが至ってしまった時のようなシリアスな恐怖感は、並みの「ホラーチック」と表現されるブラックメタルの比ではありません。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2004-06-18 03:16:17)


Desolate Ever After / Lost in Reverie
この曲、まずイントロに蝿の羽音らしき音をサンプリングしてる時点で驚きでした。更にインダストリアルっぽい破壊音を取り入れたリズムセクションが登場してまた驚き…ホントにIhsahnって一箇所に留まれない人なんだなぁ…と、改めて実感させられる曲でした(そういえばEMPERORのアルバムも全部カラーが違う…)。
個人的に気に入っている所は静謐なパートに微かに破壊音が聞こえてきて、不穏な空気が漂ってくる所の雰囲気です。なんか遠くから真っ黒な雷雲が近付いてくるのを見てるような嫌な予感がします。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2004-06-04 22:36:17)


Lost in Reverie

いつの間にか出てた、PECCATUMの3rdフルアルバム。
日本は情報が入ってこなくて困りますね(笑)

とりあえず、何回か聴いてみての印象なんですが…なんとなく、美術館で圧倒的な絵画を目の前にした時のような感じのするアルバムだと思いました。技法とか細かい事はよく分からないんだけど、圧倒されるというか、引き込まれるというか…
また歌詞に「swim」「soak」「river」等と水をイメージする単語が頻繁に登場する事や、アートワークにIhsahnとIhrielがボートに乗っている物があったりする事からそう感じるのかもしれませんが、聴いていると何か液体の中を漂っているような感じのする印象も受けました。

具体的な音の方ですが、まずLord PZがSource of tideに専念するという理由で脱退したため、トリプルボーカルからツインボーカルへと変わっています(クレジットを見る限り、③と⑤には参加しているようですが…)。前作と比較しての印象ですが、「静」と「動」のコントラストがより明確になったような感じがします。

「静」で聴かせる場面が増えたため、静謐さが凄く感じられますが、その反面キャッチーさがかなり減退したように思います。それと①ではリズム部分に破壊音をサンプリングしてあったり、①と⑥で蝿の羽音が聴こえる場面があったりと、少しインダストリアルっぽい要素も取り入れているようです。

また、Ihrielの歌声が前々作ではちょっとか細過ぎ、前作ではビブラートを過剰にかけている印象があったんですが、今回かなり上手くなっていて、静かに妖しく聴かせてくれるのも良い感じです。ただ、Ihsahnはファルセットやうめき声などを多用し曲の様相に合った歌唱を聴かせてくれますが、Emperorの「With strength~」に代表されるような朗々とした歌い上げがあまり聴かれなかったのが少し残念でした。

私的には、更にブラックから離れたアルバムだと思います。
それとIhsahn、印象変わった(笑)?
何か今までは威厳と畏怖を感じさせるかっこよさだったのに、今回のアートワークでは渋いかっこよさですね。ヒゲとスキンヘッドを止めたからかも(笑)

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2004-06-03 21:59:00)


Strangling from Within

PECCATUMの1stアルバム。

2ndに比べるとIHRIELのソプラノにコシが無いのと音質が楽曲とあっていない感じがするのが少しネックですが、神秘的な雰囲気で言ったならこのアルバムの方が上だと思います。とにかく綺麗で、繊細な感じのするメロディが私的には凄くツボです。一曲目のインスト( 喋り声)でチェンバロが使われていますが、EMPERORのラストアルバムがPECCATUMっぽいと言われているのはこの要素が大きいかもしれません。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2004-05-10 05:24:00)


Oh,my Regrets

「AMOR FATI」にも収録の「Rise,Ye Humans」、表題曲の「Oh,My Regrets」、
Judas Priestのカヴァー曲「Blood Red Skies」の3曲からなるEP。
このCDではとにかく「Blood Red Skies」が本当に素晴らしいです。
8分くらいの曲ですが、全くダレさせることなく徹頭徹尾美しいメロディ
ストリングスを多用した華麗なアレンジ、そしてPECCATUM自身の曲では
あまり見られなかった程のキャッチーさで最後まで聴かせてくれます。
ブラック好きに勧められるかといったら疑問符が残りますが、
美しいメロディにどうしようもなく惹かれる人は是非購入してもらいたいCDです。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2004-05-10 05:23:00)


Murder / Amor Fati
この曲はこのサイトでお勧めして頂いて、それで聴いてみました。
…もう本当にIHSAHNの書くメロディは素晴らしいと思わせる曲です。デス声とソプラノがハモってるパートの裏のギターとキーのメロディ、ソプラノによるサビ部分の歌メロとキーのなんとも言えないような荘厳さと悲しみが伝わってくるようなメロディが素晴らし過ぎます。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2004-05-09 21:03:13)