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THE DEEPEST EMPTINESS
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解説 - THE DEEPEST EMPTINESS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-03-08 23:40:50)

2009年発表の4th。

ショップにこのCDが並んでた時は、DARK FUNERAL絡みの方のINFERNALの新譜が出たと思っていて…紹介で「コロンビア産」と書いてあったときも、「まあ現代はデータで音源のやりとりが出来る時代だし」と思って、そのままレジに持っていきましたが…いざ帰って聴いてみると、思ってたのと全然違う音で驚きました。大幅な路線変更かと思って調べたら、全く別のバンドだったという(笑)。

…そんな勘違いがありつつも、こっちはこっちでかなり魅力的なブラックメタルを演っているので、まあ結果オーライといったところですね。こちらはファストブラックなスウェーデンの方とは異なり、ミッドテンポもかなり重要視した展開と、メロいギターで聴かせるメロブラ路線。ゆったりとメロディアスなフレーズを紡いでみせたり、刻みを入れメタリックさを演出したり、ギターパートは非常にメロディアス、かつよく練られている印象。

路線自体、特にギターはかなりメロデスに近いんですが、アトモスフェリックさもあるプロダクションや、ヴォーカルの鬼気迫る、喉を痛める寸前みたいな絶叫等、ブラックらしいミステリアスさ、凶悪さもしっかりあるのが良いですね。特に音質、角のない、しかし分離は良いバンドサウンドをキーボードがうっすら包み込む音作りは、メジャーバンドの硬質な音作りよりもある意味耳に優しく、より純粋にメロディの良さを楽しめるんですよね。

勘違いして買ってしまいましたが、これはこれでかなり良いアルバムだと思います。アトモスフェリック系を雰囲気は残しつつ、ギターパートを強化してより実体的にしたような非常に叙情的な作品。メロブラ好きは是非。



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