7年ぶりのアルバムはクラシックのフィールドにまで踏み込んだごった煮路線。もっとも 本人に言わせれば「同じギターでプレイしたまでだ」となるのだろうが。それにしても老成という言葉とこれほど無縁な音もない。オーケストラをバックに従えようがどうしようがベックはベックなのだ。この当たり前のことをいまさらながらに思い知らされる。OVER THE RAINBOWを聞くとき私には確かにその向こうの世界が見える。
ルビコンとはもう引き返せない場所 Point Of No Returnの 意味であり、ロックのFrontierを後ろを振り返らず歩んでいく という彼らの決意表明だ。怏々しく美しいサウンドはもはや 何者も恐れない彼らの堅い意思、決意を表わしていると 言えよう。頂点を極めてもなお新たなる世界を目指す彼ら の姿勢は今の時代でもなんら色褪せることはない。
文句なく今年最大のニュース。「Burns Like a Star」12/18紙ジャケット、SHM-CDで 再発とのこと。およそHMを愛する人なら必ず1枚は購入するように! 私は3枚買います。このコメントをしている間も興奮が止まらない。28年越しの夢が とうとう現実に。12/18は会社を休んで朝一でショップに行く覚悟である。