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チンポリオ・フェラッチィーノさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 101-200
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チンポリオ・フェラッチィーノさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 101-200
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IRON MAIDEN - Dance of Death - Rainmaker (2009-11-21 12:56:14)

この曲の評価はうなづける。フックのあるリフ、ディッキンソンのVoもこういう曲調にあっている。そしてなにより強烈にブリティッシュだ。アルバム自体は途中でだれるがこの曲のおかげで一本筋がとおった。


IRON MAIDEN - Killers - Prodigal Son ★★ (2007-03-17 18:37:32)

ハリスのルーツを珍しく前面に押し出したナンバー。
これはもろに、いやそのままプログレだ。なかでも
ネクターからの影響はやはりハリスの中で大きい
ものがあったのだろう。突然変異的にこのいかにも
的ナンバーを収録した真意はなぞだが(他は隠し味
として)アルバムの中で聞くと違和感は禁じえない。
もちろん名曲であるが。


IT BITES - The Tall Ships - Ghosts ★★★ (2009-05-06 00:09:58)

やはりこうでなくてはいけない。
IT BITES渾身のアルバムからの渾身のナンバー。緊迫感溢れた
サウンドはテンションを維持したままラストまで続く。Keyの
リフが印象的だ。この時代にこれだけの重厚な、しかも時代
とずれている訳でもないナンバーを書いてくるとはやはり彼等
を求めている声は大きかったというべきか。いわゆるプログレ
が今の時代に再現されるべき最も理想的なナンバーのひとつ。


JACK BLADES - Jack Blades - Sea of Emotions ★★ (2007-02-12 10:56:49)

ジャーニー的な大陸ロック。さすがナイトレンジャーの
メインソングライターとしての実力が発揮されている。
タイトルどおりエモーショナルなメロディの佳曲


JACO PASTORIUS - Word of Mouth - John and Mary ★★★ (2014-11-04 21:15:31)

ジャコが二人の子供に捧げた大作。静寂なイントロから一転してスティールドラム
やヴォイス、サックスをちりばめたトロピカルな世界。さらにベースとオーケストレーション
が有機的に絡み合ってどんどん高みに上り詰めていく。そして脅威のエンディング。
これほど優しく悲しいエンディングを私は知らない。こんな至高の作品を作り上げる
代償として魂を別次元に飛ばしてしまった男。その遺産を聞きながら残された我々は
今日もまた俗世を生きる。
ジャコの音楽はどこか懐かしく、また常に新しい。


JEFF BECK - Emotion & Commotion ★★ (2010-04-07 21:20:00)

7年ぶりのアルバムはクラシックのフィールドにまで踏み込んだごった煮路線。もっとも
本人に言わせれば「同じギターでプレイしたまでだ」となるのだろうが。それにしても老成という言葉とこれほど無縁な音もない。オーケストラをバックに従えようがどうしようがベックはベックなのだ。この当たり前のことをいまさらながらに思い知らされる。OVER THE RAINBOWを聞くとき私には確かにその向こうの世界が見える。


JEFF BECK - Flash - Escape ★★★ (2007-12-06 23:22:07)

格好いい音楽について考える時に頭に浮かぶ一曲。ドラムは
打ち込みだが、そこにベックのギターが乗ると、えもいわれぬ
疾走感と「格好よさ」が渦を巻く。唯一無二のサウンドだ。


JEFF BECK - Rough and Ready ★★ (2007-08-29 22:59:00)

このアルバムはまさにロックMEETSモータウンと言える。さらに特筆すべきは
メイン・コンポーザーおよびプロデュースがセルフということだ。こんなアルバム
は他にない。なるほど多少荒っぽい仕上がりになっているところはあるが、それを
補って余りあるパッションと溢れんばかりのソウル・フィーリングだ。
他メンバーも凄腕ぞろい。久々に聴いたらボブ・テンチがこんなにもソウルフルな
ヴォーカルを聴かせたことにまず驚いた。スティーヴィー・ワンダーとためを張る
と言えば言いすぎか。もちろんコージーも、そして私の大好きなミドルトン先生も
さすがのプレイを聞かせている。すくなくともヴォーカル路線でいえば第一期より
優れていると断言できる。


JEFF BECK - There & Back ★★ (2007-12-05 13:46:00)

ジャズ・フュージョンの視点から見ると、いかに「宇宙」を感じさせてくれるか
がひとつのポイントとなるが、このアルバムはベックのアルバムで一番「宇宙」
を感じさせてくれる。その意味でこのアルバムは私にとってのフェイバリットだ。
スペイシーかつプログレッシブな造りは時代に真剣に向かい合っていこうとする
ベックの決意の表れか。フィリップスのドラムがサウンドに求心力を与えている。
86年の来日の際、フィリップスのドラムに感動し思わず叫んでしまったのを
思い出す。


JEFF BECK - There & Back - The Pump ★★★ (2007-11-22 21:23:15)

一聴した時にはあまりに淡々とした出来なので、聴き飛ばしていたが、水墨画のごとき味わいのある名曲だ。ギターですべてを語るベックの入魂のプレイは様々な表情を我々に見せてくれるが、さしずめこの曲はジムワークにはげむ美女の筋肉のしなやかな動きを表現したものでもあろうか。


JEFF BECK - You Had It Coming - Nadia ★★ (2007-02-10 22:29:26)

なんとニュースステーションでも演奏された(あてぶり)名曲。
ドラムンベースとエスニックの融合。ゴールディにも通じる世界である。そういえばパット・メセニーの曲をゴールディがリミックスしたことがあったが、ベック&ゴールディの競演もおもしろいかも。


JIMI HENDRIX - Are You Experienced - Third Stone From the Sun ★★ (2008-05-10 11:31:46)

かぎりなくLSD的、瞑想的でジャーマンロック的な肌合いも感じ
られる作品。アシュ・ラ・テンプルなどに与えた影響も大きい。ジミのギターはたしかに宇宙と会話、交信しているし、我々もジミと交信していることが感じられる。
ただのユートピア思想ではなく真のリアリズムに満ち溢れた壮絶
なナンバーだ。


JIMI HENDRIX - The Cry of Love - Angel ★★★ (2007-11-06 23:35:18)

この曲の投稿がないとはどうしたものだろう。
譬えようもない美しさに満ちた名曲。やがてせまる
非命を予告するがごとき悲しみとエモーショナルな
ギターはジミファンのみならず全ロックファンが
静聴すべきだ。


JIMI JAMISON (2014-09-02 23:14:06)

かつてリッチー・ブラックモアからも高い評価を受けていた名シンガーの
訃報が届いた。私はSURVIVORでの熱唱しか知らないが、抜群の
メロディセンスをもったロック界の財産であったと思う。RIP


JOE SATRIANI - Is There Love in Space? ★★ (2007-04-15 21:00:00)

江口洋介か!とツッコミを入れたくなるタイトルは別として
全体の印象は地味だ。フラッシーなソロをいまさら期待しても
仕方ないのだが、前作から最新作までこの路線でいくようだ。
言うまでもなくギターのトーンは一発で彼とわかるものだ。
ブルースだけでないロックのフィーリングが満ちている。


JOE SATRIANI - Is There Love in Space? - If I Could Fly ★★ (2008-04-26 00:02:57)

この作品の中では毛色が違う、従来のジョーサト節が
聴けるナンバー。タイトル通りひたすら大空を飛翔する
イメージが強いインパクトを与えてくれる。この路線
をさらに広げていってほしいと願うのは私だけではない
はずだ。


JOHN WETTON - Caught in the Crossfire ★★ (2007-07-07 22:05:00)

ここで聴かれる世界はまさしくASIAの原型である。UK時代の未発表曲もあるようだが、まったく違うアレンジとなっている。全曲聴き応えのある「ポップであるがしっかりブリティッシュしている」名盤と言えよう。殊勲者はなんといってもマーティン・バレである。彼の起用は大成功である。ASIAにも起用していれば・・・ないか。


JOHNNY WINTER ★★★ (2014-07-17 23:08:49)

訃報に接した。私はどちらかと言うと弟の方が音楽的には好みだが、それでも全盛期の2枚のライブアルバムは愛聴盤である。一時体調不良を噂されていたが、近年続けて来日し健在ぶりを見せていただけに残念だ。生で見る機会はなかったが100万ドルのギタリストに敬意を表して今日は「CAPTURED LIVE」をラックから出すことにする。
名前は冬だが、彼のギターはいつでも真夏だった。R.I.P


JORN - Worldchanger - Worldchanger ★★★ (2006-10-10 23:26:14)

まず、タイトルがかっこいい!
曲はさらにかっこいい!
ロボットアニメの主題歌(劇中歌の方が的確か)にピッタリ。
ヨルンのVoの実力がよくわかる。イングウェイもあほな嫁さん
さえいなければ、ヨルンとトリロジー並みの傑作を作れたかも・・


JOURNEY - Frontiers - Frontiers ★★ (2007-10-30 14:43:03)

変拍子を多用した一聴するとストレンジなナンバーだが、タイトルトラックにするだけあり重厚なできばえだ。ロックという広大なフロンティアを前を向いて進んでいこうという彼らの意思の表れだろうか。SEPARATE WAYSばかりがもてはやされているこのアルバムだが、私は地味ながらもキラリと光るこの曲の方を推す。
続くRUBICONへの流れもベストだ。


JOURNEY - Frontiers - Rubicon ★★ (2008-02-03 22:51:24)

ルビコンとはもう引き返せない場所 Point Of No Returnの
意味であり、ロックのFrontierを後ろを振り返らず歩んでいく
という彼らの決意表明だ。怏々しく美しいサウンドはもはや
何者も恐れない彼らの堅い意思、決意を表わしていると
言えよう。頂点を極めてもなお新たなる世界を目指す彼ら
の姿勢は今の時代でもなんら色褪せることはない。


KANSAS - In the Spirit of Things - One Big Sky (2009-04-04 20:06:47)

打ち込みと思われるDsのためかAORというより英ニュー・
ロマンティックサウンドのようにも聞こえてしまうが(外部
ライターの曲)単なる異色作とはいえない完成度を誇るのは
さすがだ。


KING CRIMSON - Discipline ★★ (2009-03-20 16:32:00)

ブリューを加えたことによりフリップが意図したのはニューウェイヴの
要素をクリムゾンに融合させる実験であった。その試みは100%とは
言えないまでも成功した。80年代に入り他のバンドがMTVサウンド
化していく中でぎりぎりのテンションを保ちえたのはフリップの戒律と
ブルフォードの犯しがたい存在感だ。


KING CRIMSON - Islands - Islands ★★★ (2006-10-07 23:02:22)

P・シンフィールドの最高傑作。至高の愛を求めてさまようボズのヴォーカルは厳かな威厳に満ちている。私(アイランド)はあなたの「愛」に侵食されていきたいと言う究極のラブソング。


KING CRIMSON - Larks' Tongues in Aspic - Larks’ Tongues in Aspic, Part One ★★★ (2008-01-21 23:03:18)

「太陽と戦慄」という邦題はともかくとして、この曲はLARKS
TONGUESつまりヒバリの舌(男根)とASPICつまりゼリー料理(
女性器)の結合、つまりSEXについての解釈を宇宙的原理まで
に高めたクリムゾンの完全無欠の真理だ。そうして聴いてみる
と曲そのものが前技より始まり、男女の荒々しい結合、そして
オルガスムスへと導かれる様、そして極み後の余韻というもの
がすべて表現されているのがわかると思う。R・フリップは
この曲を「大宇宙の中の小宇宙」と呼んだが、この言葉の中
に含まれているものの意味はまさに無限の大宇宙のごとく
深遠でエロティックだ。彼らの中のエロスがほとばしる様を
目の当たりにしたとき我々はただただ静聴するのみである。


KING CRIMSON - Starless and Bible Black - Trio ★★ (2008-04-20 13:58:03)

東洋的素朴さ、純粋性にあふれた静謐なナンバー。クロス
のヴァイオリンとフリップのメロトロンが不可思議な、
しかし安らかで平穏な世界へと誘ってくれる。ロックを
神聖で宇宙的な境地にまで至らしめようとしたこの時期
の彼らのパフォーマンスはまさに唯一無比のものだ。
やがておとずれる悲劇の前のまさにクリムゾンにとっての
「SWAN SONG」。


KING KOBRA - Thrill of a Lifetime - Party Animal ★★ (2007-11-19 22:41:36)

アルバム全体の完成度は今ひとつだったが、ラストのこの曲は思わず走り出してしまうほどの衝動に駆られるナンバー。曲調はどこかで聴いたことのある内容だがその疾走感たるや伊達ではない。レコード会社の思い通りにはならない!という強い意志が伝わってくるようだ。しかもポップさはあの三流アクション映画の主題歌よりも上だ。しかしこんな路線が主流になるはずもなく彼らは消えていったのである。ラストのカーマイン・アピスのソロに最後の輝きを見たのであった。


KINGDOM COME(70'S) - Journey ★★ (2008-05-11 16:04:00)

プログレというよりテクノの元祖といっていい作品。この1973年という時代に
こんな作品をリリースして一体どれだけの人が理解できたのだろうか。全編
地を這い回るがごとき呪術的メロディとサイケでパラノイアな空気に満たされて
いる。聞き手のイマジネーションを刺激すると言う点ではこれ以上の作品は
なかなか見当たらない。①は恐怖映画のSEにピッタリ。


LED ZEPPELIN - Houses of the Holy - Over the Hills and Far Away ★★ (2007-11-24 20:27:24)

ライブではプラントのフェイクしたヴォーカルに失望させられるが、スタジオ・テイクは序盤のアコースティカルな部分と変拍子
メインの中間部、そして再びアコースティックにもどる構成と
様式美の極致ともいえる構成で、ドラマティックに続いていく。
ライブでも定番の彼らお気に入りの一曲。歌詞は難解だが、
ケルト文学の影響があるのか?


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅳ - Misty Mountain Hop ★★★ (2014-12-27 23:08:54)

この曲の重要性はもっと評価されていい。ジョンジーがファンキーなベースライン
のみならずエレピで大活躍。後のプレゼンスで結実するファンク路線の先駆的
ナンバー。濃厚に見えるフラワー・ムーヴメントヘの憧憬はいかにもプラント
らしい。バンドの奥行きと幅を広げる意味で天国への階段の次にこのナンバー
がおかれたのは意味深長だ。階段を登りきった先に待つ世界をすでに彼らは
予期していたのだろうか。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - Thank You ★★ (2014-10-12 17:47:16)

「例え太陽が輝きを失っても、君を愛し続ける。」青臭いが真摯な
プラントの妻への想いが微笑ましい。ありきたりのラブソングではない
もっと深い作詞の世界への道が徐々に開かれていく先駆け的ナンバー。
彼等のアコースティック的な要素は実はサードアルバムよりも前に
この時点でほぼ完成の域に達していた。


LED ZEPPELIN - Presence ★★★ (2012-11-04 17:07:59)

ZEPのアルバムといえばごった煮路線が多かった印象を受けるが、このアルバムは徹頭徹尾
ペイジの確固たる信念の基に統一性が図られている。それがたぐいまれなる「存在感」を
与えている。とにかく息苦しいまでに濃密な音塊。メロディックな要素を極力排除した
ギターオリエンテッドな曲風。プロデュースも意図的にギターを突出させた確信犯的なものだ。
(ジョンジーとの確執を生んでしまったが・・・)
Achilles last Standが最高傑作なのは言うまでもないが聞き込んでいく
内にFor Your Life やHots On For Nowhereといったナンバー
に惹かれている。自分としてはこれがZEPの最高傑作であり、ZEPの到達点であると思う。
その後の急速な先細りを見ても実質これが集大成と見てよかろう。

永遠不滅のマスターピース。無人島に1枚もっていくとしたら私はこのアルバムだ。


MADONNA - True Blue - Open Your Heart ★★ (2013-02-20 15:45:06)

当時テレビの前の青少年の股間を熱くさせたPVが話題となったが、
それを除いてもポップスとして理想的な出来栄えだ。鬼才パトリック・レナードの
マスターストローク。


MAGELLAN - Test of Wills - Test of Wills ★★★ (2014-12-13 20:24:20)

彼等の緻密さと革新性の結晶。意表を突く管楽器の導入もインパクト大である。
シンフォニックにめまぐるしい展開を見せ突き進む曲に突如として静寂と叙情が訪れる
中間パートはこの世のものとは思えない奇跡の展開を見せる。ヘヴィでダークな
サウンドになったと発表当時の評判は芳しくなかったが聞き応えのある力作だ。
やはり彼等の最大の魅力はアレンジ能力の際立った高さだ
余談ではあるがイントロが「ワールドプロレスリング」のオープニングテーマ
として使われていた。


MARILLION - Real to Reel ★★ (2008-01-18 18:11:00)

1984年秋「FUGAZI」ツアーの模様を収録したライヴであるが、一般の彼らの印象と
違い、HR色が濃い。コンパクトな(彼らにしては)楽曲で固められている。カナダ
、モントリオールの演奏も混じっているだけにRUSHのようにも聞こえてしまう。
しかしパフォーマンスは一部の隙もない見事なものだ。単なるGENESISの焼き直し
と言わせないだけのクオリティは保っている。フィッシュのヴォーカルのスコット
ランド訛りがきつく歌詞対訳不可能というのが笑った。


MESHUGGAH - Nothing ★★ (2008-01-15 23:19:00)

まさに鋼を具現化したサウンド。徹底して無機質だが、極めればかえって有機的に
聞こえるので不思議だ。それにしても人間のちっぽけな感傷や情念すらも飲み込んで
ひたすら圧倒的な鋼鉄の世界を創造していく彼らに敬意を表したい。
ここにある世界はまさに正気と狂気の分水嶺をひた走っている。C・ビーフハートの
「美は乱調にあり」の世界を思い起こさせる。またはトランス状態への誘いか。


MESHUGGAH - Nothing - Straws Pulled at Random ★★ (2008-01-15 23:26:29)

ラストのギター・ソロで空気が一変してしまう。
まさに狂気の清涼剤。テクノにも通じるトランス的
世界とメタルとの奇妙な融合。それらは溶け合って
この世のものとは思えぬ高みに達する。


METALLICA - Ride the Lightning - Ride the Lightning ★★ (2012-03-18 00:36:44)

アメリカでは州によっていまだ電気イスでの死刑が行われている。死刑制度についての疑問
をストレートに我々に投げかける歌詞はまだ青臭いが・・・

死刑台に上る、あと数秒でこの世ともおさらば。そのときあなたはなにを感じますか?
リフは必死に抗う心、ソロは運命を受け入れたあきらめの感情と解釈するとこの曲の理解が
深まるのではないか?


METALLICA - Through the Never(Music from the Motion Picture) ★★★ (2014-07-13 16:18:00)

彼等を初めて「Ride The Lightning」で知ったのが1984年。
もう30年が経過した。最近YOUTUBEで1984~6年ごろの彼等のライヴを
見聞きしているが、まったく変わっていないことに驚かされる。
映画はまだ見ていないが、このサントラは純粋にライブアルバムとして聞いても十分に
堪能できる。まさにベスト・オブ・メタリカと呼ぶにふさわしい名曲の数々。衰えしらず
の強靭なグルーヴ。音だけでもたしかに彼等の存在がここに感じられるのだ。
おそらく彼等は今後も変わらないだろう。そのことを強く再確認させてくれるLIVEだ。


MIKE OLDFIELD - Tubular Bells - Tubular Bells, Part One ★★ (2008-01-11 15:28:39)

実に2000回以上のオーバーダビングを施しての
一人宅録作品。当時はプログレというよりは、ニュー・
エイジの作品として売れたとのことだが、多様な要素
をもち、聴く者を底知れぬ世界へと引き込んでしまう。
その後のポップなオールドフィールドの元ネタ的要素
もあり、興味は絶えない。


MOTLEY CRUE - Dr. Feelgood ★★ (2008-12-31 01:10:00)

たしかに出来はいい。ジャケットからボブ・ロックプロデュースの緊密な音作りまで
メタルの究極の姿を提示したと言える。しかしながらこれがはたして彼らの理想の姿
だったのだろうか。これだけバックがメタリックになってしまえば1stで見せた60
年代アメリカンR&Rへの憧憬や前作でのプレスリーのカヴァーまでやったより普遍的
な「ロック」への道をみずから閉ざしてしまったことも止むをえないと思える。
やはり80年代のロックバンドとしてはここまでが限界であり、エアロスミスクラスに
ステップアップするチャンスを自ら逃してしまったと言わざるを得ない。そして彼ら
は長い混迷の時代に入っていくのである。もし彼らが違う路線を選択していたら・・
ひょっとしてエアロスミスを軽くしのぐ存在になっていたかもしれない。彼らには
それだけの可能性があった。


MOTLEY CRUE - Girls, Girls, Girls ★★ (2009-12-03 23:10:00)

猥雑で暴力的、サウンドからやばい雰囲気がビンビンに伝わってくるアルバムというのはそうはないがこれは数少ない一枚。よく言われるビジュアルの変化もそうだが、より普遍的な「ROCK」への接近を図った一枚として私は「ROCKS」と比較する。
ボブ・ロックのレンジを一杯に使った「DR.FEELGOOD」より狭いレンジに詰め込んだ感の音がAEROSMITH的でトム・ワーマンのベストワークのひとつであろう。この路線を突き詰めてほしかったと願うのは私だけではないはずだ。レイプ・バイオレンス・ドラック・・・このアルバムには濃厚な死の匂いが満ち満ちている。


MOUNTAIN - Climbing! - Mississippi Queen ★★ (2008-07-24 00:39:09)

まさに「胸いっぱいの愛を」に対するアメリカからの回答だ。
このリフはもっと評価されていい。そしてただ豪快なだけでは
ないと言われる彼らだがこの曲はひたすら野獣のごとき獰猛さ
で押し捲っている。
しかしパパラルディの残したブリティッシュ的感覚もしっかり
と味わい深くこのナンバーの品位を高めている。初めて聴いた
のはW.A.S.P.のカヴァーだったがオリジナルには数段劣る。


NEKTAR (2014-11-09 20:07:52)

このバンドは常にB級感が強いが、このアルバムは前作まであったサイケ、アシッド的
感覚が減り、プログレの王道を行くサウンドに進化している。このサイトでは
IRON MAIDENとの関わりで語られる宿命のバンドだが、それだけがすべて
というわけではない。エンジニアはあのディーター・ダークスでありそれっぽい作りに
なっている。そこらへんにスティーブ・ハリスが惹かれたカギがありそうだ。


NEKTAR - A Tab in the Ocean (2014-11-09 20:09:11)

このバンドは常にB級感が強いが、このアルバムは前作まであったサイケ、アシッド的
感覚が減り、プログレの王道を行くサウンドに進化している。このサイトでは
IRON MAIDENとの関わりで語られる宿命のバンドだが、それだけがすべて
というわけではない。エンジニアはあのディーター・ダークスでありそれっぽい作りに
なっている。そこらへんにスティーブ・ハリスが惹かれたカギがありそうだ。


NIGHT RANGER - Dawn Patrol - Sing Me Away ★★ (2007-10-08 00:23:09)

典型的といえばこれほど典型的なアメリカンHRもないのだが、
サビ前の転調を繰り返すところや、絶妙なギターハーモニーなど
よく考えられているナンバー。とにかくこの当時の彼らは完成度が高かった!


NINE INCH NAILS - The Fragile ★★ (2007-09-16 23:09:00)

相当の覚悟を持って聞かねばならない作品。聴き終わると疲労感が残るが、なぜか2年に一度の割合でラックから取り出してしまう。グランジ、インダストリアルにはあまりなじめない私がこうして聞いてしまうのは、この作品から漂う負のオーラ、黒い情念に絡めとられてしまったからだろうか。今日は久々にこの作品からの呼び声を聞いてCDプレイヤーに挿入してしまった。


OUTRAGE - The Final Day - Sad Survivor ★★ (2008-03-08 16:09:28)

タイトルチューンもいいがこのナンバーは疾走感の中にも
日本人らしい繊細なニュアンスを伝える術が備わっている。
海外でも互角に勝負できるだけのナンバーをこのとき確かに
彼らは作っていた。


OZZY OSBOURNE - Diary of a Madman - You Can't Kill Rock and Roll (2007-08-17 15:01:53)

他のどの曲とも似ていないストレンジなナンバー。もしやランディの進みたかった方向の一端があるのでは?と勘繰ってしまうが、真相は不明である。ランディは歌詞にはタッチしていないのだろうが・・・


PANTERA - Vulgar Display of Power ★★ (2007-10-14 15:57:00)

実はモダン・へヴィネスとしてのアルバムは前作でほぼ完成、頂点を極めていたと言っていい。しかし本作は前作の上を行っている。つまり歴史的、前人未到の域に達している作品と言えるのではないか。一聴したときは「こんなのただの雑音」と思ったのだが③を聴いて認識を改めた記憶が鮮明に残っている。今の視点で見ると充分にキャッチーであるし(時代の流れとはおそろしい)なによりこのころの4人は②で宣言しているように新しい音を創造しようとするベクトルに向かってまったくぶれていない。その意気込みがヘヴィネス初心者の私をその後数年間へヴィネス狂いにさせてしまったのだ。
この狂獣たちのもつポテンシャルは計り知れなかった。


PANTERA - Vulgar Display of Power - Rise ★★★ (2007-10-14 16:06:07)

テーマはアメリカ社会にはびこる人種差別。アンセルモは怒り、煽動し、絶望し、叫ぶ。叫ぶことで時代を変えようとしたのだろうか。しかし今日もどこかで人々の尊厳が踏みにじられている・・


PAT METHENY - Pat Metheny Group - San Lorenzo ★★★ (2014-11-29 18:29:23)

ここで聴ける世界はまさに音の桃源郷。はかなくも美しいアンサンブルの
妙を存分に味わえる。メセニーのダブルネックギターがその中で自由に舞い
ピアノは夢を奏で、そこにフレットレスベースが優しく寄り添い、繊細な
ドラムはみずみずしさを演出している。心が疲れた時に聴く音楽と言うもの
は人それぞれであろうが私はまずこれを自信を持っておすすめする。単なる
癒やしというような陳腐なものでなく魂の「こり」に直接作用する音楽・・

聴いていると時々訳もなく涙が溢れてくる。


PINK FLOYD - Is There Anybody Out There? The Wall Live ★★ (2008-05-10 13:06:00)

ロック史上特筆されるべきエゴイストでパラノイアであるロジャー・ウォータース
という誇大妄想が極まってついに実際にオーディエンスとの間に壁を作ってしまった
歴史的作品。こんな一人の男の妄想に付き合わされた他のメンバー、スタッフとも
いい迷惑であるが「狂気」とは比べるべくもない。同じライヴならあのベルリンでの
再演の方がウォータース個人でやっている分よほどすっきりしている。
それでもこのサウンドの重さ、暗さ、恐ろしさ、シリアスさはやはり特筆されるべき
である。ハイライトはやはりconfortably numbであろう。これもギルモアの神の手
のなせる業。


PINK FLOYD - Meddle - Fearless ★★ (2007-10-06 15:30:58)

おだやかだが、どこか不穏なメロディが印象的なナンバー。
この歌詞はひょっとしてクレイジー・ダイアモンドを歌った
ものなのだろうか?淡々と続くナンバーは不意にサッカー
スタジアムでのサポーターたちの大合唱で幕を閉じるのだが、
意味はわからない。


PINK FLOYD - P·u·l·s·e ★★ (2006-09-24 12:58:00)

DVD発売決定!みなさん買いましょう。


PORCUPINE TREE - In Absentia - Blackest Eyes ★★ (2006-10-15 20:45:28)

この曲しか聴いてないけど、D・シアターMEETSマリリオンといった感じ。それほど難しいことはやっていないと思うが、それはそれで正解かと。


PRIMUS - Sailing the Seas of Cheese - Is It Luck? ★★ (2007-08-26 22:48:10)

この曲を聴いてフリクション(日本のパンクバンド)を連想してしまうのは自分だけであろうか。やけくそ寸前のカオスな曲だが、しっかりとアンサンブルは考えられており、単なるフリーキーなナンバーにはなっていない。歌詞の異常さも気になる。


PRONG - Rude Awakening - Unfortunately ★★ (2008-04-12 20:39:04)

これはストレートなR&R。インダストリアル色を利かせては
いるが、基本はR&Rだ。日本での評価は低かったが単なる
インダストリアルブームに乗っただけではない彼らの底力が
感じられる。


PRONG - Ruining Lives ★★ (2014-08-16 23:19:15)

蒸し暑い中、久々にガッツある音を聴き身が引き締まった。
「RUDE AWAKEING」をその昔愛聴していたので、復活した
と聞きなんの予備知識もなく買ってみたが、当時とあまりにも変わって
いないので笑ってしまった。固く引き締まった総合格闘家の肉体のごとき
サウンド。よく「余分な装飾を削ぎ落としたサウンド」と言われるが、
実は大半が削ぎ落としきれていないか、「削ぎ落としてはいけないものまで
削ぎ落としてしまった」サウンドである。その中で彼等はその一線は
守りながらこれだけの強靭なアルバムを作った。敬意を表したい。
④のノリは思わず叫びだしてしまうほどだ。


QUEEN - A Night at the Opera ★★ (2007-02-21 21:21:00)

1stでZEP 2ndでYes 3rdでBeatlesのエッセンスを吸収した彼らが○○風という
表現から真のオリジナリティを確立した作品。ロック・クラシックを多数収録
した本作だが、私のようなひねくれ者はSWEET LADY やTHE PROHET'S SONGなど
を好んで聞いてほくそ笑むのだ。


QUEEN - A Night at the Opera - The Prophet's Song ★★★ (2007-02-21 21:26:51)

ブリティッシュロックの王道を往く作品。
テーマはノアの箱舟であろうか。まるで自分たちを
デビュー当時嘲笑したマスコミ共に復讐するかの
ごとき怨念にも似た感情がほとばしる傑作だ。


RAINBOW - Rising - A Light in the Black ★★★ (2014-08-05 17:40:36)

音を聴くだけで即「彼だ!」とわかるアーティストはそういないが、コージーは
稀な一人だ。通常のバスドラムは20~22インチだが、彼は26インチを使って
いたという。その強力無比なプレイが全開となったナンバー。特にKeyソロから
鳴りっ放しとなるバスドラムは大げさではなくマシンガンで連射されているようだ。
決して傑出したテクニシャンとは思わないがこの曲を聴けば細かい理屈はすべて
吹っ飛んでしまう。まさにコージーのためのナンバーである。
リッチーのギターもバロック、中近東、ブルース、様々な要素が混在した摩訶不思議
なフレーズ。本当に引出しの多いプレイを聴かせてくれる。ジミー・べイン、トニー
カーレイも己のポテンシャルを120%振り絞ったナイスプレイだ。いろいろ言われる
が2人ともこの曲によってロック史に永遠に名前を残すことになった。
ディオもお得意のフレーズで存分に彼の世界を築き上げている。とにかくこの時期の
レインボーには史上最強といっていい「マジック」が存在した。


RAVEN - All for One - Born to Be Wild ★★★ (2012-03-09 00:09:02)

メタル馬鹿一代という言葉があるが、この曲のためにある言葉であろうか。
単なるメタル馬鹿?馬鹿メタル?しかし馬鹿を徹底すれば利口に勝る。
いまこそこんな馬鹿馬鹿しさが世界を救うときではないだろうか。
夜中の墓場でフル・ボリュームで流したら確実に一人か二人は甦ってくるだろう。


RAVEN - Rock Until You Drop ★★ (2007-12-14 22:57:00)

当時の水準ではとんでもなくエクストリームなロックをやっていた彼らの
デビュー作だが、今聴いてもマッドでおバカな雰囲気はいささかも衰えて
いない。おバカといったが単なるバカではない。全編をシャープな感性が
支配している。メロディもキャッチーだ。NWOBHMを象徴する1枚だと評価
出来る。


RICK DERRINGER - All American Boy ★★ (2007-11-11 23:33:00)

マッコイズ、ウインター兄弟との仕事でその名を轟かせてきたリアル・アメリカンが
満を持して放った1st。ここで聴かれるのはAORにも通じる大人のハードロックだ。
特にバラードナンバーの充実振りには脱帽。つくづくロックにはセンスが必要だと
いうことを痛感させられるアルバムだ。そう、このアルバムにはセンスが満ち溢れている。もちろんROCK AND ROLL,HOOCHIE KOOを始めとするハードナンバーの完成度も
高い。日本での評価は絶望的に低いが、今一度再評価されるべきアーティストでは
ないだろうか?それはエドガー・ウィンターにも言えることだが。
都会の夜景を見ながら一人酒を飲むときのBGMはJUMP,JUMP、JUMPで決まりだ。


RICK DERRINGER - All American Boy - Jump, Jump, Jump ★★★ (2007-11-11 23:53:13)

まさに「都会の夜のバラード」。デリンジャーのやさしいトーンのギターにエドガー・ウィンターのピアノの調べが絶妙に調和している。ボビー・カルドウェルのドラムも重さは失っていないが、どこか切なげだ。これだけのナンバーはそうはない。ブルーズ・ベースのバラードももちろん大好きだが、こういうAOR,アーバンなバラードも捨てがたい。なかでもこの曲は最高峰ではないだろうか。


RIOT V - Restless Breed ★★ (2014-12-13 16:20:02)

皆さんご指摘の通り「路地裏メタル」とでもいうべき哀愁と猥雑な夜の大都会の
BGMだ。酒焼けしたレット・フォリスターのシャウトとダークでブルージー
なメロディは確かに長いこのバンドの歩みの中では黒歴史かも知れない。
しかし簡単に切り捨ててしまうにはあまりに惜しいサウンドだ。
レットもマーク・リアリが鬼籍に入ったいままさに幻のサウンドとなってしまったが
このラインナップしか出せない音でもある。③、⑧はまさに無法の大都会の
レクイエムである。


ROBERT PLANT - Now and Zen - Heaven Knows ★★★ (2008-05-31 14:39:55)

無国籍風のサウンド(PVは中近東風)として聞き流してしまう
ところだが、やはりサウンド、ヴォーカルとも犯しがたい威厳
が漂っている。これはヴェテランでなければだせない一見枯れた
しかし芯は熱いリアルな息遣いだ。あくまでソロ活動にこだわる
意地がペイジ参加のケミストリーと相まって劇的なこのナンバー
を生んだ。


ROGER WATERS - In the Flesh ★★ (2009-02-22 22:36:00)

評論家がしたり顔で「ウォータースの抜けた後のフロイドはエンター
テイメントになった」「思想性が感じられない」などとわかったよう
なことを言っているが私は両者に基本的な違いはないと感じる。この
ライヴを聴いてみても訴えたいことは1つ。「人間らしく生きろ」ただ
それだけだ。見かけの装飾にごまかされ本質を理解できていない人の
なんと多いことだろう。
それで一体なにを見つけたというのか?
昔と変わらない恐怖があるだけ。
あなたがここにいてくれたら・・・・


ROXY MUSIC - Avalon ★★★ (2013-08-24 16:53:20)

ロックの金字塔 永遠不滅のマスターピース。いきなり自分のステレオが
モデルチェンジしてしまったと錯覚するほどのサウンド(CDもいいが、
私はこれはアナログで聞くべきだと思う)。おしゃれ、ダンディ、
スタイリッシュ、いろいろな形容詞ををつけられるアルバムだが、私は
「終末」「終幕」の印象をまっさきに受ける。後付でバンドのその後の運命
を知っているだけでなく、当時オンタイムでこのアルバムを聴いた方は
誰しも「これ以上のアルバムはないな」と思ったのではないか。(彼等自身
A①でそのように言っている)マンザネラは影が薄いようでいてしっかりと
自分のギターを刻み込んでいる。マッケイは躍動し、フェリーは・・・

今夜はこのアルバムを聴きながらギムレットで乾杯!


ROXY MUSIC - Avalon - True to Life ★★★ (2013-08-24 14:01:24)

サウンドに気品と終末感を漂わせるのは並ではできないが、これは稀有な1曲。
不穏なイントロからフェリーのダンディズムあふれたヴォーカル、目立たない
が絶妙に絡んでくるマンザネラのギター・・・私は日々の喧騒から離れたい
ときにはこのメロディに乗って遠く西方の極楽島に魂を誘ってもらうのだ。


RUSH ★★ (2007-03-22 23:27:00)

ニューアルバムリリース決定!
1曲聴いたが、前作の路線を踏襲しているようだ。


RUSH - Counterparts - Cold Fire ★★ (2012-10-25 00:17:04)

歌詞がアダルトでドキッとさせられるが、曲調は限りなくロマンティック。
まさに大人のラヴソングだ。へヴィなリフ、サビの畳み掛ける展開、叙情味
のあるGソロなど聴かせどころも多い。


RUSH - Grace Under Pressure - Between the Wheels ★★★ (2007-05-12 21:55:37)

重い。重すぎる。暗く絶望的なイントロのシンセとグランジの先駆とも言えるへヴィなギターが絡み合い疾走する時代の歯車にしがみつき落ちこぼれてゆく人々の悲哀をドラマティックに語ってゆく。車輪にひき潰されるウサギやフロントガラスにぶつかりぺしゃんこのハエは我々消費と管理の世界で生きる弱者のイメージ。1983年と言う出口の見えない時代が彼らにこんな異色作を作らせたのか。しかし名曲だ。


RUSH - Grace Under Pressure - The Body Electric ★★ (2008-06-09 23:46:59)

たしかにポリスの匂いがする。このころの彼らは一番ニューウェイヴへの傾斜が見られた時期であるがポップな曲調の中にも
暗く重い感情の吐露が見られる。めずらしくコージー・パウエル
をも連想させるパートのメタリックなドラムは必聴。you tubeで
映画「I robot」の場面を使ってのオリジナルPVを見たがSF的
要素の内容にばっちりはまっていた。ライヴでもぜひやってほしい曲だ。


RUSH - Grace Under Pressure - The Enemy Within (2009-02-21 11:05:52)

彼等にしてはわりあいストレートなナンバー。しかしレゲエの
リフがひたすら耳に残る。ここ数日仕事中に頭からこびりついて
はなれないので投稿してみた。80年代前半に見られたレゲエへの
アプローチに回帰することはないのだろうか?


RUSH - R-30 ★★ (2007-01-07 23:31:00)

げっぷがでるほどRUSHづくしのBOXセット!
DVDでは彼らの闘魂全開のライブパフォーマンスが堪能できます。
ついでにアレックスの毛根も・・・・
新旧ほとんどのナンバーが網羅されているのでマニアも満足されるのでは?
ボーナス映像でのG・リーのインタビュー(神々の戦いツアー時)がおもしろい。


RUSH - Signals ★★ (2007-02-01 23:38:00)

仮タイトルは「Change」だったと言うこのアルバム。とにかくすべてを
変えたかった彼らの思惑はある程度成功したと思う。しかしその代償として
テリー・ブラウンとの訣別という代償を支払うこととなった。またシンセサイザー
の過剰な導入はアレックスの存在を希薄なものとしてしまう。曲によってはG・ソロ
すらなく、このままいけばアレックスは脱退していただろう。それを反省したか
次作から少しづつ軌道修正を図っていくのである。


RUSH - Signals - Countdown ★★ (2008-04-15 18:07:42)

確かにドラマティックな名曲であるが、最大の問題点はライフソンがまったく無視されてしまっていることだ。リーは後日それを
大いに反省しライヴでは封印してしまったとのこと。
パートの歌詞も現実路線のひとつの終着点をいった感じでは
あるが同時にいかにもサウンドは80年代しかも前半特有の
音だという気がしてならない。
といろいろ言ったが、宇宙的なサウンドは私も好きだし、
PVもこれしかないという内容。SF路線の亜流として考えれば
結構いけるのではないか?と思うのだがどうであろうか。


RUSH - Snakes & Arrows - Far Cry ★★★ (2012-03-24 16:28:24)

怒涛の変拍子、リズムの洪水で一気に押し流される。
オープニングのつかみとしては最高のナンバー。
「我々が夢見た世界とは程遠い」現状に対しての怒りと異議申し立ての
意味が込められているのであろうか。

しかしどんなに悲惨な世の中であっても巻き返すことをあきらめない
不屈の決意をも同時に示しており、やはりラッシュの本質は人間に対する
ポジティブなメッセージを送ることにあるということを再確認させられる
ナンバーである。
どれだけ世界が覆いかぶさってこようとも。
どれだけ車輪にひきつぶされようとも・・・


RUSH - Vapor Trails - Ceiling Unlimited ★★ (2008-05-31 20:14:17)

軽快な印象だが、尋常でない音の厚み。まさに津波のごとく
押し寄せてくる。単なるポップなナンバーには終わらせていない
。間奏のクライマックスは「三位一体」を音にするとこうなると
いう見本だ。


SADIST - Crust - Holy... ★★ (2014-06-19 00:45:04)

もともとプログレッシヴな側面を持っていたバンドだけに意外ではない曲だが、
深淵なアンビエントメタルだ。淡々としたシンセのリフは絶望の果ての救いを
表現するとこんな感じになるのかもしれない。無垢と邪悪が表裏一体となったサウンド。
ギターソロも叙情的だ。


SAMMY HAGAR - Live Hallelujah! ★★ (2007-10-20 10:55:00)

レッドロッカーの渾身のライヴ。とにかくリラックスしてのびのびとパフォーマンスしているところがいい。実はヘイガー自身のパフォーマンスは技術よりもノリで押し切ってしまうところが多いが、年相応に枯れてきたヴォーカルがようやく追いついてきたとの印象(VAN HALEN時代の海賊盤など聴いているとけっこうラフ、というかひどい)あれだけの確執を引きずってのこのライヴこそVOAの真骨頂といえよう。やはりロックは気の合う仲間と一緒にプレイするのが一番である。ただハイライトの⑭,⑮、⑯がそれぞれフェイドアウトになっているのが残念。


SAXON - Innocence Is No Excuse ★★ (2012-07-01 20:00:08)

EMI移籍第一弾。発売当初の評価は悲惨なものだった。彼等の頭の中には常に「IRON 
MAIDENやDEF LEPPARDにできたことが俺たちにできないはずがない」との
意識があり、それがこのアメリカ志向につながった。ただしファンが彼等に望んだものでは
なかったことが悲劇であった。しかし先入観が強すぎて幻惑されるが曲自体はいい。
全体的にポップでありながら⑥のようにブリティッシュの矜持を失っていないナンバーもあり
聞きごたえはある。しかしイメージというのは恐ろしいものでまず当時のキッズはジャケット
だけ見て幻滅し、「ファスト・アグレッシブでない」「バイカーズHMでない」と言う理由
で1回聞いたあと続々と中古盤店に運び込んだのである。


SEPULTURA - Against ★★ (2007-10-17 23:10:00)

一聴してまったくちがったバンドになったな。と言う感想を持ったのを覚えている。
突っ走りのナンバーがあれば(⑩は圧巻!)トライバルなナンバーもあり、つかみどころがない。ただ前作に続いて自分たちのルーツを明らかにし、かつ肉付けをしようとするあたりはさすがだ。⑫はやりすぎかも知れないが、新生面を打ち出したところは評価できる。ソウルフライの1stより自分としては上にランクできる。


SHOW-YA ★★ (2013-07-08 20:49:15)

当時大学生だった私も寺田恵子のダイナミックかつ妖艶なパフォーマンスに
股間を熱くした一人であるが、寺田以外のメンバーのルックスが残念・・・
それはさておき、このバンドの強みはメンバー全員がコンポーザーとしての
資質があったことではないか。歌詞を外部に任せた後の全盛期の作品は
ジャパメタ作品群の中でもいまだ輝きを失っていない。


SILVER GINGER 5 - Black Leather Mojo - The Monkey Zoo ★★ (2007-07-04 20:31:58)

メロトロンを思わせるイントロ。ストリングス風味のアレンジとサウンドはビートルズ的だ。自殺した友人に捧げた曲とのことだが、キャッチーではあるがダークっぽさも湛えるブリティッシュなナンバーだ。


SKAGARACK - Skagarack - I'm Alone ★★★ (2008-03-03 10:31:03)

あんまりきらびやかすぎて毒にも薬にもならなかったところが
売れなかった原因だろうか?しかしこのまっすぐなポップ・
センスは素直に評価したい。デンマークというロック辺境の地
よりの世界に放った矢はすくなくとも日本のHRファンの心は
とらえていたと思う。


SLAYER (2013-05-03 14:50:16)

ジェフ・ハンネマンの訃報に接した。なにを言えばいいのかわからない。
メタルの歴史を覆した名曲の数々の多くはこの男から生まれた。
エクストリーム・ミュージックの歴史が一つ終わったということか。
だがジェフの遺産は永遠に残る。今日は1日彼の業績を確認する意味で
久々にスレイヤーの数々のマスターピースを紐解いてみたい。


SLAYER - Show No Mercy ★★ (2012-09-09 16:28:56)

そこかしこにJUDAS PRIESTやIRON MAIDENの影響が感じられるが
より邪悪に、より禍々しいサウンドを作り出している。当時私はMUSIC LIFEの
宣材写真だけで「自分とは関係ないバンド」と思っていた。
つくづくこわいもの知らずなサウンドだが、もっとすごいのは彼等はいまもなおずっと
こわいもの知らずを通しているところだ。その中で⑤は出色の出来。


SPIRITUAL BEGGARS - Mantra III ★★ (2007-03-10 12:49:00)

70年代風とかドゥーム、ストーナーとかいわれているが、ただ一言「これがハード
ロックだ!」で簡潔に表現できるアルバムだ。


STEELER - Steeler - Serenade ★★ (2008-12-01 23:18:56)

R・キールの無理なシャウトには閉口するがイングヴェイの慟哭の
G・ソロがすべてを帳消しにしてくれる。手癖で弾くのではなく
フレーズのひとつひとつに魂がこもっている。これでもまだアルバイト感覚でいたのだから本気をだした時の彼がどれほどすごい
かはALCATRAZZで明らかになる。


STEVE HACKETT - Spectral Mornings - Every Day ★★★ (2010-05-15 18:35:33)

この曲y買うのgソロこそハケットのベストプレイではないか。GENESISが失ってしまったものを彼がいまだに守り続けている・・初めて聴いたときにそんな感想をもったがポップな中にも幻想的で叙情性をも融合させた屈指の名プレイだ。まさにある意味彼こそがGENESISだったのだということを強く再確認させる一曲。


STEVE VAI - Real Illusions: Reflections - Glorious ★★★ (2013-02-09 10:06:54)

唯我独尊の世界がここにある。シタール風のメロディが無国籍な雰囲気を漂わせるが、
無国籍というよりは宇宙的。この世とあの世の分水嶺のサウンド。他の誰にもまね
できないヴァイワールドだ。


STING - The Dream of the Blue Turtles ★★ (2010-05-06 00:33:00)

当初聞いた際はジャズの人になってしまったとの印象のみでロック的ダイナミズムを求める側からすると退屈に思えたが聞き込む内にジワリとよさがにじみ出る。一流のバックをSTINGが見事に指揮した作品。それにしてもおだやかなサウンドとは対照的な歌詞の激しさには驚かされる。この部分はいまだ彼がPUNKを引きずっているのかと思わせる。


STONE FURY ★★★ (2013-10-15 23:25:13)

文句なく今年最大のニュース。「Burns Like a Star」12/18紙ジャケット、SHM-CDで
再発とのこと。およそHMを愛する人なら必ず1枚は購入するように!
私は3枚買います。このコメントをしている間も興奮が止まらない。28年越しの夢が
とうとう現実に。12/18は会社を休んで朝一でショップに行く覚悟である。


STONE FURY - Burns Like A Star - Break Down The Walls ★★★ (2013-12-26 23:37:08)

ジャケットそのままの闇夜を切り裂く稲妻のごときイントロ、フラッシーな中にも
情念がこもるリフ、天に駆け上らんとするGソロ。そして人智を超えたヴォーカル。
すべてが完璧な構成の1曲。
究極のLAメタルと私が呼ぶナンバーはいくつかあるが、ダントツでNO1である。
残念ながら壁を打ち破ることはできなかったが、30年が経過してもこの曲を愛し
、このバンドを愛し、LAメタルを愛した人間がひとりでもいることは記憶して
もらいたい。1984年。我々は確かにこのムーブメントに夢と希望を託していた。


STONE FURY - Burns Like A Star - Mama's Love ★★★ (2008-07-05 20:22:34)

強烈無比なブルーズナンバー。完璧なまでの構成はZEPを超えた!
と一瞬思わせるだけのものはある。当時はパクリ云々は言われて
なかったわけだが、KINGDOM COMEがこのナンバーをやっていれば
さらなるバッシングは必至だったろう。
しかし一から十までコピーということは当然ないわけであって
特にGとKEYはしっかりと個性は出している。GREATWHITEよりも
LA METALとブルーズの融合の完成度は高い。


STRAY DOG - Stray Dog ★★ (2006-10-09 15:42:00)

ブリティッシュテイストに溢れた名作。というか、アメリカンハードとの
理想的融合と言うべきか。


SURVIVOR - Vital Signs - I Can't Hold Back ★★ (2008-03-30 23:15:38)

イントロを含め4つに分かれた曲のパーツをロン・ネヴィソン
がひとつにまとめ上げた労作。彼らにとっても満足のいく
仕上がりだったらしくピートリックはバンドのベストトラック
にあげている。彼らが真のアメリカンロックバンドへと進化
した記念すべきナンバー。しかし当時日本では徹底的に無視
されてしまった・・・