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チンポリオ・フェラッチィーノさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 101-200
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チンポリオ・フェラッチィーノさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 101-200

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THIN LIZZY - Bbc Radio One Live in Concert ★★ (2008-04-15 17:58:00)

冷静に聴くとライノットのプレイはヨレヨレだし、ゴーハムのやる気のなさも
すけて見えてしまう。対照的にサイクスのはつらつとしたプレイは耳に残る。
あくまでも資料的な価値としての1枚であって過大な評価は彼らの名誉のため
にもすべきではない。これだけ音圧がヘヴィになってしまうと彼らの真骨頂
である微妙で繊細なニュアンスなど伝わるべくもない。
しかしもはや死に体(完全に死んでいる)バンドの最後の意地だけはひしひし
と伝わってくる。思えばライノットの意地だけで13年間のロックンロール・
デスマッチを戦い抜き、随所で輝きを放ちながら、最後は白い粉の海に葬られ
た彼らの断末魔には涙えを禁じえない。⑥、⑭はまさに鎮魂歌である。


HAWKWIND - Space Ritual ★★ (2008-04-13 20:16:00)

なんといってもdisc1-②~⑤の怒涛の流れに完全KOだ。レミーの手数の多い
ベースが印象的だがメンバー全員LSDをばっちり決めてないとこれだけヨレヨレ
な音にはならない。しかしそのヨレヨレ感がまさに宇宙の祭典を演出している。
ライヴではさらに爆乳ダンサー・ステイシア嬢のパフォーマンス付である。
さぞや壮観であっただろう。ただし私はLSDはやったことがないのでいまだ
このライヴの真の理解は得られていない。


PRONG - Rude Awakening - Unfortunately ★★ (2008-04-12 20:39:04)

これはストレートなR&R。インダストリアル色を利かせては
いるが、基本はR&Rだ。日本での評価は低かったが単なる
インダストリアルブームに乗っただけではない彼らの底力が
感じられる。


GEORGE BENSON - Breezin' ★★ (2008-04-06 16:40:00)

ソフト&メロウとはどのようなものか?という疑問にパーフェクトな
答えを出してくれるアルバムである。とにかくウォームトーンなGだけ
でドライブのお供は決まったようなもの。唯一のヴォーカルナンバー
②でもソウルフルなヴォーカルを聞かせてくれ売れないほうがおかしい
と言った内容で世界的なヒットとなった。冒頭にソフト&メロウと書いた
がそれだけではなくジャズ、さらにダンスビートにまでその範疇を
広げたサウンドはAORの先駆的存在としても高く評価されるべきだ。


UFO - Strangers in the Night ★★ (2008-04-04 15:26:00)

フィル・モグのヴォーカルはブリティッシュ的だが、HOT'N'READYでは
やや不安定さが目立つ。しかし演奏はさすがにこなれている。大酒のみ
でジャンキーの集団であろうが(マイケルだけではない)するべきこと
をきちんとやっているのはさすが3大ブリティッシュHRバンドのひとつ
である。入魂のLOVE TO LOVE,のりのいいOUT IN THE STREET~ONLY
YOU CAN ROCK ME 緊迫感あふれるLIGHTS OUT がフェイバリット
だ。多くの人が指摘するように失踪直前の追い込まれたこの時期だから
こそマイケルのギターは神々しいまでの輝きを見せている。ぜひこの時期
のマイケルを見たかった。


SURVIVOR - Vital Signs - I Can't Hold Back ★★ (2008-03-30 23:15:38)

イントロを含め4つに分かれた曲のパーツをロン・ネヴィソン
がひとつにまとめ上げた労作。彼らにとっても満足のいく
仕上がりだったらしくピートリックはバンドのベストトラック
にあげている。彼らが真のアメリカンロックバンドへと進化
した記念すべきナンバー。しかし当時日本では徹底的に無視
されてしまった・・・


GARY MOORE - After the War - Led Clones (2008-03-29 20:43:01)

曲としては駄曲だが、houses of the holy や kingdom of
the snake なんてなんのヒネリもない歌詞がでてくるおバカ
さに免じて一票。コージーのドラムはこんな脱力ソングにも
カツを与えているのがさすがだ。


FAIR WARNING - 4 (Four) - I Fight (2008-03-16 13:30:29)

演歌的なメロディは日本人の琴線に触れるというが、この
ナンバーなどは典型的だ。これ以上やるとクサ味にはまって
しまうというぎりぎりの展開で構成されている。そして
うなりをあげて泣くスカイギター。ここには日本的情緒が
あふれている。


OUTRAGE - The Final Day - Sad Survivor ★★ (2008-03-08 16:09:28)

タイトルチューンもいいがこのナンバーは疾走感の中にも
日本人らしい繊細なニュアンスを伝える術が備わっている。
海外でも互角に勝負できるだけのナンバーをこのとき確かに
彼らは作っていた。


SKAGARACK - Skagarack - I'm Alone ★★★ (2008-03-03 10:31:03)

あんまりきらびやかすぎて毒にも薬にもならなかったところが
売れなかった原因だろうか?しかしこのまっすぐなポップ・
センスは素直に評価したい。デンマークというロック辺境の地
よりの世界に放った矢はすくなくとも日本のHRファンの心は
とらえていたと思う。


HATFIELD AND THE NORTH - The Rotters' Club - Share It ★★ (2008-02-29 23:09:28)

D・スチュワートのなんとも言えない音色のkbdソロで
瞬く間にカンタベリーワールドに誘われてしまう。つかみ
としては申し分ないナンバー。R・シンクレアの叙情的と
いうかとぼけたヴォーカルとバックのアンサンブルとの
相性もばっちりだ。1年に1回必ず発作的に聴いてしまう
ナンバーだ。


TWO - VOYEURS - I AM A PIG (2008-02-28 19:39:33)

この曲に限らず水準以上のことはやっているアルバムだ。
しかしやはりというか惨敗を喫しメタル回帰へとロブを
決意させたという意味では貴重なアルバム。
自虐的タイトルに秘めた決意とは?もう10年たったら
再評価したい曲だ。


THE ROLLING STONES - Let It Bleed ★★ (2008-02-28 11:27:00)

LET IT BEに対抗し「血をながそう」とよびかける不穏なタイトルが
時代を象徴している。B・ジョーンズ脱退、M・テイラー加入、オルタモント
の悲劇と錯綜する人間関係、事件に翻弄されてきた彼らがぎりぎりの
一線で踏みとどまった1枚。劇的な①からアーシーな②に移行するところ、
またグルーヴィーな⑥、ゴスペル風の大作⑨など聴きどころ満載だ。


W.A.S.P. - The Best of the Best - Animal (f××k Like the Beast) ★★ (2008-02-17 17:21:23)

デビュー時に意識的にポップでキャッチーな音を選択した
彼らの代表作。彼らの戦略については伊藤正則氏の著「ヘヴィ・
メタルの逆襲」に詳しいがライヴとサウンドを分けて考える
というのはやはり後のマリリン・マンソンの元ネタがここに
あったことを再認識させてくれる。デビュー直後の来日ライヴ
を見たが、この世のものとも思えぬ背徳感に溢れたステージ
であった。(ついでにピーのお姉ちゃん方のかっこも・・)


GENESIS - Selling England by the Pound - The Cinema Show ★★★ (2008-02-13 23:19:57)

ロックミュージックと名のつく音楽の中でこれほどドラマティックで華麗なKbdソロを私は知らない。ライブではさらに劇的だ。
バンクスの評価は地味だが、エマーソン,ウェイクマン、ロード
と言った有名どころにもまったく引けをとらないのはこの曲を
聴くだけでわかってもらえると思う。もっともブリティッシュ
ロックを体現したバンドのもっともブリティッシュな一曲。
もちろん全体のアンサンブルも完璧だ。「いったいブリティッシュロックとはなにか?」と疑問をもつ人はこの曲が最適な答え
となるだろう。


JOURNEY - Frontiers - Rubicon ★★ (2008-02-03 22:51:24)

ルビコンとはもう引き返せない場所 Point Of No Returnの
意味であり、ロックのFrontierを後ろを振り返らず歩んでいく
という彼らの決意表明だ。怏々しく美しいサウンドはもはや
何者も恐れない彼らの堅い意思、決意を表わしていると
言えよう。頂点を極めてもなお新たなる世界を目指す彼ら
の姿勢は今の時代でもなんら色褪せることはない。


YARDBIRDS - Five Live Yardbirds ★★ (2008-02-03 11:15:00)

ここで聴かれる演奏はまさにR&Bがハード・ロックへと進化していく過程を
ドキュメントした貴重な記録だ。前年のサニーボーイウィリアムソンとの
ジョイントをきっかけに白黒の融合が生まれ、その白人からの回答ともいう
べき作品。まだまだラフでクラプトンのプレイもブルース色は薄い。しかし
随所に見られるギターとハープの掛け合いなどは当時画期的なパフォーマンス
と言われ、のちのクリームへと発展していく萌芽が現れている。個人的には
スローな⑥から一転疾走する⑦の流れが心地よい。たしかにスタープレイヤー
はギタリストであったが、のちのハードロックへの必然的な流れと言えよう。


BLACK WIDOW - Sacrifice ★★ (2008-02-01 16:17:00)

ステージでは生贄の美女を全裸にし横たえて銀の剣を突き刺すパフォーマンスで
話題を呼んだ彼らだが、サウンドは多彩な要素を内包したある種実験的なものと
なっている。ジャズありサイケありプログレありで的が絞りきれていない印象を
受けるが彼らの黒魔術はそのシアトリカルな儀式的ライヴパフォーマンスにその
真骨頂があったわけで、サウンドだけで黒魔術色を見出すことは難しい。
しいて言うならば明るい黒魔術か?徹底的に黒魔術を極めたSABBATHとはやはり
差がついてしまったが、それでも完成度は高い。
当時のライブをぜひ見たかった。もっともドラッグの助けなしに狂乱の宴に
最後まで参加できたかはわからない・・・


BLACK WIDOW - Sacrifice - In Ancient Days ★★ (2008-02-01 16:06:36)

名盤「Sacrifice」のオープニングナンバー。音だけ聴いていると
ジャズ・テイストの強いプログレナンバーとの印象だが、黒魔術
をイメージとして取り入れていたにすぎない彼らのサウンドの
本質はサイケデリックであり、ジャズであり、ソウルだ。それが
一番でたナンバーではないか?


EXODUS - Bonded by Blood - Bonded by Blood ★★ (2008-01-30 23:34:28)

このVoは本当にクセになってしまう。
Gもそうだが、へたウマ(というよりほとんどヘタ)
なバーロフの声は歌というよりも呪文であり、
へたに聴くと石にされてしまう。しかし麻薬的魅力
も兼ね揃えている稀有なナンバーだ。


TWISTED SISTER - Love Is for Suckers - Hot Love (2008-01-28 23:35:25)

ディレイを効かせたGリフがモダンさを演出するナンバー。
TSらしからぬ出来と当時は思ったりもしたが、改めて聴く
とノリのよいなかなかの構成だ。ただPVのおばちゃん顔の
モデルはどうにもいただけない。


BON JOVI - New Jersey - Blood on Blood ★★ (2008-01-27 22:32:50)

ニュージャージーの片田舎で血盟を交わした少年たち。
月日は流れようともその誓いは永遠だ。
BON JOVIが自らのルーツをR&Rに託したことを告白する
アンセム的名曲。やはり生き残るバンドには必ずこの手
のナンバーが存在するのだ。


SYKES - Out of My Tree - If You Ever Need Love ★★ (2008-01-26 11:29:22)

WHITESNAKEというよりむしろG・ムーア的なナンバー。
ほのぼのとした雰囲気はSAVE MY LOVEほど劇的では
ないが心温まるナンバーだ。しかしPLEASE DON'T
LEAVE MEの呪縛はこの曲にも影を落としている。
結局サイクシーのキャリアのハイライトはこの時点
では過ぎ去ってしまったのだ。


KING CRIMSON - Larks' Tongues in Aspic - Larks’ Tongues in Aspic, Part One ★★★ (2008-01-21 23:03:18)

「太陽と戦慄」という邦題はともかくとして、この曲はLARKS
TONGUESつまりヒバリの舌(男根)とASPICつまりゼリー料理(
女性器)の結合、つまりSEXについての解釈を宇宙的原理まで
に高めたクリムゾンの完全無欠の真理だ。そうして聴いてみる
と曲そのものが前技より始まり、男女の荒々しい結合、そして
オルガスムスへと導かれる様、そして極み後の余韻というもの
がすべて表現されているのがわかると思う。R・フリップは
この曲を「大宇宙の中の小宇宙」と呼んだが、この言葉の中
に含まれているものの意味はまさに無限の大宇宙のごとく
深遠でエロティックだ。彼らの中のエロスがほとばしる様を
目の当たりにしたとき我々はただただ静聴するのみである。


MARILLION - Real to Reel ★★ (2008-01-18 18:11:00)

1984年秋「FUGAZI」ツアーの模様を収録したライヴであるが、一般の彼らの印象と
違い、HR色が濃い。コンパクトな(彼らにしては)楽曲で固められている。カナダ
、モントリオールの演奏も混じっているだけにRUSHのようにも聞こえてしまう。
しかしパフォーマンスは一部の隙もない見事なものだ。単なるGENESISの焼き直し
と言わせないだけのクオリティは保っている。フィッシュのヴォーカルのスコット
ランド訛りがきつく歌詞対訳不可能というのが笑った。


MESHUGGAH - Nothing - Straws Pulled at Random ★★ (2008-01-15 23:26:29)

ラストのギター・ソロで空気が一変してしまう。
まさに狂気の清涼剤。テクノにも通じるトランス的
世界とメタルとの奇妙な融合。それらは溶け合って
この世のものとは思えぬ高みに達する。


MESHUGGAH - Nothing ★★ (2008-01-15 23:19:00)

まさに鋼を具現化したサウンド。徹底して無機質だが、極めればかえって有機的に
聞こえるので不思議だ。それにしても人間のちっぽけな感傷や情念すらも飲み込んで
ひたすら圧倒的な鋼鉄の世界を創造していく彼らに敬意を表したい。
ここにある世界はまさに正気と狂気の分水嶺をひた走っている。C・ビーフハートの
「美は乱調にあり」の世界を思い起こさせる。またはトランス状態への誘いか。


BLACK SABBATH - Sabotage - Megalomania ★★ (2008-01-14 19:43:51)

この曲に限らず「SABOTAGE」のナンバーは一番狂気度が高い。
オジーの表現力、アイオミの構成力は凄まじい。歌詞はオジー
だろうか?だとすれば彼が当時見ていたものをそのまま投影
したのだろう。そしてその後の破局も。


BLACK SABBATH - Sabotage ★★ (2008-01-14 19:36:00)

次第にガタガタになり始めたバンド内部のカオスがそのままサウンドに反映している。
このブルータルなサウンドはどうだ。1975年の段階でこんな音を聞かされては
のちのパンク・ムーブメントなど子供の遊びも同じだ。たしかに色々実験している
のは確かだが、バンドで主導権を握り始めたアイオミとそれをよしとしないオジーの
戦い(になっていないだろう、苛立ちか抵抗?)はかくも凄まじいサウンドを作り
出した。しかしこんな関係が長く続くはずもなく、メンバーはひたすらドラッグと
アルコールの世界に逃避していくのである。


MIKE OLDFIELD - Tubular Bells - Tubular Bells, Part One ★★ (2008-01-11 15:28:39)

実に2000回以上のオーバーダビングを施しての
一人宅録作品。当時はプログレというよりは、ニュー・
エイジの作品として売れたとのことだが、多様な要素
をもち、聴く者を底知れぬ世界へと引き込んでしまう。
その後のポップなオールドフィールドの元ネタ的要素
もあり、興味は絶えない。


ALCATRAZZ - Disturbing the Peace ★★ (2008-01-08 23:04:00)

RAINBOW+ZAPPA(そのまんま)のサウンドだが、VAIのドレッド・ヘアを初めて
写真で見て「だめだこりゃ」といかりや状態だった私も聴きこんでいくうちに
とりこになってしまった。
とはいっても最初の評価は地味、の一言。チャートでも惨敗し玄人うけ、通好み
の烙印を押されてしまったが、私はよろこんで通好みの汚名を甘受しようと思う。
色でたとえるなら私はあえて「カメレオン」と呼びたい。


HENRY COW - Concerts - Oslo ★★★ (2008-01-04 21:15:28)

まさに音楽の極北。CRIMSONとはまた違うインプロヴィゼーションのひとつの完成形だ。夜中に電気を消して一人大音量で聴くこと
をお勧めする。五感が研ぎ澄まされていくのが感じられるはず。
数々のインプロヴィゼーションとは違いその世界が最後まで拡散
し続けている。クライマックスでのダグマーの絶叫(絶頂?)は
この世すべての音楽に対するアンチテーゼであり、宣戦布告だ。


AC/DC - Let There Be Rock - Let There Be Rock ★★★ (2007-12-23 12:54:45)

究極のロック・アンセム。
神は彼らにロックを与えたもうた。そしてシドニーの悪童
たちは世界にロックを伝える伝道師となったのである。
神々しいまでの荒々しさは1977年という不毛の時代に
正真正銘の「ロック魂」を聴かせてくれる。
ライヴでの迫力はもはや前人未到の域に達している。
これを目の前で聴かされてヘッドバンギングできなければ
ロックとは縁がないと思ったほうがいい踏み絵の曲だ。


WINGER - Live ★★ (2007-12-19 23:07:00)

ま、ダウンチューニングなのは仕方ない。予想以上にタイトなプレイだ。
モーゲンステインがいるかぎり、このバンドのライヴのクオリティは保障
されている。キップ様も年相応とは言えセックス・アピールは衰えていない。
この時代に2枚組ライヴを出した彼らの心意気を買いたい。


THE FIRM - The Firm - Midnight Moonlight ★★★ (2007-12-18 20:50:37)

確かにこのナンバーの完成度にはケチをつける箇所はない。
ペイジのCIAコンセプトの現代版といってもいい。あるいは
84年版「カシミール」とも言えようか。全盛期のプラント
にこのナンバーを歌わせてもおもしろいかも知れない。
ギターソロからロジャースのヴォーカルがSHE SAY・・と
入ってくる箇所は何度聴いても感動してしまう。


GARY MOORE - Back on the Streets - Song for Donna ★★ (2007-12-18 17:49:40)

ムーアがギタリストとしてだけでなくヴォーカリストとしての
才能も非凡であることを見せる1曲。歌詞も奥深い趣があり、
ギターは天翔るごとくピュアなメロディを奏でる。エイリーの
keyもらしいプレイで思わずにやりとさせられる。それにしても
ムーアはこのようなほのぼのとしたナンバーを書かせると本当に
うまい!数こそすくないが、彼がコンポーザーとして一番輝く部分ではないだろうか?


RAVEN - Rock Until You Drop ★★ (2007-12-14 22:57:00)

当時の水準ではとんでもなくエクストリームなロックをやっていた彼らの
デビュー作だが、今聴いてもマッドでおバカな雰囲気はいささかも衰えて
いない。おバカといったが単なるバカではない。全編をシャープな感性が
支配している。メロディもキャッチーだ。NWOBHMを象徴する1枚だと評価
出来る。


TOTO - Isolation - Carmen ★★ (2007-12-09 22:55:11)

TOTOらしからぬスリリングな魅力に富んだナンバー。
プログレ的要素も濃いがもっとも彼らがHRに接近した
瞬間と言えよう。時あたかもLAメタル全盛期前夜。
シーンの波動が彼らにこの異色作を書かせたのか?
J・ポーカロのDもへヴィでストロングだ。ルカサーは
言うまでもなくはまりまくっている。


BRYAN ADAMS - Reckless - Somebody ★★★ (2007-12-08 10:52:25)

シンプル・イズ・ベストをこれほどうまく表わした曲もそうは
あるまい。Synの使用はあるが、骨格はただのロックンロールだ。
疾走感と哀愁を同時に表現した名曲といえよう。熱いライブ
パフォーマンスをそのまま収録したPVが強烈な印象として残って
いる。みんな誰かを求めているのだ・・・


JEFF BECK - Flash - Escape ★★★ (2007-12-06 23:22:07)

格好いい音楽について考える時に頭に浮かぶ一曲。ドラムは
打ち込みだが、そこにベックのギターが乗ると、えもいわれぬ
疾走感と「格好よさ」が渦を巻く。唯一無二のサウンドだ。


JEFF BECK - There & Back ★★ (2007-12-05 13:46:00)

ジャズ・フュージョンの視点から見ると、いかに「宇宙」を感じさせてくれるか
がひとつのポイントとなるが、このアルバムはベックのアルバムで一番「宇宙」
を感じさせてくれる。その意味でこのアルバムは私にとってのフェイバリットだ。
スペイシーかつプログレッシブな造りは時代に真剣に向かい合っていこうとする
ベックの決意の表れか。フィリップスのドラムがサウンドに求心力を与えている。
86年の来日の際、フィリップスのドラムに感動し思わず叫んでしまったのを
思い出す。


BUCK-TICK - 極東 I LOVE YOU - 極東より愛を込めて ★★★ (2007-12-05 00:41:34)

究極の愛についての歌は数あれど、最高峰のひとつがこれだ。
ドラマティックなサウンドに家畜人ヤプーをイメージさせる
歌詞。日本が世界に誇れるサウンドだ。東洋と西洋の見事な
調和と融合だ。


BOSTON - Corporate America ★★ (2007-11-28 16:16:00)

デルプ追悼のつもりでこのアルバムを聴くつもりがうっかり忘れていて・・・
今聴いているがデルプを含めた3人のヴォーカルを擁しながらサウンドは
まぎれもないBOSTONのものだ。オルタナっぽい曲も散見されるが、劇的な
⑥は名曲だと思うしこれもまたBOSTONである。しかし最大の問題点は実は
⑩が一番いい曲だという点だろう。
と言っているうちにこのアルバムがリリースされはや5年。あと3年後には
我々はまたBOSTON号の宇宙よりの帰還を見るわけだ。そのとき世界はどう
なっているのだろうか。環境破壊を嘆くショルツの声は届いているだろうか?


LED ZEPPELIN - Houses of the Holy - Over the Hills and Far Away ★★ (2007-11-24 20:27:24)

ライブではプラントのフェイクしたヴォーカルに失望させられるが、スタジオ・テイクは序盤のアコースティカルな部分と変拍子
メインの中間部、そして再びアコースティックにもどる構成と
様式美の極致ともいえる構成で、ドラマティックに続いていく。
ライブでも定番の彼らお気に入りの一曲。歌詞は難解だが、
ケルト文学の影響があるのか?


JEFF BECK - There & Back - The Pump ★★★ (2007-11-22 21:23:15)

一聴した時にはあまりに淡々とした出来なので、聴き飛ばしていたが、水墨画のごとき味わいのある名曲だ。ギターですべてを語るベックの入魂のプレイは様々な表情を我々に見せてくれるが、さしずめこの曲はジムワークにはげむ美女の筋肉のしなやかな動きを表現したものでもあろうか。


FOCUS - Live at the Rainbow ★★ (2007-11-20 23:56:00)

ここで聴かれる世界はまさしく正気と狂気の分水嶺だ。ラフといってしまえばそれまでだが、いくところまでいってしまった彼らの姿は神々しいまでに輝いている。Hocus Pocusはジャズとクラシックとメタルの究極の融合として後世まで語り継がれるべき作品。初来日時の彼らはこれを上回るテンションだったと言われる。見たかった!


KING KOBRA - Thrill of a Lifetime - Party Animal ★★ (2007-11-19 22:41:36)

アルバム全体の完成度は今ひとつだったが、ラストのこの曲は思わず走り出してしまうほどの衝動に駆られるナンバー。曲調はどこかで聴いたことのある内容だがその疾走感たるや伊達ではない。レコード会社の思い通りにはならない!という強い意志が伝わってくるようだ。しかもポップさはあの三流アクション映画の主題歌よりも上だ。しかしこんな路線が主流になるはずもなく彼らは消えていったのである。ラストのカーマイン・アピスのソロに最後の輝きを見たのであった。


U.K. - Live In Boston ★★ (2007-11-15 23:22:00)

もともとBBCのラジオ・ショウの音源で、昔から有名だったそうである。
私は存在のみ知っていたのだが、めでたくオフィシャルでのリリースと
なった・・・・が・・・・・
まずかなりラフだ。アグレッシブというよりもラフ。これまでのUKの
繊細なサウンドを期待すると泣きをみることになる。さらにホールズ
ワースとブルフォードのやる気のなさはどうしたことだろう。2人は
この直後に脱退しているのでさもありなんというところか。
そのなかでジョプソンの奮闘振りは見事だ。資料的要素の他に彼の
プレイを聞くだけでも価値はある。
いずれにしてもマニアは買うのだろう。しかし彼らの本領が発揮されて
いるライブではないことは確かだ。


DEVIN TOWNSEND (STRAPPING YOUNG LAD) - Biomech - Life ★★★ (2007-11-14 23:14:37)

限りないメロディアスさと、その中に隠れている狂気との絶妙なバランスの上に成り立った名曲。何年たっても色あせない永遠のエバーグリーンだ。浮遊感に身をゆだねているとそのまま帰ってこれなくなるかもしれないので要注意。


RICK DERRINGER - All American Boy - Jump, Jump, Jump ★★★ (2007-11-11 23:53:13)

まさに「都会の夜のバラード」。デリンジャーのやさしいトーンのギターにエドガー・ウィンターのピアノの調べが絶妙に調和している。ボビー・カルドウェルのドラムも重さは失っていないが、どこか切なげだ。これだけのナンバーはそうはない。ブルーズ・ベースのバラードももちろん大好きだが、こういうAOR,アーバンなバラードも捨てがたい。なかでもこの曲は最高峰ではないだろうか。


RICK DERRINGER - All American Boy ★★ (2007-11-11 23:33:00)

マッコイズ、ウインター兄弟との仕事でその名を轟かせてきたリアル・アメリカンが
満を持して放った1st。ここで聴かれるのはAORにも通じる大人のハードロックだ。
特にバラードナンバーの充実振りには脱帽。つくづくロックにはセンスが必要だと
いうことを痛感させられるアルバムだ。そう、このアルバムにはセンスが満ち溢れている。もちろんROCK AND ROLL,HOOCHIE KOOを始めとするハードナンバーの完成度も
高い。日本での評価は絶望的に低いが、今一度再評価されるべきアーティストでは
ないだろうか?それはエドガー・ウィンターにも言えることだが。
都会の夜景を見ながら一人酒を飲むときのBGMはJUMP,JUMP、JUMPで決まりだ。


HONEYMOON SUITE - 13 Live ★★ (2007-11-10 20:12:00)

1994年8月19,20日彼らの地元トロントで収録され、95年にリリースされた
ライヴ。正直彼らに対する知識はさほどないが、地元と言うだけあってリラックスしてのびのびとしたパフォーマンスが聴ける。エンジニアとミックスはハリー・ヘスが担当しているせいか、どうもHarem Scaremっぽい印象だ。興味のある人はチェックしてみてはいかがだろうか?


The Jimi Hendrix Experience - The Cry of Love - Angel ★★★ (2007-11-06 23:35:18)

この曲の投稿がないとはどうしたものだろう。
譬えようもない美しさに満ちた名曲。やがてせまる
非命を予告するがごとき悲しみとエモーショナルな
ギターはジミファンのみならず全ロックファンが
静聴すべきだ。


GARY MOORE - Run for Cover - Listen to Your Heartbeat (2007-11-03 18:03:01)

確かこの曲にはN・カーターが絡んでいたような記憶があるのだが勘違いだろうか?キーボードの印象的な使い方など異色曲だが、海賊版で聴くとG・ソロなどもなかなか攻撃的で悪い曲ではない。のちの一瞬のモダン路線の先駆的作品。


GARY MOORE - Dirty Fingers - Hiroshima ★★ (2007-11-03 17:57:38)

ムーアの青臭い、しかし一途な戦争への怒りがストレートに出た
作品。いかにものアルドリッジのツーバス、ハーンのシャウトっぷりが80年代前半を象徴している印象があるが、力の入ったナンバーだ。D・アーデンが意地を張らずに当時リリースしていれば
NWOBHMはもっと盛り上がりを見せていたかも知れない。


ELECTRIC WIZARD - Come My Fanatics... ★★ (2007-10-31 23:11:00)

ウルトラへヴィと評される彼らのアルバムだが、根底にあるのはブルーズであり、
へヴィでいてアグレッシブなサウンドは深夜一人で暗闇の部屋で聴くのに適している。
中ジャケにはA・クロウリーの写真がインサートされている通り黒魔術の儀式的効果
も彼らはねらったのだろうか。ならばそれは正解だろう。


JOURNEY - Frontiers - Frontiers ★★ (2007-10-30 14:43:03)

変拍子を多用した一聴するとストレンジなナンバーだが、タイトルトラックにするだけあり重厚なできばえだ。ロックという広大なフロンティアを前を向いて進んでいこうという彼らの意思の表れだろうか。SEPARATE WAYSばかりがもてはやされているこのアルバムだが、私は地味ながらもキラリと光るこの曲の方を推す。
続くRUBICONへの流れもベストだ。


ASIA - Astra - Wishing ★★ (2007-10-28 20:42:46)

この歌には希望がある。悲しみに打ちひしがれながらも前を向いて生きていこうというポジティブなメッセージがある。さあみんなで涙をぬぐってエンディングを大合唱しようではないか。


ASIA - Alpha - Midnight Sun ★★ (2007-10-28 20:19:55)

ここで聴かれるサウンドを何と表現してよいものか。
かぎりないイマジネーションを広げさせる荘厳なイントロ、ハウのすばらしいG・ソロなど聴かせどころは多いが、サウンドには一本筋が通っておりベテランらしい手堅い作りだ。「ALPHA」の特にB面はASIAの作品群の中でも最高の流れを我々に提示してくれる。すべてが名曲であり、永遠に残るマスターピースだ。もうこのマジックが復活することはないのであろうか?


DURAN DURAN - Duran Duran (The Wedding Album) - Breath After Breath ★★★ (2007-10-27 23:24:41)

名曲ぞろいのアルバムの中でも一際異彩を放つナンバー。愛を無くした世界を憂うべくブラジルの鬼才ミルトン・ナシメントを招き、ポルトガル語の歌詞を取り入れて人々にコミニュケーションの大切さを説いている。サウンドもブラジリアン・フレイバー溢れる神々しさすら漂う内容だ。この曲を聴くたび私はこの狂った世界で明日も生きていこうという勇気をもらう。そして殺伐とした世界に光あれと祈るのだ。


EAGLES - Desperado - Desperado ★★ (2007-10-27 20:40:41)

ドン・ヘンリーのヴォーカルはやはりこういうタイプの曲でこそ真価を発揮するという好例。イントロを聴いただけで名曲だと思えるのが真の名曲だが、このナンバーはまさにそれだ。


EMERSON, LAKE & PALMER - Works, Volume 1 - Fanfare for the Common Man ★★★ (2007-10-23 23:51:18)

雪のモントリオールオリンピックスタジアムで再び3人が集結したPVが印象的だ。ヤマハDX-7の印象的な音色に導かれての演奏はエマーソン主導で進んでいく。実際レイクが目立たないのはもうバンドの行く末に見切りをつけていたからだろうか?終盤盛り上がってメインフレーズにリピートする瞬間はなんど聴いてもカタルシスを感じさせてくれる。


EMERSON, LAKE & PALMER - Emarson,lake & Powell - Love Blind ★★ (2007-10-23 23:45:23)

間奏ノのシンセ・ソロが印象的な佳曲。何と言うことのない出来ではあるが、さすがベテランだけあって若手にない重厚さを醸しだしている。それにしてもこんなポップな曲でもパウエルのドラムはやはり重い!


COZY POWELL - Over the Top - Sweet Poison ★★★ (2007-10-22 16:34:20)

しなやかなM・ミドルトンのローズピアノ、それに絡みつくJ・ブルースのベース。このイントロは最高だ。朝焼け、もしくは夕焼けの海岸を思い起こさせる叙情的なサウンドである。一転力強い後半はコージーお得意のフレーズが楽しい。凄腕のメンバーに囲まれリラックスしてプレイできているようだ。BBCのライブの海賊版は音質が悪いせいもあっていまいちの出来だが、完成度の高さを損なうものではない。
改めて名曲である。


COZY POWELL - Over the Top - Theme 1 ★★ (2007-10-22 16:26:27)

もともとBBCのニュース番組のテーマ曲として作られたもの(だからタイトルがTHEME ONE)高揚感のある曲だが、私の世代としては格闘技系よりも"韓国の猛虎"大木金太郎のテーマとしての印象が強い。


SAMMY HAGAR - Live Hallelujah! ★★ (2007-10-20 10:55:00)

レッドロッカーの渾身のライヴ。とにかくリラックスしてのびのびとパフォーマンスしているところがいい。実はヘイガー自身のパフォーマンスは技術よりもノリで押し切ってしまうところが多いが、年相応に枯れてきたヴォーカルがようやく追いついてきたとの印象(VAN HALEN時代の海賊盤など聴いているとけっこうラフ、というかひどい)あれだけの確執を引きずってのこのライヴこそVOAの真骨頂といえよう。やはりロックは気の合う仲間と一緒にプレイするのが一番である。ただハイライトの⑭,⑮、⑯がそれぞれフェイドアウトになっているのが残念。


SEPULTURA - Against ★★ (2007-10-17 23:10:00)

一聴してまったくちがったバンドになったな。と言う感想を持ったのを覚えている。
突っ走りのナンバーがあれば(⑩は圧巻!)トライバルなナンバーもあり、つかみどころがない。ただ前作に続いて自分たちのルーツを明らかにし、かつ肉付けをしようとするあたりはさすがだ。⑫はやりすぎかも知れないが、新生面を打ち出したところは評価できる。ソウルフライの1stより自分としては上にランクできる。


GENESIS - The Lamb Lies Down on Broadway - It ★★★ (2007-10-14 23:02:08)

これはGENESIS版ハードロックだ。聞き手を覚醒させるサイレンのごときシンセサイザー、複雑ながら軽やかなリズム、ギターなどが渾然一体となって音の津波となって劇的な高みへと誘う。ライブではエンディングがそのままWatcher Of The Skiesのイントロにつながりさらに劇的になっている。当時のライブを見たかった!


PANTERA - Vulgar Display of Power - Rise ★★★ (2007-10-14 16:06:07)

テーマはアメリカ社会にはびこる人種差別。アンセルモは怒り、煽動し、絶望し、叫ぶ。叫ぶことで時代を変えようとしたのだろうか。しかし今日もどこかで人々の尊厳が踏みにじられている・・


ERIC TAGG - Rendez-Vous ★★ (2007-10-13 15:39:00)

ブルー・アイド・ソウルの名盤。スティービー・ワンダーのSongs In The Key Of Lifeに大きな影響を受けていたとのことで、なるほどメロディや曲の展開、特にシンセサイザーのアレンジなどはかなり「らしい」作りだ。ヴォーカルもこころなしかスティービー風。ただ違いはこちらはより洗練された都会のサウンドだということだ。アーバン・ソウルファンは必聴。


CHRISTOPHER CROSS - Christopher Cross - I Really Don't Anymore ★★★ (2007-10-12 21:22:20)

なにはなくともラリー・カールトンのギターソロだけで、超名曲たる資格充分と言えよう。完璧な構成、音数は決して多くないが情景が浮かんでくるギターソロだ。これは多いようで、実はなかなかない。このアルバムにはエリック・ジョンソンもギターソロをひいているが、こちらの方がアルバムにあっている。ギターソロばかり書いたが、ドラマティックなイントロから一転突き抜ける明るいサビへの展開は見事。この1曲だけでアルバムを買っても損はない。


NIGHT RANGER - Dawn Patrol - Sing Me Away ★★ (2007-10-08 00:23:09)

典型的といえばこれほど典型的なアメリカンHRもないのだが、
サビ前の転調を繰り返すところや、絶妙なギターハーモニーなど
よく考えられているナンバー。とにかくこの当時の彼らは完成度が高かった!


PINK FLOYD - Meddle - Fearless ★★ (2007-10-06 15:30:58)

おだやかだが、どこか不穏なメロディが印象的なナンバー。
この歌詞はひょっとしてクレイジー・ダイアモンドを歌った
ものなのだろうか?淡々と続くナンバーは不意にサッカー
スタジアムでのサポーターたちの大合唱で幕を閉じるのだが、
意味はわからない。


AC/DC ★★ (2007-10-06 09:48:00)

11月、12月に紙ジャケットでの旧譜再発が決定したそうである。
とりあえず、私のもっていない「ロック魂」と「悪魔の招待状」(邦題の
ほうがしっくりくる!)を購入予定である。前回は来日記念だったが、
今回は?


DIAMOND HEAD - Canterbury - I Need Your Love (2007-09-29 10:25:16)

これは異色作だ。DOKKENと見紛うばかりのイントロ、コーラス、淡々と刻まれるリフ、シングルカットしてヒットをねらったのだろうか?バンドのイメージとはまったく違う作品だが面白い。曲自体もよくできている。


IGGY AND THE STOOGES - Raw Power - Search and Destroy ★★★ (2007-09-18 16:10:52)

淫力魔人の淫力魔人による淫力魔人のためのマニフェスト。
もっとも原始的、呪術的な究極の破壊力、煽動力にあふれた
「ロック」の姿だ。あらゆる装飾を取り去った裸の(事実裸)
男の赤裸々な告白だ。ぶちきれたバックの演奏もすさまじい。


NINE INCH NAILS - The Fragile ★★ (2007-09-16 23:09:00)

相当の覚悟を持って聞かねばならない作品。聴き終わると疲労感が残るが、なぜか2年に一度の割合でラックから取り出してしまう。グランジ、インダストリアルにはあまりなじめない私がこうして聞いてしまうのは、この作品から漂う負のオーラ、黒い情念に絡めとられてしまったからだろうか。今日は久々にこの作品からの呼び声を聞いてCDプレイヤーに挿入してしまった。


JEFF BECK - Rough and Ready ★★ (2007-08-29 22:59:00)

このアルバムはまさにロックMEETSモータウンと言える。さらに特筆すべきは
メイン・コンポーザーおよびプロデュースがセルフということだ。こんなアルバム
は他にない。なるほど多少荒っぽい仕上がりになっているところはあるが、それを
補って余りあるパッションと溢れんばかりのソウル・フィーリングだ。
他メンバーも凄腕ぞろい。久々に聴いたらボブ・テンチがこんなにもソウルフルな
ヴォーカルを聴かせたことにまず驚いた。スティーヴィー・ワンダーとためを張る
と言えば言いすぎか。もちろんコージーも、そして私の大好きなミドルトン先生も
さすがのプレイを聞かせている。すくなくともヴォーカル路線でいえば第一期より
優れていると断言できる。


WHITE LION - Pride - Wait (2007-08-28 10:35:59)

J・BON JOVIが二日酔い状態でレコーディングしたかのようなVoはさておき、この曲もLAメタルの王道だ。ヒットもうなづけるパーフェクトな仕上がり。しかしどうしても感想は「あのころはよかった・・・」になってしまう。時は1987年。もう二度とあのころのようなよき時代は訪れない・・


WHITE LION - Pride - Tell Me ★★ (2007-08-28 10:23:59)

究極のLAメタルアルバムからの究極の一曲。流麗なGソロ、華麗なコーラスワーク、甘い歌詞・・ここにはLAメタルを構成するすべてがある。


WHITE LION - Pride ★★ (2007-08-28 10:19:00)

これぞ究極のLAメタル。LAメタルのひとつの完成形。LAメタルの保守本流を
守りながらこれだけのヒットを飛ばしたバンドは実はそう多くない。バブルの
時代の徒花となってしまったが、これだけの完成度のアルバムを作ったことは
HM/HRの歴史の中で色褪せるものではない。


PRIMUS - Sailing the Seas of Cheese - Is It Luck? ★★ (2007-08-26 22:48:10)

この曲を聴いてフリクション(日本のパンクバンド)を連想してしまうのは自分だけであろうか。やけくそ寸前のカオスな曲だが、しっかりとアンサンブルは考えられており、単なるフリーキーなナンバーにはなっていない。歌詞の異常さも気になる。


HUMBLE PIE - Eat It ★★ (2007-08-25 23:37:00)

ピーター・フランプトン脱退。デイヴ・クレムソン加入という第二期パイの最高傑作ともいうべき作品。全編をスティーブ・マリオットのブラック・フィーリングで埋め尽くした強い意志が感じられる。特にスタジオサイドは新しいパイを存分に感じさせてくれる出来で劇的な①からストーンズ風の②を経てバラード③にいたる流れはいつきいても感動的だ。ハードロックとソウルの理想的融合がここにある。もちろん熱いライヴサイドも必聴。


ZZ TOP - Rio Grande Mud ★★ (2007-08-18 11:23:00)

タイトル通りの泥臭いサウンドだが、①などはキース・リチャードも真っ青のギボンズのノリのいいギターが聴ける。しかしこの時代から現在まで彼らの基本線はまったく変わっていないことにまず驚かされる。特にイントロからムーディーな⑤は最高のギターーソロでおすすめ。暑い夏の午後にビール片手にぜひ聴きたいアルバム。


OZZY OSBOURNE - Diary of a Madman - You Can't Kill Rock and Roll (2007-08-17 15:01:53)

他のどの曲とも似ていないストレンジなナンバー。もしやランディの進みたかった方向の一端があるのでは?と勘繰ってしまうが、真相は不明である。ランディは歌詞にはタッチしていないのだろうが・・・


JOHN WETTON - Caught in the Crossfire ★★ (2007-07-07 22:05:00)

ここで聴かれる世界はまさしくASIAの原型である。UK時代の未発表曲もあるようだが、まったく違うアレンジとなっている。全曲聴き応えのある「ポップであるがしっかりブリティッシュしている」名盤と言えよう。殊勲者はなんといってもマーティン・バレである。彼の起用は大成功である。ASIAにも起用していれば・・・ないか。


SILVER GINGER 5 - Black Leather Mojo - The Monkey Zoo ★★ (2007-07-04 20:31:58)

メロトロンを思わせるイントロ。ストリングス風味のアレンジとサウンドはビートルズ的だ。自殺した友人に捧げた曲とのことだが、キャッチーではあるがダークっぽさも湛えるブリティッシュなナンバーだ。


10CC ★★ (2007-05-27 22:31:00)

成人男子の1回の射精量を4人分合わせると10CCとなる。


RUSH - Grace Under Pressure - Between the Wheels ★★★ (2007-05-12 21:55:37)

重い。重すぎる。暗く絶望的なイントロのシンセとグランジの先駆とも言えるへヴィなギターが絡み合い疾走する時代の歯車にしがみつき落ちこぼれてゆく人々の悲哀をドラマティックに語ってゆく。車輪にひき潰されるウサギやフロントガラスにぶつかりぺしゃんこのハエは我々消費と管理の世界で生きる弱者のイメージ。1983年と言う出口の見えない時代が彼らにこんな異色作を作らせたのか。しかし名曲だ。


YES - Big Generator - Shoot High Aim Low ★★★ (2007-05-09 21:18:15)

過小評価されているこのアルバムの中でもさらに過小評価されている1曲。夜明けの海岸をイメージさせるイントロに透明感溢れる世界がひろがってゆく。歌詞はアンダーソン的な内容だが(高めを撃って狙いは低くとは?)ラヴィンのイエスでのベストワークスのひとつではないか?モダンでソリッドだが、彼らは他の誰にも似ていない。イエスと言うサウンドの1つのジャンルなのだ。80年代でもそれはなんら変化していないことの象徴的1曲。


BRIGHTON ROCK - Young, Wild and Free ★★ (2007-04-30 10:15:00)

1986年ワーナーカナダが満を持して放つ期待の新人!メンバーは各種コンテスト
荒らしで名を挙げたテクニシャンぞろい、プロデューサーはマイケル・ワグナーと
お膳立ては整った・・・はずだったが惨敗に終わったファースト。当時TESLA
の1stと同時に購入して、私はこちらの方がピンと来た。Voがヒステリックすぎた
のか、ルックスがそれほどでもなかったのかはわからないが、売れなかったのが不思議
な充実した内容である。なんといっても曲がいい。メロディアスな②、グルーヴィーな
⑦、⑧(個人的にこの流れがマスト)一転ヘビーに押す⑨、⑩など利きどころ満載だ。
最近80年代のHM/HRアルバムがCD化されつつあるが、この作品も・・ないか。


THE ROLLING STONES - Let It Bleed - Gimme Shelter ★★★ (2007-04-18 22:52:41)

オルタモントの悲劇による60年代の終焉を象徴するナンバー・・というのが一般の見方だが、黒人女性Voやマウス・ハープ
の導入など彼らの志向がスワンプに向いていたのはあきらかで、
その観点から語られるべき名曲である。なんにしてもこのカタルシスは尋常でない。時代を反映させた音なのは確かだ。


ARMAGEDDON (70'S) - Armageddon - SILVER Tightrope ★★★ (2007-04-14 23:06:02)

まさに金字塔的1曲。イメージするのは満月の秋の夜の
高原といったところか。静かなイントロから徐々に盛り上がっていくなかでコールドウェルのDrも静寂を演出(しかしやはり重い!)している。これだけの曲を書けるバンドが消えていくとは
不幸な時代である。


ARMAGEDDON (70'S) - Armageddon ★★ (2007-04-14 00:04:00)

最強のドラマーと最強のギタリストが組んだ最強のバンド。
その間に挟まれたk・レルフのへたうまVoも味があってgoodである。
オープニングから最強タッグが暴れまわっている。が、一転叙情味
あふれる②でホロリとさせるところなど芸が細かい(レルフの声は
こういうナンバーでこそ実力を発揮する)。残念ながら時代の波に
埋もれてしまったが多少音が古臭くても私はその古臭さにたまらない
愛着をおぼえるのである。


THE MOODY BLUES - On the Threshold of a Dream ★★ (2007-04-02 23:37:00)

彼らほど日本での評価が低いバンドもそうはいない。
「夢の入り口で」と言うタイトルそのもののファンタジックな
内容。かと言って子供だましではない。牧歌的ながらコンセプト
アルバムとしての重厚さは保っている。心癒されるサウンドだ。
ある意味同じプログレッシブロックでありながらキング・クリムゾン
と対極に位置するバンド。このアルバムをプロデュースしたばかり
のトニー・クラークがクリムゾンとの接触を図った事実も興味深い。
結果は・・言うまでもないだろう。


GENESIS - Seconds Out ★★ (2007-03-28 23:14:00)

邦題は「幻惑のスーパーライヴ」このタイトルがすべてを表している。
とにかく圧倒的なテンションの高さと演奏のタイトさ、全人類必聴とは
このことか。たしかにガブリエル不在の瞬間を思わせる場面もあるが、
チェスター・トンプソンとビル・ブラフォードという強力なサポートを
得てヴォーカルに専念しているコリンズの奮闘がひしひしと伝わってくる。
「Cinema Show」でのドラム・バトルはまさに座りしょんべんものだ。


GENESIS - Invisible Touch - In Too Deep ★★★ (2007-03-26 23:03:01)

タイトルトラックははっきり言ってつまらない。
軽すぎる。むしろその他の曲に佳曲が多いと言うことは誰も
思わないのだろうか?その代表がこのナンバー。
バンクスのKeyソロがキース・エマーソンのソロ風
で微笑ましい。しかし重厚さは失っていない。


DREAM THEATER - Awake - Caught in a Web ★★ (2007-03-25 23:26:33)

うねる、うねる、グルーヴ・・・・
ラブリエのVoがバックと一体化した数少ない一曲。
グランジの洗礼を受けなければこのような曲には
ならなかったのだろうか。はたまたラブリエが
作曲に関わっていたというのは本当だろうか?
うーん、わからない。


The Jimi Hendrix Experience - Live at the Fillmore East ★★ (2007-03-24 22:15:00)

band of gypsys として有名なライブの完結編と言える作品。
エキスペリエンスが表現できなかった強靭なファンクネス、
R&Bへの回答と言ったものをジミは欲していたのだろうか?
ギターは濃厚かつシンプルだ。ごたごたが続いて集中できなかった
面もあったようだがそれを微塵も感じさせない。やはりこの
プロジェクトのキーワードはファンク、ソウル、R&Bの融合だ。


RUSH ★★ (2007-03-22 23:27:00)

ニューアルバムリリース決定!
1曲聴いたが、前作の路線を踏襲しているようだ。