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チンポリオ・フェラッチィーノさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-100
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チンポリオ・フェラッチィーノさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
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チンポリオ・フェラッチィーノさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-100

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LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅳ - Misty Mountain Hop ★★★ (2014-12-27 23:08:54)

この曲の重要性はもっと評価されていい。ジョンジーがファンキーなベースライン
のみならずエレピで大活躍。後のプレゼンスで結実するファンク路線の先駆的
ナンバー。濃厚に見えるフラワー・ムーヴメントヘの憧憬はいかにもプラント
らしい。バンドの奥行きと幅を広げる意味で天国への階段の次にこのナンバー
がおかれたのは意味深長だ。階段を登りきった先に待つ世界をすでに彼らは
予期していたのだろうか。


MAGELLAN - Test of Wills - Test of Wills ★★★ (2014-12-13 20:24:20)

彼等の緻密さと革新性の結晶。意表を突く管楽器の導入もインパクト大である。
シンフォニックにめまぐるしい展開を見せ突き進む曲に突如として静寂と叙情が訪れる
中間パートはこの世のものとは思えない奇跡の展開を見せる。ヘヴィでダークな
サウンドになったと発表当時の評判は芳しくなかったが聞き応えのある力作だ。
やはり彼等の最大の魅力はアレンジ能力の際立った高さだ
余談ではあるがイントロが「ワールドプロレスリング」のオープニングテーマ
として使われていた。


RIOT V - Restless Breed ★★ (2014-12-13 16:20:02)

皆さんご指摘の通り「路地裏メタル」とでもいうべき哀愁と猥雑な夜の大都会の
BGMだ。酒焼けしたレット・フォリスターのシャウトとダークでブルージー
なメロディは確かに長いこのバンドの歩みの中では黒歴史かも知れない。
しかし簡単に切り捨ててしまうにはあまりに惜しいサウンドだ。
レットもマーク・リアリが鬼籍に入ったいままさに幻のサウンドとなってしまったが
このラインナップしか出せない音でもある。③、⑧はまさに無法の大都会の
レクイエムである。


CLAWFINGER - Clawfinger (2014-12-11 20:55:05)

今の時代からすると古臭く感じるヘビィなリフとヒップホップヴォーカル、そしてデジタルな
ビートの融合ではあるが時折繰り出すエキゾチックなメロディやキャッチーな歌メロは
北欧出身のアイデンティティを十分に主張している。


PAT METHENY - Pat Metheny Group - San Lorenzo ★★★ (2014-11-29 18:29:23)

ここで聴ける世界はまさに音の桃源郷。はかなくも美しいアンサンブルの
妙を存分に味わえる。メセニーのダブルネックギターがその中で自由に舞い
ピアノは夢を奏で、そこにフレットレスベースが優しく寄り添い、繊細な
ドラムはみずみずしさを演出している。心が疲れた時に聴く音楽と言うもの
は人それぞれであろうが私はまずこれを自信を持っておすすめする。単なる
癒やしというような陳腐なものでなく魂の「こり」に直接作用する音楽・・

聴いていると時々訳もなく涙が溢れてくる。


DEVIN TOWNSEND (STRAPPING YOUNG LAD) - Physicist - Victim ★★ (2014-11-12 17:23:34)

奇想天外なリフにオーケストレーションまでぶち込んで引っ掻き回し
「俺はスーパースター」と言う呆れた歌詞を繰り返し放り投げてよこす。
悪夢のような、はたまた誇大妄想狂の極みともいえるサウンドは完璧で自分の
場合はなぜか性欲がビンビンに湧いてきてしまう。自分をさらけ出した快感、
男娼願望がこのナンバーから、またこのアルバムから強く感じられる。
容易に立ち入りを許さない世界ではあるが、一度身を委ねてみればあなたの
知らない世界が垣間見えることだろう。


NEKTAR - A Tab in the Ocean (2014-11-09 20:09:11)

このバンドは常にB級感が強いが、このアルバムは前作まであったサイケ、アシッド的
感覚が減り、プログレの王道を行くサウンドに進化している。このサイトでは
IRON MAIDENとの関わりで語られる宿命のバンドだが、それだけがすべて
というわけではない。エンジニアはあのディーター・ダークスでありそれっぽい作りに
なっている。そこらへんにスティーブ・ハリスが惹かれたカギがありそうだ。


NEKTAR (2014-11-09 20:07:52)

このバンドは常にB級感が強いが、このアルバムは前作まであったサイケ、アシッド的
感覚が減り、プログレの王道を行くサウンドに進化している。このサイトでは
IRON MAIDENとの関わりで語られる宿命のバンドだが、それだけがすべて
というわけではない。エンジニアはあのディーター・ダークスでありそれっぽい作りに
なっている。そこらへんにスティーブ・ハリスが惹かれたカギがありそうだ。


JACO PASTORIUS - Word of Mouth - John and Mary ★★★ (2014-11-04 21:15:31)

ジャコが二人の子供に捧げた大作。静寂なイントロから一転してスティールドラム
やヴォイス、サックスをちりばめたトロピカルな世界。さらにベースとオーケストレーション
が有機的に絡み合ってどんどん高みに上り詰めていく。そして脅威のエンディング。
これほど優しく悲しいエンディングを私は知らない。こんな至高の作品を作り上げる
代償として魂を別次元に飛ばしてしまった男。その遺産を聞きながら残された我々は
今日もまた俗世を生きる。
ジャコの音楽はどこか懐かしく、また常に新しい。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅱ - Thank You ★★ (2014-10-12 17:47:16)

「例え太陽が輝きを失っても、君を愛し続ける。」青臭いが真摯な
プラントの妻への想いが微笑ましい。ありきたりのラブソングではない
もっと深い作詞の世界への道が徐々に開かれていく先駆け的ナンバー。
彼等のアコースティック的な要素は実はサードアルバムよりも前に
この時点でほぼ完成の域に達していた。


WANG CHUNG - Mosaic ★★ (2014-09-12 23:58:30)

無国籍デュオが放ったヒット作。凝った作りの①のPVはご覧になった
方も多いと思うが実は全編爽快かつ壮大なメロディに溢れた傑作だ。
ルックスがあまりに個性的なため損をしているが「聞かず嫌い」の最たる
バンドだと思う。丁寧に造られた至高のサウンドは歳月が経過しても
何ら色褪せることはない。


JIMI JAMISON (2014-09-02 23:14:06)

かつてリッチー・ブラックモアからも高い評価を受けていた名シンガーの
訃報が届いた。私はSURVIVORでの熱唱しか知らないが、抜群の
メロディセンスをもったロック界の財産であったと思う。RIP


PRONG - Ruining Lives ★★ (2014-08-16 23:19:15)

蒸し暑い中、久々にガッツある音を聴き身が引き締まった。
「RUDE AWAKEING」をその昔愛聴していたので、復活した
と聞きなんの予備知識もなく買ってみたが、当時とあまりにも変わって
いないので笑ってしまった。固く引き締まった総合格闘家の肉体のごとき
サウンド。よく「余分な装飾を削ぎ落としたサウンド」と言われるが、
実は大半が削ぎ落としきれていないか、「削ぎ落としてはいけないものまで
削ぎ落としてしまった」サウンドである。その中で彼等はその一線は
守りながらこれだけの強靭なアルバムを作った。敬意を表したい。
④のノリは思わず叫びだしてしまうほどだ。


RAINBOW - Rising - A Light in the Black ★★★ (2014-08-05 17:40:36)

音を聴くだけで即「彼だ!」とわかるアーティストはそういないが、コージーは
稀な一人だ。通常のバスドラムは20~22インチだが、彼は26インチを使って
いたという。その強力無比なプレイが全開となったナンバー。特にKeyソロから
鳴りっ放しとなるバスドラムは大げさではなくマシンガンで連射されているようだ。
決して傑出したテクニシャンとは思わないがこの曲を聴けば細かい理屈はすべて
吹っ飛んでしまう。まさにコージーのためのナンバーである。
リッチーのギターもバロック、中近東、ブルース、様々な要素が混在した摩訶不思議
なフレーズ。本当に引出しの多いプレイを聴かせてくれる。ジミー・べイン、トニー
カーレイも己のポテンシャルを120%振り絞ったナイスプレイだ。いろいろ言われる
が2人ともこの曲によってロック史に永遠に名前を残すことになった。
ディオもお得意のフレーズで存分に彼の世界を築き上げている。とにかくこの時期の
レインボーには史上最強といっていい「マジック」が存在した。


JOHNNY WINTER ★★★ (2014-07-17 23:08:49)

訃報に接した。私はどちらかと言うと弟の方が音楽的には好みだが、それでも全盛期の2枚のライブアルバムは愛聴盤である。一時体調不良を噂されていたが、近年続けて来日し健在ぶりを見せていただけに残念だ。生で見る機会はなかったが100万ドルのギタリストに敬意を表して今日は「CAPTURED LIVE」をラックから出すことにする。
名前は冬だが、彼のギターはいつでも真夏だった。R.I.P


METALLICA - Through the Never(Music from the Motion Picture) ★★★ (2014-07-13 16:18:00)

彼等を初めて「Ride The Lightning」で知ったのが1984年。
もう30年が経過した。最近YOUTUBEで1984~6年ごろの彼等のライヴを
見聞きしているが、まったく変わっていないことに驚かされる。
映画はまだ見ていないが、このサントラは純粋にライブアルバムとして聞いても十分に
堪能できる。まさにベスト・オブ・メタリカと呼ぶにふさわしい名曲の数々。衰えしらず
の強靭なグルーヴ。音だけでもたしかに彼等の存在がここに感じられるのだ。
おそらく彼等は今後も変わらないだろう。そのことを強く再確認させてくれるLIVEだ。


SADIST - Crust - Holy... ★★ (2014-06-19 00:45:04)

もともとプログレッシヴな側面を持っていたバンドだけに意外ではない曲だが、
深淵なアンビエントメタルだ。淡々としたシンセのリフは絶望の果ての救いを
表現するとこんな感じになるのかもしれない。無垢と邪悪が表裏一体となったサウンド。
ギターソロも叙情的だ。


DAVID SYLVIAN - Gone to Earth - Wave ★★★ (2014-05-06 10:25:40)

ロバート・フリップをして「WaveはHerosに匹敵する曲だ」と言わしめた傑作。
ここで聴けるのは、静かなる情念、内に秘めた情熱。フリッパートロニクスを
私は「大河の音」と呼んでいるが、まさに悠久のサウンド。人間のもつ
感情を冷たく冷ます感覚がたまらない。
さらにシルヴィアンのすさまじいまでに熱い歌詞が躍る。こんな直接的な歌詞は彼にとっては
珍しい。かぎりなくイマジナティブで瞑想的なサウンド。この曲を聴くときはも真夜中、
一人で部屋を真っ暗にして五感を研ぎ澄まして全身で受け止めることをお勧めする。


BOSTON ★★ (2014-04-21 23:25:25)

新譜が出ただけでも驚きであったが、勢いあまって来日してしまうとは・・
しかし35年ぶり云々は別としてこれだけのマニアが彼等を待っていた事実に
まず素直に敬意を表したい。
10月まで常に「愛と希望」を忘れずBOSTON号との遭遇を心静かに待ちたいと
思う。


EMERSON, LAKE & PALMER - Emarson,lake & Powell - The Miracle ★★★ (2014-03-09 01:12:59)

重厚かつエピックなナンバー。The Scoreや「火星」だけに興味は集中しがちだが、
個人的にこのアルバムのベストトラック。ファンタジックな歌詞に乗ってレイクの
ヴォーカルも冴えわたっている。そしてパウエルのドラムは・・・80年代の
スターゲイザーと言えば言い過ぎだろうか。エマーソンもオルガンを駆使しながら
このヒロイックなナンバーを彩っている。ベテランらしい威厳とおごそかなる
オーラが全編に満ち満ちている。そして究極の曲展開。
今のロックが失ったものがここにある。
さすがだ。そして見事だ!


GARY MOORE - Back on the Streets - Parisienne Walkways ★★ (2014-02-17 23:21:34)

いまや日本で一番有名な曲のひとつとなってしまったが、SANTANAと間違っている人もいて
悶絶してしまった。知ったかぶりはするものではない。
で、GARY MOOREをもっと聞きたいという人がいたので「VICTIM OF THE
FUTURE」を勧めてあげた。ムーディなギターをたっぷり聴きたいというので・・・ ・・・
いいことをすると気持ちがいい。

それはともかくGARYを代表するナンバーであることは間違いない。しかしこの曲を選んだのが
本人かスタッフかは知らないが、いろいろな意味でハイブロウな選曲ではある。


ANGEL - On Earth as It Is in Heaven ★★ (2014-01-04 20:20:49)

日本での人気とは裏腹にアメリカでは鳴かず飛ばずだった彼等がエディー・クレイマー
をプロデューサーに迎えアメリカでのヒットを狙った3rd。へヴィ―な⑤などにその
成果はでており、大作志向からコンパクトかつキャッチ―な方向へのシフトにより、
ある程度のチャートアクションは残したという。当時封入されていたポスターのメンバー
も上半身は白装束だが、下半身はGパンであり、ビジュアルも意図的にチェンジを図って
いたのであろう。
しかしグレッグ・ジェフリアのKEYプレイはそこかしこで閃光をはなっており、
また⑩のような初期の面影を残す佳曲もあり、全体的にはこの路線変更は成功と言えるで
あろう。これであの悲劇の来日公演(途中でプロモーター夜逃げ)さえなければ・・


STONE FURY - Burns Like A Star - Break Down The Walls ★★★ (2013-12-26 23:37:08)

ジャケットそのままの闇夜を切り裂く稲妻のごときイントロ、フラッシーな中にも
情念がこもるリフ、天に駆け上らんとするGソロ。そして人智を超えたヴォーカル。
すべてが完璧な構成の1曲。
究極のLAメタルと私が呼ぶナンバーはいくつかあるが、ダントツでNO1である。
残念ながら壁を打ち破ることはできなかったが、30年が経過してもこの曲を愛し
、このバンドを愛し、LAメタルを愛した人間がひとりでもいることは記憶して
もらいたい。1984年。我々は確かにこのムーブメントに夢と希望を託していた。


CAIRO - Conflict and Dreams - Then You Were Gone ★★★ (2013-12-10 00:46:56)

何かを予感させる不穏なイントロからの導入部、ドラマの予感はやがて確信に変わる。
さらに革新に満ちたサウンドはしなやかに、しかしフックを秘めながら永遠に
続いていくような錯覚を起こさせる。エネルギーの創造をこれほど感じさせるナンバー
は数少ない。中間部のジャジーな展開からのエンディングにむけての怒涛の展開も
圧巻である。やはりこのバンドはドリームシアター以上の可能性を持っていた!


THIN LIZZY - Renegade - Mexican Blood ★★ (2013-11-24 20:34:52)

いかにもフィルらしい男と女の物語をこれまたフィルらしい詰め込みVoで綴っていく。
これはフラメンコ・メタルという新しい分野を開拓しようという意欲的な取り組みなのか。
こんな曲はフィルにしか書けない。


STONE FURY ★★★ (2013-10-15 23:25:13)

文句なく今年最大のニュース。「Burns Like a Star」12/18紙ジャケット、SHM-CDで
再発とのこと。およそHMを愛する人なら必ず1枚は購入するように!
私は3枚買います。このコメントをしている間も興奮が止まらない。28年越しの夢が
とうとう現実に。12/18は会社を休んで朝一でショップに行く覚悟である。


CAPTAIN BEYOND ★★★ (2013-09-01 18:11:55)

このアルバムがデュアン・オールマンに捧げられていることからも
わかるとおり、実はオールマン・ブラザース・バンドに色濃い影響
を受けた彼等はやはりブリティッシュというよりはアメリカンロック
として語られるべきだ。(同じキャプリコーンレーベルと契約。
デュアンの推薦だったそうだ。)
中でもすべての曲を書き、すさまじいドラムを聞かせる
コールドウェルが間違いなく主役。脱退後の彼等の末路はしごく
当然である。個人的なフェイバリットは⑦から⑧、⑨への流れで
あろうか。アイアン・バタフライ組が亡くなってしまったので、
再結成は夢と消えたが、いまでもこのアルバムの輝きは色あせない。


ROXY MUSIC - Avalon ★★★ (2013-08-24 16:53:20)

ロックの金字塔 永遠不滅のマスターピース。いきなり自分のステレオが
モデルチェンジしてしまったと錯覚するほどのサウンド(CDもいいが、
私はこれはアナログで聞くべきだと思う)。おしゃれ、ダンディ、
スタイリッシュ、いろいろな形容詞ををつけられるアルバムだが、私は
「終末」「終幕」の印象をまっさきに受ける。後付でバンドのその後の運命
を知っているだけでなく、当時オンタイムでこのアルバムを聴いた方は
誰しも「これ以上のアルバムはないな」と思ったのではないか。(彼等自身
A①でそのように言っている)マンザネラは影が薄いようでいてしっかりと
自分のギターを刻み込んでいる。マッケイは躍動し、フェリーは・・・

今夜はこのアルバムを聴きながらギムレットで乾杯!


ROXY MUSIC - Avalon - True to Life ★★★ (2013-08-24 14:01:24)

サウンドに気品と終末感を漂わせるのは並ではできないが、これは稀有な1曲。
不穏なイントロからフェリーのダンディズムあふれたヴォーカル、目立たない
が絶妙に絡んでくるマンザネラのギター・・・私は日々の喧騒から離れたい
ときにはこのメロディに乗って遠く西方の極楽島に魂を誘ってもらうのだ。


DEF LEPPARD - On Through the Night - Rock Brigade ★★★ (2013-07-18 23:48:54)

勢い余ってエリオットのヴォーカルが裏返ってしまっている箇所もあるが、
上記の方々が書かれている通り、「若さあふれる」「瑞々しい」サウンドが
ここにある。NWOBHMの枠より最初からはみ出しまくっていた彼等の
視線は最初から大いなるアメリカに向けられていた。そして彼等の前には
ただ栄光への一本道が約束されていたのである。VIVA!


SHOW-YA ★★ (2013-07-08 20:49:15)

当時大学生だった私も寺田恵子のダイナミックかつ妖艶なパフォーマンスに
股間を熱くした一人であるが、寺田以外のメンバーのルックスが残念・・・
それはさておき、このバンドの強みはメンバー全員がコンポーザーとしての
資質があったことではないか。歌詞を外部に任せた後の全盛期の作品は
ジャパメタ作品群の中でもいまだ輝きを失っていない。


BLACK SABBATH - Technical Ecstasy - Dirty Women ★★★ (2013-05-24 18:23:03)

今回の再結成ライブでも初期の名曲に交じって堂々とクライマックスでプレイされている。
(オズフェストジャパンは見ていないが)
所々で出てくるオジーのソロ活動の「元ネタ」の数々が微笑ましいが、メロディアスで
ドゥーミーという要素を高いレベルで両立させているのはさすがだ。
しかし当時は「こんな曲はサバスではない」の一言で片づけられ、アルバム共々
正当な評価を得ることはなかったのである。

だが40年を得てようやくこのナンバーにもスポットライトがあたる日が来た。
喜んでいるのはマニアだけではない。


SLAYER (2013-05-03 14:50:16)

ジェフ・ハンネマンの訃報に接した。なにを言えばいいのかわからない。
メタルの歴史を覆した名曲の数々の多くはこの男から生まれた。
エクストリーム・ミュージックの歴史が一つ終わったということか。
だがジェフの遺産は永遠に残る。今日は1日彼の業績を確認する意味で
久々にスレイヤーの数々のマスターピースを紐解いてみたい。


GREAT WHITE - Once Bitten - Save Your Love ★★★ (2013-04-28 00:30:30)

歌心という言葉は演歌の世界かと思っていたが、このナンバーはまさに歌心を
具現化している。LAメタル戦士たちはいくつもの名バラードを残したが
その最右翼に位置する。この美しさの前ではあらゆる褒め言葉が陳腐になる。


UFO - Obsession - Pack It Up (And Go) ★★ (2013-04-03 20:55:22)

この曲のキモはA・パーカーの重い後ノリドラムにあるが、フィルとマイケルの
掛け合い、ラストのマイケルの壮絶なソロなど聴きどころも多い。
これぞまさにブリティッシュロックの醍醐味だ。


IRON MAIDEN (2013-03-14 23:08:27)

偶然にも先日STRATUSのアルバムを購入した所だった。
不幸な病によって第一線を退いてから30年弱・・彼の栄光と波乱の生涯に
敬意を表して今日はこれから「THROWING SHAPES」を
聴くことにしたい。


MADONNA - True Blue - Open Your Heart ★★ (2013-02-20 15:45:06)

当時テレビの前の青少年の股間を熱くさせたPVが話題となったが、
それを除いてもポップスとして理想的な出来栄えだ。鬼才パトリック・レナードの
マスターストローク。


STEVE VAI - Real Illusions: Reflections - Glorious ★★★ (2013-02-09 10:06:54)

唯我独尊の世界がここにある。シタール風のメロディが無国籍な雰囲気を漂わせるが、
無国籍というよりは宇宙的。この世とあの世の分水嶺のサウンド。他の誰にもまね
できないヴァイワールドだ。


LED ZEPPELIN - Presence ★★★ (2012-11-04 17:07:59)

ZEPのアルバムといえばごった煮路線が多かった印象を受けるが、このアルバムは徹頭徹尾
ペイジの確固たる信念の基に統一性が図られている。それがたぐいまれなる「存在感」を
与えている。とにかく息苦しいまでに濃密な音塊。メロディックな要素を極力排除した
ギターオリエンテッドな曲風。プロデュースも意図的にギターを突出させた確信犯的なものだ。
(ジョンジーとの確執を生んでしまったが・・・)
Achilles last Standが最高傑作なのは言うまでもないが聞き込んでいく
内にFor Your Life やHots On For Nowhereといったナンバー
に惹かれている。自分としてはこれがZEPの最高傑作であり、ZEPの到達点であると思う。
その後の急速な先細りを見ても実質これが集大成と見てよかろう。

永遠不滅のマスターピース。無人島に1枚もっていくとしたら私はこのアルバムだ。


RUSH - Counterparts - Cold Fire ★★ (2012-10-25 00:17:04)

歌詞がアダルトでドキッとさせられるが、曲調は限りなくロマンティック。
まさに大人のラヴソングだ。へヴィなリフ、サビの畳み掛ける展開、叙情味
のあるGソロなど聴かせどころも多い。


ALCATRAZZ - Disturbing the Peace - Stripper ★★ (2012-09-16 11:25:57)

初めて聴いたときには「派手なKeyソロだ」と思っていたが・・・
このソロでVAIはHM/HR界での地位を確固たるものにした。


SLAYER - Show No Mercy ★★ (2012-09-09 16:28:56)

そこかしこにJUDAS PRIESTやIRON MAIDENの影響が感じられるが
より邪悪に、より禍々しいサウンドを作り出している。当時私はMUSIC LIFEの
宣材写真だけで「自分とは関係ないバンド」と思っていた。
つくづくこわいもの知らずなサウンドだが、もっとすごいのは彼等はいまもなおずっと
こわいもの知らずを通しているところだ。その中で⑤は出色の出来。


DOKKEN - Back for the Attack - Sleepless Nights (2012-08-19 17:36:10)

おそらく彼等の中でも唯一のブルージー&グルーヴィーなナンバー。
この路線で行ってほしいと思うファンは誰もいなかったであろうが、当時
のブルーズブームの先駆けとしての意図があったのかはわからない。
ま、箸休めの一曲としてはいいだろう。


DEEP PURPLE (2012-07-17 23:03:33)

また一つの時代が終わった。などという生易しいものではない衝撃だ。
いったい我々はこれからどうすればいいのか。途方に暮れてしまう。リッチーや
カヴァデールと壮絶に戦った雄姿はもう本当にDVDの中だけの世界になってしまった。
このやるせなさ、無力感、死を前にして我々はかくも無力だということを改めて
思い知らされる。彼こそはロック・オルガンの始まりでありすべて。
ただ冥福を祈るばかりである。


SAXON - Innocence Is No Excuse ★★ (2012-07-01 20:00:08)

EMI移籍第一弾。発売当初の評価は悲惨なものだった。彼等の頭の中には常に「IRON 
MAIDENやDEF LEPPARDにできたことが俺たちにできないはずがない」との
意識があり、それがこのアメリカ志向につながった。ただしファンが彼等に望んだものでは
なかったことが悲劇であった。しかし先入観が強すぎて幻惑されるが曲自体はいい。
全体的にポップでありながら⑥のようにブリティッシュの矜持を失っていないナンバーもあり
聞きごたえはある。しかしイメージというのは恐ろしいものでまず当時のキッズはジャケット
だけ見て幻滅し、「ファスト・アグレッシブでない」「バイカーズHMでない」と言う理由
で1回聞いたあと続々と中古盤店に運び込んだのである。


URIAH HEEP - Demons and Wizards ★★ (2012-06-30 23:27:57)

当時ロンドンを席巻していた黒魔術ブームにどっぷりはまった作品。
悪魔主義というが、それはサウンドや歌詞の一部の部分だけで大胆なアコースティック
路線はヘンズレー主導のサウンドに完全に脱皮したことを物語っている。
しかしこの路線が100%受け入れられたかといえば・・・彼等の最高傑作であると
いう意見に何等異論はないが、短期間でシーンの頂点から去っていった予兆も垣間見られる。

ま、あまりのヘンズレーのやりすぎにバイロンとボックスが嫌気したということであろう。
素晴らしくも残念なアルバム。


RUSH - Snakes & Arrows - Far Cry ★★★ (2012-03-24 16:28:24)

怒涛の変拍子、リズムの洪水で一気に押し流される。
オープニングのつかみとしては最高のナンバー。
「我々が夢見た世界とは程遠い」現状に対しての怒りと異議申し立ての
意味が込められているのであろうか。

しかしどんなに悲惨な世の中であっても巻き返すことをあきらめない
不屈の決意をも同時に示しており、やはりラッシュの本質は人間に対する
ポジティブなメッセージを送ることにあるということを再確認させられる
ナンバーである。
どれだけ世界が覆いかぶさってこようとも。
どれだけ車輪にひきつぶされようとも・・・


METALLICA - Ride the Lightning - Ride the Lightning ★★ (2012-03-18 00:36:44)

アメリカでは州によっていまだ電気イスでの死刑が行われている。死刑制度についての疑問
をストレートに我々に投げかける歌詞はまだ青臭いが・・・

死刑台に上る、あと数秒でこの世ともおさらば。そのときあなたはなにを感じますか?
リフは必死に抗う心、ソロは運命を受け入れたあきらめの感情と解釈するとこの曲の理解が
深まるのではないか?


RAVEN - All for One - Born to Be Wild ★★★ (2012-03-09 00:09:02)

メタル馬鹿一代という言葉があるが、この曲のためにある言葉であろうか。
単なるメタル馬鹿?馬鹿メタル?しかし馬鹿を徹底すれば利口に勝る。
いまこそこんな馬鹿馬鹿しさが世界を救うときではないだろうか。
夜中の墓場でフル・ボリュームで流したら確実に一人か二人は甦ってくるだろう。


AEROSMITH - Permanent Vacation - Permanent Vacation ★★ (2010-09-05 20:48:43)

スティールドラムを導入しトロピカルとファンクの融合を図った
野心的なナンバー。ドラッグもアルコールもない環境でさしものエアロの面々もタイトなレコーディングに疲れカリブ海でバカンスをと言う思いが図らずも表れたのだろうか。しかもタイトルトラックなのだからシャレが効いている。もちろん彼等は休暇に入ることもなく世界を再び席巻してゆくのである。


BLACK SABBATH - Mob Rules ★★ (2010-06-08 23:18:00)

ある評論家が「前作との色合いの違いはギーザーが曲作りにどれだけ関与していたかだ」と語っていたがなるほどと思っている。考えてみれば前作で一時ギーザーはバンドを離れており、またヴィニー・アピスという新しいリズム・セクションのパートナーを加えたことによる相乗効果もあるのだろう。このアルバムはギーザーのアルバムであると言い切れると思う。雑食性の強いアイオミが主導していれば前作のパート2的な内容となっていたはずだ。ならばギーザーこそ真のサバスと言えなくはないか。当初の悪評も30年近く昔の話であり、いまや「このアルバムこそが真のロニー・サバスだ!」と言う意見に頷かれる方も多いのではないか?


DIO ★★ (2010-05-17 22:54:00)

1985年1月私はDIOのLIVEを大阪厚生年金会館で見る予定だったのだがかの「音楽舎事件」によりチケットが紙切れとなってしまい見れずじまい。その後もとうとう生の姿を見ることはできなかった。ブラックモアをして「もっとも優れたヴォーカリスト」と言わしめたDIOの熱唱は二度と聞くことは出来ない。いまごろCOZYと再会してよもやま話に花を咲かせているだろうか。ちょうど先日購入したMOB RULESのSHM-CDを今夜のBGMとしたい。


COLOSSEUM - Live ★★ (2010-05-15 20:22:00)

ブリティッシュ・ジャズ・ロックシーンの金字塔的作品。一線を越えたC・ファーロウのVoにまず圧倒されるがクレムソンのgもグリーンスレイドのKeyもみずからのすべてのもてる力をそそぎ込んだ緊迫感のあるサウンドを展開している。そして・・神の領域に近いハイズマンのDs。すべてのナンバーでサウンドの起爆剤となり、かと思えば熱を冷ますクールさも兼ね備えたプレイはやはり解散前の爛熟した彼等の状況にしか生み出せなかったのであろうか。並のHRバンドを鼻毛の先で吹き飛ばすガチンコライブ。絶対に聞くべきだ。


STEVE HACKETT - Spectral Mornings - Every Day ★★★ (2010-05-15 18:35:33)

この曲y買うのgソロこそハケットのベストプレイではないか。GENESISが失ってしまったものを彼がいまだに守り続けている・・初めて聴いたときにそんな感想をもったがポップな中にも幻想的で叙情性をも融合させた屈指の名プレイだ。まさにある意味彼こそがGENESISだったのだということを強く再確認させる一曲。


JEFF BECK - Emotion & Commotion ★★ (2010-04-07 21:20:00)

7年ぶりのアルバムはクラシックのフィールドにまで踏み込んだごった煮路線。もっとも
本人に言わせれば「同じギターでプレイしたまでだ」となるのだろうが。それにしても老成という言葉とこれほど無縁な音もない。オーケストラをバックに従えようがどうしようがベックはベックなのだ。この当たり前のことをいまさらながらに思い知らされる。OVER THE RAINBOWを聞くとき私には確かにその向こうの世界が見える。


TRIUMPH - Just a Game - Lay It on the Line ★★★ (2010-01-17 19:59:43)

TRIUMPH流パワー・バラードの真髄がここにある。ワイルドなムーアのVOではなく繊細なエメットに任せたのは大正解。彼等の出世作であると同時に代表曲。ライブでのエメットの壮絶なプレイも必聴だ。


FILTER - Title of Record ★★ (2010-01-16 20:12:00)

人を食ったアルバム名に困惑するが、内容はさらに驚きだ。インダストリアルでありながら、底辺にはかぎりないメロディが溢れ、蠢いている。日本ではまったく無視だったがアメリカで受けるのもよくわかるモダンな王道サウンドだ。ただモダン・へヴィネスファンにはメロディアスすぎ、HRファンにはモダンすぎた。せせこましい日本のリスナーのジャンル分けに泣いたバンドといえよう。たしかにカテゴライズしにくいがHRファンならば聴いて損はない内容だ。古典的な要素とモダンさのある種理想的な融合がここにある。3は名曲


ANGEL - Angel - Tower ★★ (2010-01-14 23:42:43)

並のプログレ・ハードバンドよりもはるかに「らしい」ロックをやっていた初期の彼等の代表曲だ。ジェフリアの華麗なkbdワークはもちろんだがなによりもアメリカンでありながら強烈にブリティッシュしているところは彼等の唯一無二の個性だ。しかし時代は彼等に微笑まなかった・・・


DEICIDE - Till Death Do Us Part ★★ (2009-11-22 11:02:00)

ベントンのパーソナルな問題が影響してか歌詞の内容がこれまでになく
内証的なものになっているのが興味深い。メロディックなgソロは
減ったものの一時期の停滞振りを考えると雲泥の差がある。
活動休止は残念だが信念をまげない彼等のこと。すぐにまた復活するだろう。


IRON MAIDEN - Dance of Death - Rainmaker (2009-11-21 12:56:14)

この曲の評価はうなづける。フックのあるリフ、ディッキンソンのVoもこういう曲調にあっている。そしてなにより強烈にブリティッシュだ。アルバム自体は途中でだれるがこの曲のおかげで一本筋がとおった。


U.K. - U.K. - Thirty Years ★★ (2009-11-01 23:10:06)

イングランドの鬱蒼とした針葉樹林の中を車で走りぬける際のBGMに最適というべきか。ウェットンの最高のヴォーカルが聴けるナンバー。間奏の変拍子パートもらしい出来だ。歌詞は極めて暗示的。ロックのもつ熱を、興奮をどんどん冷ましていく感覚がたまらない。


VANDENBERG - Alibi ★★ (2009-10-04 16:53:00)

評価の難しい作品。個々の曲は1stや2ndに決して引けをとるものではないのだが・・・
要は売れるか売れないか結果のみ問われるシビアな業界では結果として「失敗作」の烙印を押されてしまった。たしかに過剰とも思えるVOハーモニーや「彼等」が「この曲」をプレイする必然性に乏しい楽曲群(パンチも弱い!)、リスナーが和田アキ子が結成したHRバンドと勘違いしてしまったなど問題もなくはないが当時の状況を考えると彼等は遅かれ早かれこの路線しかいく道はなかったのだ。HRバブルに踊るアメリカという巨大な渦に単身切り込んでいったバンド。その切り札としてはやはり「プラスα」がなかったという一言に尽きてしまうのか・・
しかし所々で見せるエイドリアンのgはその中でも異彩を放っている。特にKAMIKAZEは彼の心意気を見せるとともにひとつの集大成といえるのではないか。


ULI JON ROTH - Earthquake - Still So Many Lives Away (2009-09-21 12:59:43)

ぼーっとして聴いていると思わずはっとさせられる瞬間がある曲があるがこの曲もそんなひとつ。gソロではそれまでのだれた雰囲気が一掃される。それ以外では特筆すべき部分がないのが残念だがこのgソロは静聴に値する。


THE DOOBIE BROTHERS - Toulouse Street - Listen to the Music ★★ (2009-09-06 23:15:49)

気分が落ち込んだ時、くさくさした時なにを聞くか?私は断然これである。カラっとどこまでも明るいメロディと疾走感のあるリズムはまた明日も進んでいこうという勇気と希望を我々にくれる。最高のバンドの最高のナンバーのひとつだ。


ASIA - Astra - Voice of America ★★ (2009-07-19 19:28:20)

当時隠遁生活を送っていたビーチボーイズのブライアン・ウィルソンに捧げられたナンバー。分厚いハーモニーは彼等が「スマイル」を再現しようとしたのであろうか。はたまた再度の全米制覇の野望をこのナンバーに託したのか?それは結局かなわなかったがそのスピリットはいまも確実に我々の心に残っている。時代を
超えて、世代を超えて名曲は語り継がれる・・・


EMPEROR - Live Inferno ★★ (2009-07-04 00:54:00)

やや音がモコモコしているが彼等の復活を祝う闇の宴が克明に記録されている貴重欧なライブ。TOTALで150分にもおよびフルで聴くにはそれなりの覚悟がいるがさすがダレるところはまったくなく一気に聴かせてしまう。
しかしこうして聴き返してみるとその構成力、テクニック、いずれも稀有な存在であることがよくわかる。もっとプロダクションのよいサウンドで聴いてみたい。


G-FORCE - G-Force - The Woman's in Love ★★ (2009-06-23 00:22:09)

なんとおどろきのTom Scottの参加である。クロスオーバー
フュージョンの大家である彼が何ゆえにメタルアルバムで
Saxを吹きストリングスアレンジをしなければならないのか?
ま、これもMooreの趣味のひとつなのか。そんなハイブリッド
な感覚が爆発した異色曲。ただ異色というだけでなく
きっちりポップでキャッチーなナンバーに仕上げているのは
さすがだ。思い切ってシングルカットするという発想は・・・
なかったのだろう。


BOSTON - Walk On - Surrender to Me ★★★ (2009-05-21 23:33:12)

天地を揺るがす超弩級なgリフはどうだ。サウンドの津波に
我々はなす術なく飲み込まれてしまう。またプログレッシブ
でもあるところがボストンならではだ。王道というにはあまり
に過激でメタリックというにはあまりに繊細なサウンド。
彼らにしかできない唯一無比のものだ。


IT BITES - The Tall Ships - Ghosts ★★★ (2009-05-06 00:09:58)

やはりこうでなくてはいけない。
IT BITES渾身のアルバムからの渾身のナンバー。緊迫感溢れた
サウンドはテンションを維持したままラストまで続く。Keyの
リフが印象的だ。この時代にこれだけの重厚な、しかも時代
とずれている訳でもないナンバーを書いてくるとはやはり彼等
を求めている声は大きかったというべきか。いわゆるプログレ
が今の時代に再現されるべき最も理想的なナンバーのひとつ。


YNGWIE MALMSTEEN - Odyssey ★★ (2009-04-12 16:23:00)

turnerはこのアルバムを自分の仕事の中でベストだと言い切っている。
それには激しく同意。ただしyngwieの立場からすれば自分が100%の主導権
を握れなかったサウンドにはどうしても納得がいかないのであろう(そして
世間の評価も)ねがわくばもう一度二人のジョイントを見てみたい。この
アルバムにはたしかにマジックが働いていた。しかし一方でいまジョイント
しても決してこれだけの傑作を作ることはできないであろうことはわかって
いるだけにむなしく悲しい。
ただひとつ言えることはこの路線を突き詰めていくことがもしできたなら・・
HM/HR界に真の革命を起こせていたかも知れないということだ。


KANSAS - In the Spirit of Things - One Big Sky (2009-04-04 20:06:47)

打ち込みと思われるDsのためかAORというより英ニュー・
ロマンティックサウンドのようにも聞こえてしまうが(外部
ライターの曲)単なる異色作とはいえない完成度を誇るのは
さすがだ。


KING CRIMSON - Discipline ★★ (2009-03-20 16:32:00)

ブリューを加えたことによりフリップが意図したのはニューウェイヴの
要素をクリムゾンに融合させる実験であった。その試みは100%とは
言えないまでも成功した。80年代に入り他のバンドがMTVサウンド
化していく中でぎりぎりのテンションを保ちえたのはフリップの戒律と
ブルフォードの犯しがたい存在感だ。


GENESIS - Foxtrot - Watcher of the Skies ★★★ (2009-03-11 20:19:32)

天空を浸すかのごとき荘厳なメロトロンの響きとそれと対を
なす地鳴りのようなリズム。おお、ここにはブリティッシュ
ロックのすべてがある。みずからを天空の番人と名乗った
ゲイブリエルにはこのちっぽけな惑星の表面で蠢く我々がどう
写ったのであろうか?


ROGER WATERS - In the Flesh ★★ (2009-02-22 22:36:00)

評論家がしたり顔で「ウォータースの抜けた後のフロイドはエンター
テイメントになった」「思想性が感じられない」などとわかったよう
なことを言っているが私は両者に基本的な違いはないと感じる。この
ライヴを聴いてみても訴えたいことは1つ。「人間らしく生きろ」ただ
それだけだ。見かけの装飾にごまかされ本質を理解できていない人の
なんと多いことだろう。
それで一体なにを見つけたというのか?
昔と変わらない恐怖があるだけ。
あなたがここにいてくれたら・・・・


FASTWAY - Waiting for the Roar - Kill Me With Your Heart ★★ (2009-02-22 00:41:23)

この曲も含めWAITING FOR THE ROARアルバムは完全にT・マニング
が仕切っている。Synやオーケストラの導入による壮大なまでの
音作りは「これがFASTWAYのやることか?」と当時思った記憶が
あるがやはり曲のよさに救われた。しかしE・クラークの戦術転換
もあたることなく彼らはLAメタルの渦の中に巻き込まれていく
ことになる。ただ彼らにエールを送った少数派もいた事実は
見逃せない。


RUSH - Grace Under Pressure - The Enemy Within (2009-02-21 11:05:52)

彼等にしてはわりあいストレートなナンバー。しかしレゲエの
リフがひたすら耳に残る。ここ数日仕事中に頭からこびりついて
はなれないので投稿してみた。80年代前半に見られたレゲエへの
アプローチに回帰することはないのだろうか?


MOTLEY CRUE - Dr. Feelgood ★★ (2008-12-31 01:10:00)

たしかに出来はいい。ジャケットからボブ・ロックプロデュースの緊密な音作りまで
メタルの究極の姿を提示したと言える。しかしながらこれがはたして彼らの理想の姿
だったのだろうか。これだけバックがメタリックになってしまえば1stで見せた60
年代アメリカンR&Rへの憧憬や前作でのプレスリーのカヴァーまでやったより普遍的
な「ロック」への道をみずから閉ざしてしまったことも止むをえないと思える。
やはり80年代のロックバンドとしてはここまでが限界であり、エアロスミスクラスに
ステップアップするチャンスを自ら逃してしまったと言わざるを得ない。そして彼ら
は長い混迷の時代に入っていくのである。もし彼らが違う路線を選択していたら・・
ひょっとしてエアロスミスを軽くしのぐ存在になっていたかもしれない。彼らには
それだけの可能性があった。


DIAMOND HEAD - Lightning to the Nations - Sucking My Love ★★ (2008-12-28 19:53:55)

このへんてこな感覚はなんだろう。よく聞くとS・ハリスのVOはひとつもバックのメロディと融合していない。他のナンバーにも言えることだがこの曲は極めつけと言えよう。ただしだからと言って駄曲と言うのではなく究極のミスマッチ、乱調美を味わうものとしてはなかなか右に出るものはないと考える。
しかし聴けば聴くほどストレンジなナンバーだ。そして名曲だ。


STEELER - Steeler - Serenade ★★ (2008-12-01 23:18:56)

R・キールの無理なシャウトには閉口するがイングヴェイの慟哭の
G・ソロがすべてを帳消しにしてくれる。手癖で弾くのではなく
フレーズのひとつひとつに魂がこもっている。これでもまだアルバイト感覚でいたのだから本気をだした時の彼がどれほどすごい
かはALCATRAZZで明らかになる。


MOUNTAIN - Climbing! - Mississippi Queen ★★ (2008-07-24 00:39:09)

まさに「胸いっぱいの愛を」に対するアメリカからの回答だ。
このリフはもっと評価されていい。そしてただ豪快なだけでは
ないと言われる彼らだがこの曲はひたすら野獣のごとき獰猛さ
で押し捲っている。
しかしパパラルディの残したブリティッシュ的感覚もしっかり
と味わい深くこのナンバーの品位を高めている。初めて聴いた
のはW.A.S.P.のカヴァーだったがオリジナルには数段劣る。


FOGHAT - Fool for the City ★★ (2008-07-15 23:10:00)

そのブギーサウンドはイギリスでは受けなかったが今聞いてみるとそれも当然で
この軽快かつシンプルなサウンドはひたすら大陸的だ。彼らもイギリスなど眼中
になかったであろう。
このアルバムも①,③を代表とするドライビング感に富んだサウンドに溢れている
が、一転⑦では小粋でおしゃれなAORナンバーも披露している。単なるブギーバンド
ではない。


STONE FURY - Burns Like A Star - Mama's Love ★★★ (2008-07-05 20:22:34)

強烈無比なブルーズナンバー。完璧なまでの構成はZEPを超えた!
と一瞬思わせるだけのものはある。当時はパクリ云々は言われて
なかったわけだが、KINGDOM COMEがこのナンバーをやっていれば
さらなるバッシングは必至だったろう。
しかし一から十までコピーということは当然ないわけであって
特にGとKEYはしっかりと個性は出している。GREATWHITEよりも
LA METALとブルーズの融合の完成度は高い。


VIKING CROWN ★★ (2008-07-05 20:13:00)

ジャケット(特に内ジャケ!)と言いブルータルとアンビエントが
交錯するアルバム構成と言い根底はブラック・メタルのパロディでは
あるが質は高い。ただし意図的な音質の悪さには最初はビックリする
だろう。当時のANSELMOの彼女OPAL"BIG MAMA"が参加している。


TED NUGENT - Cat Scratch Fever ★★ (2008-07-04 19:28:00)

まさに傷だらけの野獣の咆哮が聞けるアルバム。曲はキャッチーさをましており
売れて当然という内容に仕上がっている。日本ではうけるサウンドでは決して
ないが、それでも熱心なファンがいたのも事実だ。アメリカン・ロックのひとつ
の到達点と言えよう。


ULI JON ROTH - Beyond the Astral Skies ★★ (2008-06-22 11:16:00)

当時B!誌他の雑誌で軒並み絶賛され、METAL初心者だった私は乏しい小遣いの中から
清水の舞台から飛び降りる覚悟でこのアルバムを購入した。中ジャケのイラストが
いきなりUFOでサウンドがこれであるからMETALというより宗教音楽?と思ったのを
明瞭に記憶している。EMIと契約し日本でも一気にブレイク・・・とはいかなかった
のはやはりこのサウンドの難解さが原因だったか。しかし今の時代であればその永遠
の宇宙観は理解できる人が多いのではないか?当時スカイ・ギターの存在が知られて
おらず誰もが度肝を抜かれたG・ソロはいま聞いてもぶっ飛ぶ。
聴くたびに宇宙への感謝の念が沸いてくるアルバムだ。


DEF LEPPARD - Euphoria - Day After Day (2008-06-21 11:48:47)

アルバム中異色のダークでミステリアスなナンバー。
当初はエンディングだったと言うがパスしたのは正解。
続くKINGS OF OBLIVIONとの対比がより明確になり面白い。


RUSH - Grace Under Pressure - The Body Electric ★★ (2008-06-09 23:46:59)

たしかにポリスの匂いがする。このころの彼らは一番ニューウェイヴへの傾斜が見られた時期であるがポップな曲調の中にも
暗く重い感情の吐露が見られる。めずらしくコージー・パウエル
をも連想させるパートのメタリックなドラムは必聴。you tubeで
映画「I robot」の場面を使ってのオリジナルPVを見たがSF的
要素の内容にばっちりはまっていた。ライヴでもぜひやってほしい曲だ。


RUSH - Vapor Trails - Ceiling Unlimited ★★ (2008-05-31 20:14:17)

軽快な印象だが、尋常でない音の厚み。まさに津波のごとく
押し寄せてくる。単なるポップなナンバーには終わらせていない
。間奏のクライマックスは「三位一体」を音にするとこうなると
いう見本だ。


ROBERT PLANT - Now and Zen - Heaven Knows ★★★ (2008-05-31 14:39:55)

無国籍風のサウンド(PVは中近東風)として聞き流してしまう
ところだが、やはりサウンド、ヴォーカルとも犯しがたい威厳
が漂っている。これはヴェテランでなければだせない一見枯れた
しかし芯は熱いリアルな息遣いだ。あくまでソロ活動にこだわる
意地がペイジ参加のケミストリーと相まって劇的なこのナンバー
を生んだ。


DEEP PURPLE - In Concert - Wring That Neck ★★★ (2008-05-25 20:55:07)

私にとってWRING THAT NECKといえばこのヴァージョンだ。
ガチですごかった70年の一瞬を切り取った記録がこうして
残されていることに我々は感謝しなければならないし、「LIVE
IN JAPAN」ほどキャッチーな出来ではないが、このころの
彼らはまさに音の塊そのままをぶつけて来ている。それを
そのまま受け止めてしまうのはかなりの体力がいる。
本当の火花散るプレイとはこのことを言う。


DEF LEPPARD - Hysteria ★★ (2008-05-24 11:07:00)

このアルバムが発表されはや21年。当時初めて聴いたとき、これまでとは異質
な物を感じた。あきらかにロックは新しい時代に入ったとうすぼんやりではある
が感じていた。80年代の象徴、バブルの徒花といわれようがあの時の不思議な
感覚はいまもはっきり覚えている。このアルバムがエヴァーグリーンなのは単に
作りこんでいるだけではなく、自らのルーツにリスペクトを忘れていないからで
あり、その真摯な態度がこの名盤を生んだ原動力と言える。


ASIA - Phoenix ★★ (2008-05-12 20:27:00)

まったく期待していなかった分楽しめる内容だ。所々どこかで聞いたようなメロディ
が出てくるが4人の真剣度が思ったよりも高く、それがやっつけ仕事に終わって
いないさすがのクオリティを我々に提示している。
「ASIA」や「ALPHA」とはやはり比べられないが、彼らの存在感は充分に示した
1枚だ。願わくばこのまま続けていってもらいたい。ただしこれ以上AOR化すれば
見切りをつけられることは忘れないでほしい。


KINGDOM COME(70'S) - Journey ★★ (2008-05-11 16:04:00)

プログレというよりテクノの元祖といっていい作品。この1973年という時代に
こんな作品をリリースして一体どれだけの人が理解できたのだろうか。全編
地を這い回るがごとき呪術的メロディとサイケでパラノイアな空気に満たされて
いる。聞き手のイマジネーションを刺激すると言う点ではこれ以上の作品は
なかなか見当たらない。①は恐怖映画のSEにピッタリ。


PINK FLOYD - Is There Anybody Out There? The Wall Live ★★ (2008-05-10 13:06:00)

ロック史上特筆されるべきエゴイストでパラノイアであるロジャー・ウォータース
という誇大妄想が極まってついに実際にオーディエンスとの間に壁を作ってしまった
歴史的作品。こんな一人の男の妄想に付き合わされた他のメンバー、スタッフとも
いい迷惑であるが「狂気」とは比べるべくもない。同じライヴならあのベルリンでの
再演の方がウォータース個人でやっている分よほどすっきりしている。
それでもこのサウンドの重さ、暗さ、恐ろしさ、シリアスさはやはり特筆されるべき
である。ハイライトはやはりconfortably numbであろう。これもギルモアの神の手
のなせる業。


The Jimi Hendrix Experience - Are You Experienced - Third Stone From the Sun ★★ (2008-05-10 11:31:46)

かぎりなくLSD的、瞑想的でジャーマンロック的な肌合いも感じ
られる作品。アシュ・ラ・テンプルなどに与えた影響も大きい。ジミのギターはたしかに宇宙と会話、交信しているし、我々もジミと交信していることが感じられる。
ただのユートピア思想ではなく真のリアリズムに満ち溢れた壮絶
なナンバーだ。


TRUST - A LIVE TOUR97 ★★ (2008-05-05 23:03:00)

97年に行われた彼らのツアーの模様を生々しく捉えた実況盤。彼らの
ライヴの凄さは日本人は体験できなかったが、フランス語の歌詞でもその
リアルな雰囲気は伝わってくる。ゲバラの肖像画をバックドロップに配し
ているのを見ても彼らが世間に訴えかけていくポリティックなメッセージ
を感じ取れるのではないか?繰り返して言うと歌詞は全編フランス語なの
でとっつきにくいかも知れない。がパンク的アティテュードはひしひし
と伝わってくる逸品である。決してNWOBHMのフランスに咲いた徒花と
いうだけではない!


JOE SATRIANI - Is There Love in Space? - If I Could Fly ★★ (2008-04-26 00:02:57)

この作品の中では毛色が違う、従来のジョーサト節が
聴けるナンバー。タイトル通りひたすら大空を飛翔する
イメージが強いインパクトを与えてくれる。この路線
をさらに広げていってほしいと願うのは私だけではない
はずだ。


KING CRIMSON - Starless and Bible Black - Trio ★★ (2008-04-20 13:58:03)

東洋的素朴さ、純粋性にあふれた静謐なナンバー。クロス
のヴァイオリンとフリップのメロトロンが不可思議な、
しかし安らかで平穏な世界へと誘ってくれる。ロックを
神聖で宇宙的な境地にまで至らしめようとしたこの時期
の彼らのパフォーマンスはまさに唯一無比のものだ。
やがておとずれる悲劇の前のまさにクリムゾンにとっての
「SWAN SONG」。


CHEAP TRICK - Heaven Tonight - Surrender ★★ (2008-04-18 20:17:20)

J・レノンにも評価されたニールセンのコンポーザーとしての
魅力の結晶的作品。彼らのすごいところはどんなナンバーでも
非常にライヴ映えするところだ。それは単なるポップさだけで
はないエッジと毒がちりばめられているからではないだろうか
?


RUSH - Signals - Countdown ★★ (2008-04-15 18:07:42)

確かにドラマティックな名曲であるが、最大の問題点はライフソンがまったく無視されてしまっていることだ。リーは後日それを
大いに反省しライヴでは封印してしまったとのこと。
パートの歌詞も現実路線のひとつの終着点をいった感じでは
あるが同時にいかにもサウンドは80年代しかも前半特有の
音だという気がしてならない。
といろいろ言ったが、宇宙的なサウンドは私も好きだし、
PVもこれしかないという内容。SF路線の亜流として考えれば
結構いけるのではないか?と思うのだがどうであろうか。