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THE GORGON TONGUE (2011年)
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THE GORGON TONGUE
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解説 - THE GORGON TONGUE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2012-03-13 21:16:52)

2011年発表のコンピレーション盤。
07年のCD「Impale Golden Horn」、10年のカセット「Forbidden Planet」を収録の二枚組。

「Impale Golden Horn」
こちらの音源は、メタル色は希薄…というかほぼ皆無な、ドローン/ポストロック路線ですね。ギターの残響音や電子音が絡み合い、心地良くサイケデリックな浮遊感を感じさせてくれる音。一部で登場するヴォーカルも全てクリーンで、マイルドな声質で歌い上げてます。ニューエイジ思想で言うところのアセンション…人間の魂が次の段階にステップアップする次元上昇を体感しているかのような、非常に神秘的で日常から切り離された、しかし心地良い感覚を体験させてくれる作品。

「Forbidden Planet」
こちらは浮遊感は残しつつも、ノイジーさを増した音像、絶叫やトレモロなどを取り入れ、ぐっとブラックメタル色を増した作風。浮遊感は残しつつも音の作りがダークになり、地に足が着かないまま抑圧されているような、寄る辺ない感覚に襲われる音。アセンションに失敗して神の怒りに触れたかのような雰囲気。ただしギターのフレーズはトレモロを弾いていても、リフの役割を半ば放棄して音像の演出に徹底している感じだったり、絶叫もノイズ塗れで生々しさを感じさせないものであったり、やはり感性はポストロック的な部分を色濃く残している作品だと思う。

店ではALCESTなどとは逆に、ドローン/シューゲイザー/ポストロック方面からブラックメタルにアプローチした作品と紹介されてましたが、正にそんな感じ。普通のシューゲイザー寄りブラックよりも、もっと抽象的で形而上学的というか、実体感の希薄な音なんですよね。抽象的な音の世界に、ゆったりと漂う事に心地良さを覚える方にお勧め。



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