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THE ENEMY INSIDE (2012年)
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THE ENEMY INSIDE
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解説 - THE ENEMY INSIDE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-03-13 21:21:32)

2012年発表の2nd。

メタル系の店ではシューゲイザー・ブラックの流れで紹介されていましたが…ブラックとシューゲイザーを繋ぐような、歪みの深いギターリフはあまり使わずに、クリーンなアルペジオと清浄に響くトレモロ、メロウなベースラインを重層的に、丁寧に織り上げて穏やかで美しい情景を演出する作風。ヴォーカルはほぼクリーンで、メランコリックかつ情緒的に歌い上げる声はOPETHのMikaelやALCESTのNeigeっぽくもあるかも。

アートワークや曲タイトル、歌詞などから察するに、このバンドは精神世界のグルーミーな部分を描こうとするコンセプトがあるようで、ごく一部で日常のSEにドローンを重ねて暗黒さを演出したり、ブラック系の絶叫が入ったり、ノイズ的なアプローチもあったりしますが…曲に込められた鬱感情に共感するより先に、ただただ音が美しくて心地良くて穏やかで、ひたすら聴き入ってしまうんですよね…。

例えて言うなら、幼少期になんらかのトラウマを負った人間が、セラピーによって少しずつ心を溶かされていくような、そんな穏やかなカタルシスを感じられる音…と言った感じでしょうか。聴いていると本当に、自分の中で何かが浄化されていくような、そんな感覚を覚える作品なんですよね。心が洗われる、というのは、正にこういうことを言うのではないでしょうか。

ぶっちゃけシューゲイザー系のブラックって最近そんなに熱心に追ってなかったりするんですが、そんな私でもこのアルバムは素晴らしいと思えました。このジャンルの中ではLES DISCRETS辺りとタメを張れる深い耽溺性のある作品。この手のブラック以外にも、OPETHやGREEN CARNATIONのアコースティック作品、KATATONIAの近作などを好む方にも大推薦。



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