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PERSIAN RISK
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Rise Up
活動歴は長くかつてはシンガーにタイガー・オブ・パンタンのVo、ジョン・デヴァリルも籍を置いた事でも知られるNWOBHMなバンドが1986年にやっと漕ぎ着けた1stフル。1986年でもこの音質は厳しいよと言いたくなるチープさにNWOBHMを感じ取れるかが割と重要な要素を秘めており、憂いのあるメロディを力強く歌うカール・センタンスの持ち味を生かし切れていない薄っぺらさに歯ぎしりしそうになりますが、叙情的で甘美なメロを上手に料理する手腕は見事、地域限定なサウンドは聴き手を選びそうですが、②のような甘美なメロディが華麗に舞う叙情派サウンドを聴かされる度にウットリと陶酔感を味わえるから問題なしです。この空気感は当時としても貴重なスタイルで憂いとポップセンス溢れる楽曲をパンチの効いた歌が嫌みなく歌い上げ、本当は厚みのあるサウンドが底上げをすると言うのがバンド本来の魅力なんでしょうね。甘美なメロディを歌い上げるVoを活かしながら要所を締めるギターとタイトなリズムプレイ、皆が一つになって盛り上げる姿は彼らの個性となり音に表れているので耳に心地よく響きます。厚みのあるコーラスワークやフックに富んだ歌メロも実に魅力的なバンドでした。やや時代を意識した古目の音が受けなかったのか、このアルバムをリリース後に消息不明になるのですが2012年にKeyにドン・エイリーをゲストに迎え復活を果たしています。そちらは未聴なんですが、今作は哀メロ派なら聴いて損はしないクオリティは誇っていると思いますよ。ちなみにカール・センタンスはサバスを辞めたギーザ・バトラーが自身のバンドにデイブ・ドナートの後任として迎え、マニア筋から一目を置かれる存在でしたね。
失恋船長
★★★
(2014-09-27 13:06:51)
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