まずSLAYERであるがツインギター編成の5人組、これぞジャパニーズメタルなShoot Down Tokyoで幕開け、小気味よく刻まれるリズムと甘めの歌声、さざ波ヴィヴラードは気になるが、上手いことやり切ってくれる、歌詞も80年代的だ。何もかもが懐かしい、これを楽しめるオールドスクール大好きマニアならば、なんか嬉しくなるだろう。もうこういうの新譜ではきけんもね。Hurt Angelは日本らしい叙情派ハードポップソング。こういうのは欧米では目に掛らない。
そもそもNWOBHM自体が日本では正しく伝わっていない。NWOBHM四天王なる妄言、ワイルド・ホーシズをNWOBHMに組み込んだのか世界広しと言えば日本だけだろう。ムーブメントにのり売り込もうとしたレコード会社と、その手先のメディアの悪行だ。 キャリアのある二人をNWOBHMに組み込むなど失礼にも程がある。アイアンメイデンが火をつけたのは間違いない。パンクの台頭により停滞するハードシーン、上手い演奏を競うハードロックバンド、一曲もながいからなぁ。 それとは真逆だったのがパンクだが、スティーブ・ハリスが否定しようともパンクからの影響も取り込み、新鮮な音を届けたメイデン、彼らのスタイルは一つの雛形となり多くのフォロワーを産む。既にデビューをしていたSAXONも2枚目のアルバムではバイカーズロックの称号を得る、Tygers of Pan Tangなど早い段階でアメリカのレコード会社と契約、こういうグループがシーンの中では比較的知名度が高いのだが、いずれもムーブメント勃発前から活動&デビューを果たす、純粋にNWOBHMの影響を受けてデビューしたのが、今作に参加しているバンドだ。
1.Don't Stop Believin' - Mickey Thomas 2.Who's Crying Now - Bobby Kimball 3.Send Her My Love - Kip Winger 4.Open Arms - Tommy Shaw 5.Any Way You Want It - Jack Russell 6.Faithfully - Robin McAuley 7.Wheel in the Sky - Kelly Hansen 8.Girl Can't Help It - John Corabi 9.Only the Young - Mark Knight 10.Lovin', Touchin', Squeezin' - Chaz West 11.Be Good to Yourself - Ralph Saenz 12.Lights - Stevie Rachelle 13.Separate Ways - Kelly Hansen
上記アーティストが参加したJOURNEYのトリビュートアルバム。収録曲もさることながら参加メンバーが激アツだ。オープニングを飾るSTARSHIPのミッキー・トーマスのなりきりぶりには驚きです。クリソツですよね。 次に登場するボビー・キンボールは個人的にはチョイと合わないなぁと思いますが、各のパフォーマンスで魅了、単なるカラオケ大会で終わらないのは皆、個性があり実力があるという事の証。 あーだ、こうだと言いながら楽しむのが一番ですね。ロビン・マッコリーなんて持ち歌のように気持ち良く唄っていたなぁ。 必殺の名バラードを歌うのはMr.ロマンティック、トミー・ショウでしょう。合わないわけがない。 ジャック・ラッセルも意外にフィットしていた。Wheel in the Skyはケリー・ハンセンじゃない方が良かったかも、あの切ない焦がれるような哀愁を醸し出したスティープのパーフェクトなパフォーマンスと比べると物足りない、でも誰がやっても本家には勝てないけどね。ケリー・ハンセンは素晴らしいパフォーマンスで期待に応えましたよ。これで文句言われたら可哀想でしたね。