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On Lonely Towers / On Lonely Towers (ハルディン)
Set Alight / On Lonely Towers (ハルディン)
Howl / On Lonely Towers (ハルディン)
Frozen Processions / On Lonely Towers (ハルディン)
A Shapeless Derelict / On Lonely Towers (ハルディン)
On Lonely Towers (ハルディン)
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The Vault / On Lonely Towers
序盤だけを聴けばどこかトラッド・フォーク的なムードに満ちた趣のメロウなバラードかと思うが、これまた5曲目と同様に落差のある展開が待ち受けている。ちょっと強引な展開と言えばまあそれなのだがw、さながらEL&Pのような鍵盤ソロの畳み掛けによる躍動感が何とも強烈な印象を与える。

ハルディン ★★★ (2015-04-29 01:09:22)


On Lonely Towers / On Lonely Towers
アルバム最長の12分近くにも及ぶ大作曲で、自ずと脳裏に浮かんでくるような心寂しい情景と共にじっくりと繰り広げられる寂寥叙情詩が心に沁みる。溜めに溜めて爆発させるかのようにむせび泣くエモーショナルなGソロが感動を呼ぶ。

ハルディン ★★★ (2015-04-29 01:02:35)


Set Alight / On Lonely Towers
アナログ的な音作りが活きるしめやかで情緒溢れる雰囲気が心地よいが、そこに突如切り込んでくるかようなアグレッシヴパートが熱い。鍵盤ソロもやたらノリがよすぎて聴いていると思わず体が前後してしまうw。

ハルディン ★★ (2015-04-29 00:50:10)


Howl / On Lonely Towers
メランコリックな空気を湛えて突き進む3連符のミドルナンバーで、曇りのないトーンで歌い上げるクリーンボイスの美しさは一級品。冷たいKeyと共に暗黒面を剥き出す場面もあり、従来の美点と新たな魅力がブレンドされた美味しい仕上がり。

ハルディン ★★★ (2015-04-29 00:43:56)


Frozen Processions / On Lonely Towers
民俗調のメロディをふんだんに塗したAMORPHISスタイルのメランコリックナンバー。艶っぽい声質で朗々と歌い上げるVoは若干癖があるが、前任者とは異なった味わいがあっていい。

ハルディン ★★ (2015-04-14 17:08:55)


A Shapeless Derelict / On Lonely Towers
まるでANEKDOTENとOPETHを掛け合わせたような趣を感じさせる、古めかしくも禍々しい北欧プログレ・デス大曲。獰猛な唸りをあげる中盤からの展開が焦燥感を煽る。

ハルディン ★★★ (2015-04-14 17:00:53)


On Lonely Towers

およそ2年半ぶりとなる3作目で、Voのミッコが自身のメインバンドであるSWALLOW THE SUNの活動に専念するために離脱というアクシデントに見舞われたが、後任にフェロー諸島出身のヨン・アルダラを迎え入れて再出発を図る。気になる新加入のヨンのVoだがこれが思わぬ収穫で、獰猛さ剥き出しのグロウルと独特の気品と色気を醸すオペラティックなクリーン歌唱を自在に操り、ミッコの後釜という大きな壁を難なくクリアしてしまうほどの実力者。

基本路線は今までどおりだが幻惑的な鍵盤をフルに活かした空間作りに現れる北欧の寂寥感を湛えた情景描写、5や9に顕著なDREAM THEATER的な印象を与えるほどのダイナミックな躍動感とソロセクションを交えながらヒートアップするスリリングなインストセクションを組み込んだ落差の大きい楽曲展開や大作志向強めな作風と以前にも増してプログレ方面への深化が強まっているのが特徴。どの曲もよく練られていて印象的だが、中でも美と退廃の極地を描く空間に陶酔してしまう壮大な6が一際すばらしい。

ジャケのような心寂しい風景を思い起こさせる美しくも混沌とした世界観に浸りながら聴き入りたくなる力作。

ハルディン ★★★ (2015-04-14 00:40:52)


Deserted Morrows / Curse of the Red River
むせび泣くようなGがちょっとベタながらも全体を覆う寂寥感が荒れ果てた大地を連想させる、ややドゥーミーな沈鬱ナンバー。後半からぐっとエピック度合いUPな盛り上げも後味スッキリのシメになっていていい。

ハルディン ★★★ (2014-02-16 23:18:51)


Our Twilight / Curse of the Red River
澱みなく流れる雄大な大河を思わせるメランコリックなメロディが耳を惹く重厚なミドルナンバー。流麗に決めるサミのGソロもシビれる。

ハルディン ★★★ (2014-02-16 23:08:23)


Curse of the Red River / Curse of the Red River
AMORPHISをうんとプログレ方面に舵を切ったかのような、薄暗い叙情性と邪悪さが交差する暗黒世界への誘い。フルートやアコギが登場して牧歌的な側面を剥き出すラストまで濃密に堪能できる。

ハルディン ★★★ (2014-02-16 23:03:46)


Forlorn Waves / Curse of the Red River
ほのかに愁いを帯びながら揺らめくようなミッコのクリーン歌唱がいい。本業のSWALLOW THE SUNの時とは違った表情を覗かせている。

ハルディン ★★ (2014-02-16 22:52:53)


The Devil's Resolve

MASTODONなどを手がけたポール・ロマノ氏による不気味なアートワークが印象的な2nd。硬質さが強めだった前作よりもレトロにくすんだ音作りになって微妙にプログレ度が増した感じがするものの基本的には前作とほぼ同路線。混沌渦巻くアンダーグラウンドな世界観はOPETHを大いに彷彿させつつも、キャスパーのKeyを筆頭としたメランコリックなメロディのアレンジが強めでAMORPHISベースであることを主張しているところがいい。前作が気に入ればマストバイだが、良くも悪くも変化が少ないので衝撃度は前作に譲るか。

日本盤はアルバム未収録の2曲とEP「Our Twilight」からの2曲を加えた計4曲ものボーナストラック入りでかなりお買い得なのでおすすめ。

ハルディン ★★ (2014-02-13 00:33:39)


Curse of the Red River

AMORPHISやMOONSORROWなどフィンランド・メタル界のツワモノが集う豪華プロジェクトの1stデビュー作。時折民俗調のメランコリーを交えた70年代ルーツの混沌プログレッシヴ・デスを展開し、多く指摘されるようにおおまかなサウンドとしてはOPETHとAMORPHISの中庸を行く感じ。叙情的なGワークを見せるサミ・ウリ・シルニオ(KREATOR,WALTARI)の活躍だけでなくキャスパー・マーティンソン(元AMORPHIS)によるヴィンテージ感溢れるKeyも重苦しさの中に彩を添えており、聴き所の一つになっている。日本盤が出てもおかしくないほどの完成度の高さだ。

ハルディン ★★★ (2014-02-12 23:16:39)


Curse of the Red River / Curse of the Red River
フィードバック(かな?)を駆使したイントロのギターメロディがシンセと合わさって不穏な空気を生み出しており、これが素晴らしい。

netal ★★ (2013-07-12 00:41:17)


Curse of the Red River

フィンランドのメロデス/プログレッシヴの1st。2010年。
Swallow The SunのMikko Kotamäki、MoonsorrowのMarko Tarvonen等が参加。

全編にわたってミドル~スローで統一されており、叙情的で薄暗い世界観を基調としていて、Opethと似ているという意見が多いのも頷ける。
時にアコギやフルート等を用いてフォーキーな要素や霊的なメロディを繰り出してきており、これも効果的だ。
また、Opethと似ている要素が多いのも確かだが、この作品ではOpeth程曲を静と動を大きく使い分けることはせず、
メロデスの生み出す暗く叙情的な世界で一貫されており、独自性もしっかり見せてくれる。

おすすめ…Curse Of The Red River

netal (2013-05-25 14:10:17)


Curse of the Red River

2010年発表の1st。

北欧のエクストリームメタルバンドの有名ミュージシャン達が一堂に会したプロジェクトということと、よく参考にしているレビュアーの方たちがこぞって褒めていたので、私も遅ればせながら購入したという次第ですが…思った以上に良いアルバムですね、これ。メタル聴いてるなら聴いておいて損はないアルバムですよ。

路線は、フルートやハモンド、メロトロンなどを使い、暗い叙情性を演出する曲調に、クリーンとグロウルを使い分けるヴォーカルが乗る、プログレッシブなメロデスという感じで、OPETH辺りを引き合いに出したくなる音、キーボードがプログレッシブな妙味を引き出している分、BEFORE THE DAWNよりもOPETHに近いかな…と思います。どちらもOPETHより1曲1曲は短めですが。

この作品、腕利きのミュージシャンが集まっているからなのか、メタルの各サブジャンルの良いとこ取りに聴こえるんですよね。メロデスのかっこよさは当然として、ブラックメタルに通じる陰鬱さ、プログレメタルの幽玄さ、ゴシックメタルの美しさに加えて、ハードロックの灼け付くような哀愁まで備えている感じ。

それでいて、作品の雰囲気は頭からラストまで徹底されているのが素晴らしい。フレーズ一つ一つのセンスもかなり良いと思うし、朗々と歌い上げるクリーンと、地の底から這い上がってくるようなグロウルを使い分けるヴォーカルも、OPETHに匹敵するくらいかっこいい。本当に、これだけのものを聴かされて、全く心を動かされないメタラーがいるのか…っていう完成度。日本盤が出ないのが不思議でなりません。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-04-21 17:43:14)