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Plunging Into Darkness (失恋船長)
Spread the Fire (失恋船長)
Rotten Creation / Trapped In Perdition (火薬バカ一代)
Catastrophe / Trapped In Perdition (火薬バカ一代)
Trapped In Perdition (火薬バカ一代)
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Plunging Into Darkness

速さに加え過激さと鋭さも増した2nd。グイグイと押しまくるアグレッシブなリフワークが冴えわたるスラッシューナンバーを引っ提げ、その空間を切り裂くが如きテクニカルなソロが耳を惹きますね。前作で感じたドラマティックなフレーズがわりと目についた楽曲が減った分、少し物足りなさを覚えなくもないが、ダイハードな男たちが繰り広げるスラッシュサウンドは破壊力満点だ。スピーディーだが重量感を損ないバランス感覚にも優れており、気合いの入った演奏は、質の高い楽曲同様、聴きごたえがありますね。

失恋船長 ★★★ (2016-04-15 12:46:21)


Spread the Fire

アメリカの古参レーベル『Metal Blade Records』が目を付けただけの事はありますね。ヒロイズム溢れる扇情的なツインリードからはメイデン、プリーストと言った王道サウンドを踏襲しつつ、NWOBHM由来の高速リフを豪快に聴かせる辺りにメタリカは勿論、ベイエリア辺りのオールドスラッシャーを下地とした色の濃さが出ていますね。80年代型のスピード/スラッシュメタルのいいとこ取りな音楽性は、この手のスタイルが好きなモノにとって安定のブランドであり、キャッチーなリフワークの旨味と良く動き回るベースの逞しさ、少々音質に問題はありますがドラムも屋台骨をしっかりと支え勇ましく突進、昨今のメタルシーンにおける、やりすぎ感を考えると、これからスラッシュメタルを聴いてみようと思う方の入門編として最適でしょうね。

失恋船長 ★★★ (2016-04-12 13:45:18)


Rotten Creation / Trapped In Perdition
ストレートに突っ走る、実にスラッシュ・メタルらしい
スラッシュ・ソングなんですが、この曲の白眉は
激情を吐き出すかのように2本のGが荒れ狂う
後半のインスト・パートにあり。

火薬バカ一代 ★★★ (2013-10-10 23:20:56)


Catastrophe / Trapped In Perdition
荒っぽく鋭角的に刻まれる湿度低めの
Gリフに前へ前へと突進するリズムが
「俺たちどうしようもなくスラッシュ・メタル!」
を地で行くOPナンバー。
暴力的な曲調に相反して、劇的な構築美を
感じさせるGソロも美味しいです。

火薬バカ一代 ★★★ (2013-10-10 23:15:13)


Trapped In Perdition

スラッシュ・メタル・バンドの3枚目のアルバムともなると、ぼちぼち「クリーン・ボイスで歌い上げてみようかな」とか「モダンな要素を取り込もうかな」とか「バラードでも演ってみっかな」といった、音楽的変化に対する欲求が鎌首をもたげ始める頃ですが、このカリフォルニア出身の5人組はそうしたことには一切頓着せず、メロディ無視で激情を吐き出すVo、鑢のように刻み目の粗いGリフと性急なリズムとが、脇目も振らず突進する、極めてオールドスクールなスラッシュ・メタル道を、全身全霊をこめて邁進しております。別に変化に興味がないのではなく、サウンドの幅を広げることよりも、自身のスタイルを一層深く掘り下げることにのみ集中していると言うべきか。
プロデューサーにエリック・ルータンを迎えた成果も、図太さを増したGサウンド、時に禍々しくトグロを巻くへヴィネス演出、そしてアグレッシブな曲調と対比を為すかのように劇的に噴出するメロディックなツインGといった要素に覿面に反映(ちなみにエリックも③でGソロを披露)。特にスラッシャーの血を沸騰させる①⑤⑥は、本編の魅力を結集したかのような好ナンバーですよ。
演奏の精度を高め、更にマッシヴに「スラッシュ・メタルらしさ」が鍛え上げられた逸品で、FUELED BY FIRE入門盤としてお薦めする1枚。

火薬バカ一代 ★★★ (2013-10-09 23:29:10)


Plunging Into Darkness

期待の新人スラッシャーとして注目を集めながら、2作目で早くも音楽性を広げにかかって「時代は繰り返すのね・・・」とガックリさせられるバンドが目立ち始めた昨今、彼らの変わらぬ「スラッシュ馬鹿」ぶりにはホッと安心させられるモノがありますね。何せこの2ndアルバム、威勢の良いインスト曲①に始まり、中盤に息継ぎ代わりのアコギ・パートを用意して、あとはササクレたスピード・ナンバーで終始強気に攻め立てまくる・・・という構成からして、デビュー作の作りをほぼそのまま踏襲しているわけでして。
無論、音作りや演奏の精度等、成長すべき点はしっかりと成長を遂げており(メンバー・チェンジに伴う悪影響も皆無)、特にサウンドがストレッチされ、一層研ぎ澄まされた楽曲がその攻撃性と疾走感を倍化させている点は大きな評価ポイント。良くも悪くも勢いと愛嬌が最大の武器だった前作に比べ、アマチュア臭が抜けた本作からは「これでSLAYERやDARK ANGELと同じ土俵に立ったるでぇ!」というバンドの意気込みがひしひしと感じられる。
尤も、楽曲の切れ味と引き替えにHALLOWS EVE風味のキャッチーなノリの良さや、IRON MAIDEN、JUDAS PRIESTといった正統派HMバンドばりのツインGハーモニーが減量されてしまった事は個人的に残念でならないが、とは言え、そういった要素が完全に消え失せてしまったわけではなく、①や③、そして⑨といった楽曲では、弾きまくりの2本のGの劇的なユニゾン・プレイを聴くことが出来るし、叙情的なアコギ・インスト⑦を前奏に、シャウトVoと執拗に刻まれるGリフとが、スラッシュ・ビートに乗って激走する⑧は、彼らの新たな代表曲になり得るポテンシャルを秘めた名曲なのだが。

火薬バカ一代 ★★ (2011-06-20 22:38:41)


Spread the Fire

'06年レコーディングの自主制作盤にリミックス/リマスターのお色直しを施して、新たにMETAL BLADE RECORDSから再リリースされた1stアルバム。
ササクレ立って疾走する③⑥⑨といった高速スラッシュ・ナンバーの数々が端的に示す通り、彼らが聴かせてくれるのは、カラッと乾いた音作りに、ヒステリックなシャウト・スタイルのVo、刻みの細かいGリフと、暴れ馬の如く跳ね回るリズム等、EXODUSの名盤『BONDED BY BLOOD』からの多大なる影響が根っこに据えられた80年代テイスト満点のストレートなスラッシュ・メタル。
もっさりとした演奏のせいで垢抜けないB級感覚が漂うものの、IRON MAIDEN、JUDAS PRIEST由来のメロディックなツインGの存在が十二分に活かされた、スラッシュ一歩手前の「ハードコアな正統派HM」・・・例えばHALLOWS EVE辺りを思い起こさせる、勇ましさと荒々しさ、そしてキャッチーなノリの良さも併せ持った楽曲はかなり秀逸。(考えてみりゃHALLOES EVEフォロワーってあんまりおらんような)
特に、威勢のいいインスト・ナンバー①をイントロ代わりにスタートするスラッシュ・メタル賛歌の②、ライブではさぞかし盛り上がるに違いないアルバム表題曲④、作中でも指折りのドラマティックなツインGの絡みっぷりが炸裂する⑤といった楽曲が連続する、本編前半のテンションの高さにはメタル魂が昂ぶりっぱなしですよ。
ことサウンドの方向性という意味においては、同時期にデビューを飾ったどの新人スラッシャーの作品よりも好ましく感じられた1枚。

火薬バカ一代 ★★★ (2011-06-19 22:29:04)