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A LA QUETE DU PASSE (Usher-to-the-ETHER)


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A LA QUETE DU PASSE

2001年発表の1st。

イントロこそシアトリカルで、妖しい世界観に引き込んでいくような、如何にもシンフォブラック然としたものですが…本編は割と刻みを多用した、メロデス的な要素も強い音作りが成された作風ですね。特にイントロ明けのフレーズなんて正統派的ですらありますもん。メタリックなリフで曲を牽引しつつ、キーボードや女性ヴォーカルを入れ、ドラマティックな世界観を演出するタイプの音。音質も綺麗で、シンフォブラックとしても非常に聴きやすい感じ。

このバンドは、何気にメロディセンスが素晴らしいと思う。
リフの合間を縫って挿入されるキーボードや、女性ヴォーカルのメロディが、ことごとく上品で美しく、しかも耳に残る。個人的には、「Midian」「Bitter Suites~」期のCRADLE OF FILTHに通じる、煌びやかさと耽美さ、キャッチーさがあるように思います。全体的に品のある雰囲気ですが、暴虐な所もしっかりあり、行儀が良過ぎないところも良いですね。

フランス産らしい上質なメロディが聴ける、メロデスに寄りシンフォブラック。
ちなみに、このバンドの作品は曲の登場人物の会話によって、物語が進行していく歌詞が特徴となっているようですが…正直、フランス語なのでよく分からないです(笑)。せめて英語で訳詩を付けてくれたら良かったんですが…。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-09-14 00:23:19)