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AURVANDIL
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YEARNING
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YEARNING
2011年発表の1st。
VINTERRIKETやCOLDWORLDの衝撃再び、のようなレビューを目にして、衝動的に買ってしまったんですが…確かにこれは素晴らしい。前述のバンドと比較しても遜色ないくらい、情景描写能力やメロディセンスに富んだアトモスフェリック・ブラックです。
路線としては、アトモスフェリックブラック特有の、ノイズ質を音像全体にうっすらとまぶすような、ざらついたギターリフと、凍えるようなメロディを奏でるキーボードやトレモロリフを従えて疾走し、凍死寸前の冷たい世界観を演出する作風で、明らかにVINTERRIKETの影響下にありそうな音ですね。アコースティックギターを絡めた叙情性の演出も上手い。
ただ、こちらは疾走だけでなく、ミディアムパートもそれなりに挟んできますが…そのパートはどこかBURZUMの3rdのような、妙に洗脳的な雰囲気があるように思うんですよね。この作品ではセッションドラマーを起用したらしいですが、その引っ込み気味ながら適度に生々しく、メリハリのついた音がそういったムードを高めているのかもしれません。
個人的にこのアルバムで独特だと思うのは、メロディやその音色に残響感というか共鳴感というか、音像が作り出す世界の中に反響するような感覚があることですね。それがただ寒々しいというだけでなく、他の同路線のバンドより直接的に死を思わせる雰囲気に繋がっていると思う。途中まさかの速弾きギターソロまで入ってますが、全くメタリックにならず、死の直前に瞼の裏に見る光の明滅を思わせるような、不吉な情景が浮かぶんですよね。
不満点を無理に挙げるとすれば、この手にはありがちな勿体の付け方が、この作品にも僅かに感じられることでしょうか。このバンドの最大の売りはその残響感あるメロディの聴かせ方だと思うんですが、それが初めて出てくるのがオープニング終わって、2曲目半ばまで行ってからですし。まあそこに行くまでに、アコギの叙情メロや洗脳的ミディアムパートがあるので、別にダレる訳ではないんですが。
という訳で、VINTERRIKET、COLDWORLD、PAYSAGE D’HIVERなどの寒々しい情景が浮かぶアトモスフェリック・ブラックを聴き漁ってる方には大推薦。Eisenwald Tonschmiedeというレーベルからリリースされてますが、Cold Dimensions関連バンドの作品にも通じるムードを醸し出しているアルバムだと思います。
Usher-to-the-ETHER
★★★
(2011-09-17 19:32:12)
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同意(0)
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