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A PERCEPTION OF MATTER AND ENERGY

2009年発表の1st。

「自己に向けられた暴力=自傷」なんて、如何にも自殺系ブラックっぽい音出してそうなバンド名ですが…意外にもメロディは絶望感よりも儚さが強いですね。スロー~ミドルを中心に、そこはかとない哀感を醸し出すトレモロを聴かせるスタイルは、鬱系というよりはALCESTやLANTLOSなどの、シューゲイザー系ブラックに近い感触があります。

ただ、どこか優しい感じすらするメロディとは対照的に、ヴォーカルはマジで自傷行為に励んでそうな狂性があって、それが優しくなりすぎない緊張感を生んでいると思う。声を裏返らせたり半泣き気味になったりしながら、常に苦しげに何かを訴えるかのような声で、聴いているとなんか可哀想な気分になります(笑)。「哀れを誘う声」というのは、こういう声なのかもしれませんね。

…でも、個人的にはちょっとハマり切れないアルバムだったり。
そこはかとない哀愁メロディは、悪くはないんですが…。ALCESTの1stなんかは、聴いてると「強烈な」ノスタルジーを感じるんですが、このバンドの音は、確かにノスタルジーを感じさせはしても、「強烈」なものはまだ持ってないという印象。逆に抽象的なムードに埋没したい人には、これくらいメロディの流れが穏やかな方が向いてるかもしれません。

Usher-to-the-ETHER (2011-10-01 19:23:24)