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The Serpent Beneath the Skin (Usher-to-the-ETHER)
To Embrace the Vampyric Blood (Usher-to-the-ETHER)


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The Serpent Beneath the Skin

2007年発表の4曲入りEP。

96年の1stとのカップリング盤を買いましたが、10年以上経っているのにやっていることが殆ど変わらないのが頼もしいですよね(笑)。相変わらず、荘厳でクラシカルな中に、呪いの音楽のような不吉なメロディを含んだシンフォニックブラックを演ってます。

ただ、流石にこちらの方が各パートの音が聞き取りやすくなっているのと、音像の演出の主導権がキーボードからトレモロリフに移ったのが大きな違いでしょうか。それによって、僅かにメタリックになっている印象。LIMBONIC ARTの復活作(5th)辺りにも近い音ですが、LIMBONIC ARTよりも変化の度合いはかなり緩やか。

そういう訳で、1stが気に入った方なら違和感なく聴けるであろう作品。普通に1stアルバムリリース後1年足らずで発表されたEPって言っても信じられるくらい、世界観にブレがないです。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-10-31 21:02:57)


To Embrace the Vampyric Blood

96年発表の1st。
07年発表のEP「The Serpent Beneath the Skin」とこのアルバムがカップリングとなった音源集「Xepera Xeper Xeperu」もリリースされています。

空間系キーボードの、黒魔術を通じて宇宙の意識とアクセスするかのような音色が禍々しさを感じさせる、オカルティックなシンフォニック・ブラック。初期LIMBONIC ARTをトレモロ増量してギターリフを聴こえやすくし、黒魔術的ないかがわしいムードを更に増幅させたような路線

普通に荘厳なメロディを弾いているパートでは、正直LIMBONIC ARTやLUNAR AURORAに音像のインパクトで一歩見劣りしてしまう気はするんですが…4曲目の、呪いの音楽のような邪悪キーボードメロと、禍々しさで聴き手の体温を下げるトレモロがブレンドされ、どす黒い魔術ムードを醸し出すパートなど、瞬間的な雰囲気の濃さは凄まじいものがあると思う。

このままでも十分邪悪で魅力的ではありますが、こういう音作りに特化した、全体のバランスよりもケレン味重視の曲作りをしてくれれば、個人的にはどツボでしたね…。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-10-31 21:02:10)