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FEIGUR
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Ⅱ, Desolation
(Usher-to-the-ETHER)
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Ⅱ, Desolation
2010年発表の1st。
「Ⅰ, Pestilence」に続く2作目となる作品らしいです。
鬱ブラックって、音像に工夫を凝らして聴き手を陰鬱な世界観に引きずり込もうとするバンドが多いですが、このバンドも音作りは結構拘っている感じですね。ギターのディストーションとアトモスフェリックなキーボードの混ざり合った音は、どこか鏡面を思わせ、そこに鬱々としながらも儚げなメロディが反射するように鳴り響いて作られる音は、単に悲壮感があるだけでなく、幻想的な感じ。
ただヴォーカルは鬱ブラックに典型的な、裏返り気味の絶叫で壮絶といえば壮絶なんですが…。ちょっとこの手には食傷というか、鬱系を普段から聴いてる人にとっては感情表現が想定の範囲内な感じなのが惜しい。痛絶な感情が込められてはいるんですが、「ここまで悲痛な声が出せるんだ…」くらい振り切ってくれれば尚良かったと思う。裏返り成分の少ない4曲目が個人的には一番好みだったりしますし。
とは言っても、メロディ、音像共に聴き手をしっかり世界観に惹き込む力のある作品ですので、儚く美しく、悲壮感のある鬱ブラックを求めている方にはお勧め。なかなか良質なアルバムだと思います。
Usher-to-the-ETHER
★★
(2011-12-20 23:16:49)
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