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一時退避(アルバム不明)

2004年発表の1st。

いわゆる前衛ブラックですが…これはキツい(苦笑)。
LIFELOVER等のバンド同様、曲中にSEを挟みながら展開するスタイルですが、その使い方がLIFELOVER以上にヘンで、かなりグロテスクな音。SM行為が繰り広げられたり、女性の悲鳴があったりなどは背徳感の演出と意図が分かりやすいですが、大半は意味不明。クラシックのピアノソナタとバンドサウンドをコラージュさせて独自な世界観を作ったりする辺りは、なかなか面白いと思う。

曲の方も、まあぶっ壊れてますね(笑)。
ノイジーに暴走するかと思いきやベースが妙にまったりマイペースだったり、打ち込みのかっる~いドラムを超高速で打ち鳴らす疾走パートがあったり、ロックを想像しうる限り気色悪く解釈したようなパートもあり、ホント奇妙過ぎる。8曲目のフォーク/エピックを頭がお花畑の人が解釈したような曲調とか強烈すぎでしょう。電気椅子で処刑される最中のような、頭逝ってる系のヴォーカルもある意味凄まじい。

音像を工夫をしようとしすぎのきらいもあり、時々あるフレーズだけが強調されて浮いたり、ノイズ質が耳に痛かったりする音質もあってお世辞にも聴きやすいといえず、正直自己満足っぽい箇所も多いんですが、とにかくアイデア豊富でクリエイティブである事は認めざるをえない作品。PESTE NOIREとかNUIT NOIREなど、一般的なブラックから逸脱した価値観を持つブラックが好きな方にお勧め。しかし、なんか病的な雰囲気もあると思ったら、HYPOTHERMIAのメンバーも関わってるんですね…納得。

Usher-to-the-ETHER (2012-02-07 20:10:37)