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EINSAMKEIT (2009年)
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EINSAMKEIT
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解説 - EINSAMKEIT
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-03-20 22:25:26)

2008年発表の3rd。477枚限定。

トロルおじいちゃんが岩に座って黄昏ているジャケが目を惹いて、つい買ってしまったんですがこれは良いですね。ゆったりしたテンポで叩かれるドラムと、プリブラ的なザラついたギターリフが深い森の中へ一歩一歩踏み込んでいくような叙情性を醸し出し、そこにトレモロ交じりのペイガンメロのリードギターが鳴り響く、フォーキッシュなブラック。このフォーキッシュながらお祭りムードはゼロで、代わりに土着的な、根深いメロウさが感じられるメロディが非常に秀逸で、好きな方なら最初の10秒聴いただけで名盤の予感を感じること請け合い。

アコギパートの挿入等はありつつも、音像に余り変化を設けない、ミニマルな作風とも相俟って、聴いているとまるで孤独死寸前の老トロルが、仲間達と呑めや歌えの大騒ぎをしていた昔を思い返しながら悲嘆に暮れているような、非常に寂寞感・寂寥感のあるムードに呑まれそうになってしまいます。全6曲で構成される作品ですが、5曲目が他の曲よりも幽玄さを感じさせる音作りになっていたり、ラストに振り絞るような絶叫が入っていること、6曲目が霊界を思わせるようなアンビエントであることを考えると、最早バッドエンド的な嫌な想像しか浮かんできません。

ゆったりと聴かせるフォーキッシュなメロディが沁み過ぎて、ある意味鬱ブラックとも通じる悲壮感のあるムードが漂う作品。ペイガンメロやトレモロが好きで、それらを浴びるほど聴きたい人にもお勧め。非常に叙情性の高い、浸れる一枚になっています。



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