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ВЛАСТЬ (VLAST)
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ВЛАСТЬ (VLAST)
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解説 - ВЛАСТЬ (VLAST)
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-04-09 19:24:59)

2011年発表の2nd。
アルバムタイトルの意味はロシア語で「力」だそうです。

サンプリングやキーボードを用いたり、ドラムが打ち込みではあるものの、一応ギター、ベース、ドラムの入ったバンドサウンド(風)の体のインダストリアル・ブラックではありますが…音作りのせいで最早バンドサウンドには聴こえない音塊になってますよね。もっと禍々しい何か…という感じです。

ザーザーとした歪みも伴いつつ、視界を全て黒く塗り潰されるような厚みのあるリフと、曲のリズムを担うというよりは、鋲を打ち込んで破壊するような打ち込みドラムだけで、重苦しく威圧的なムードを醸し出してますが…そこに空気を澱ませる、禍々しく厚みのあるキーボードが入ると、破滅的を通り越して破滅済みという感じの、非常に抑鬱的なムードが漂って来てますね。

そのグルーミーな音作りに加えて、時々演説のようなパートも挿入され、より殺伐とした雰囲気が演出されてますが…そのどす黒いムードに呑まれて忘れがちですが、何気にヴォーカルのパフォーマンスも実は極悪で素晴らしい。声を弄ってないときのArioch(FUNERAL MIST)に近い、怨嗟を感じさせる、かなり太く邪悪ながなり声。

インダストリアルブラックの中でも、生え抜きの極悪ムードを持った作品。唯一不満があるとすればケースでしょうか…紙スリーブにCDが入ってるだけ、という。この仕様、気がついたら盤面がズタズタになってることが多くて、ホント嫌なんですよね。一応CDを布スリーブに包んでケースに入れてますが、布スリーブ用意するのが超めんどくせぇぇコノヤロー!!(笑)



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