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NUMEN (2007年)
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NUMEN
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解説 - NUMEN
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-04-11 22:15:09)

2007年発表の3rd。
フクロウをあしらったバンドロゴがなんだか可愛らしいですね(笑)。

ショップでは、アコギなども取り入れた、フォーキッシュさもあるスペイン産のメロディック・ブラック…という感じで紹介されていた事と、ジャケットの雰囲気からはアトモスフェリックで叙情的なサウンドを予想してしましたが…そういう心構えで聴くと、まず冒頭からしてあっけに取られますね(笑)。一体何なんでしょう、このファストブラック顔負けの、猛然としたテンションの爆走は…初っ端からもうヤケクソとしか思えない飛ばしっぷり。

トレモロリフに込められたメロディは、それだけを取ってみればフォーク/ペイガン系の土着的な叙情性・幽玄さを感じさせるものではありますね…ただ、聴かせる箇所ではがっつりメロディを前に出して聴かせる作風のせいで、却って攻撃的に聴こえます。ヴォーカルの絶叫もかなり強烈で、叙情性は高いながらかなり凶悪な音。ラストの曲ではシューゲイザー系ブラック好きにも受けそうな、高音域のトレモロを活用した儚く美しいパートを経て、アコギ・フルートを用いたアコースティックパートで締める展開があったり、攻撃的でありながらエピックな部分も両立させているのも素晴らしい。

例えば同じメロブラでも、NAGLFARやGRAVEWORMなどのメジャーなバンドの方が、音楽的な完成度が高いというか一般的な評価を得られるであろうサウンドだとは思うんですが、個人的にはこういう暴れん坊な感じの作風もかなり好きですね。ハイテンションで質も高いメロブラですので、気になった方は是非。



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