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HERBARIUM (2010年)
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HERBARIUM
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解説 - HERBARIUM
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2012-04-27 22:17:21)

2010年発表の1st。
これはジャケ買いしてしまいました。
男女の頭から植物が生えてるイラスト、アルバムタイトルが「植物標本」、そしてバンド名が鳥の名前…これは期待するなという方が無理でしょう(笑)。

スタイルとしては、アンビエント・ミニマル志向の強い、やや前衛的なブラックメタルという感じで、やはり他のバンドにはない妙な個性を持っている作品ですね。SE的に挿入されるピアノ・ソナタ風のパートで聴けるメロディや、アルペジオ、キーボードに込められたメロディは中世的でアンティークな感じの、頽廃的で暗い美しさがあり、メロディセンスはなかなかのものだと思う。

しかし個人的に「妙な個性」を感じるのは、一部徹底してミニマルなバンドサウンド。ほぼ音の壁と化したギターに変化のないリズムの絡むパートは、時間が止まったのでは…と思わせるほど。そこに植物に体を乗っ取られる妄想に取り憑かれ、体を掻き毟りながら絶叫しているような鬼気迫るヴォーカルが乗ると、少なくとも聴き手を日常の時間の流れから切り離すくらいのパワーはある音になってると思う。

展開があったり、美メロを乗せたりするパートもしっかりありますが、私としてはミニマルなパートに他にない凄みを感じましたね…。アトモスフェリック系やプリミティブ系など、ブラックにもミニマリズムを志向するサブジャンルはありますが、このパートに限って言えばもうドローンに近い感性なんじゃないかとすら思う。かなり癖があり、聴き手を選ぶ(一般的なメタルの文脈で聴くと、正直退屈だと思う)作品ではありますが、このバンドも他で代わりの効かない音を出していると思います。



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