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IL CANTO DEI SEPOLCRI
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解説 - IL CANTO DEI SEPOLCRI
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-05-10 21:47:37)

2010年発表の1st。

天に召されそうなクワイアによるオープニングから身構えてしまいますが、身構えていても第一音で落とされますよね…。いきなり死者の怨念が肩にのしかかってくるような、霊的なムード漂う厚みのあるリフの音色が、濃霧の如く辺りを多い、聴き手を鬱のどん底に叩き込むようなブラックメタルを展開。一瞬にして自分の部屋が地雨の降り続く、夜の墓場のような湿度も暗度も高い場所に変わってしまうような、非常に濃密なムード。

基本的にはディプレッシブ系統のブラックなんですが、個人的には今まで聴いた中でもバランスの良さを感じる作品なんですよね。トレモロによるメロディは分かりやすく絶望感を感じさせてくれるし、鬱メロディを紡ぎ上げるリードフレーズやアルペジオが入ったり、疾走パートも設けた、ドラマ性も強い展開もあり、この手に慣れていないリスナーも突き放さない求心力がある曲作りが出来てると思う。それでいてこの手のバンドを聴き込んでる人でも引き込まれる、濃厚な雰囲気もあるのが素晴らしい。

最近出た鬱ブラックの中ではかなりお勧めの作品。鬱ブラックってジャンル自体が内包するカルト性のせいで、どうしても内輪受け的な感じが出てしまう傾向がありますが、このバンドは上手くその辺りクリア出来てるかと。…最近イタリアも次々に良いブラックメタルバンドが生まれ始めてますよね。



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