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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-05-14 19:39:09)

2011年発表の1st。

これは凄まじい…。
基本的には、ポーランド産らしいデスメタルにも通じる、圧迫感すら感じるような畳み掛けや音の太さに負けない、獰猛なグロウルが非常に強烈なブラックメタルという感じで、程よい重さのあるプロダクションとも相俟って実に心地良く耳を蹂躙してくれる作品なんですが…ブルータリティのみに頼らない、テクニカルでアヴァンギャルドな展開も設けて進行する、知的な曲作りも大きな特徴。

例えばギターワークはDODECAHEDRONや近年のDEATHSPELL OMEGAを思わせるような、不協的で不穏、それでいて練り込まれたフレーズも登場するし、魔素の濃い、澱み切った空間を演出するようなアルペジオや、カルト宗教の導師の演説のようなクリーンヴォーカルを取り入れ、宗教的な雰囲気を演出したり、暴虐性以上に曲が作り込まれている感じ。

ただ、こう書くと敷居の高さを感じるかもしれませんが…実際に聴いてみると、ブルータルな音作りに気持ちよくぶっ飛ばされるし、不穏なムードは(勿論良い意味で)気持ち悪くトリップさせてくれるし、難解さを感じる以前に、感覚に強く訴えてくるんですよね。古代の遺跡の石像と目が合ったら、その魔力でスピリチュアルな世界に意識が飛んでしまった…そんな聴き心地のある作品。

歌詞が一部しか載っていないので確実な事は言えませんが、曲から受ける印象としては独特な哲学を持っているバンドだと思う。思わず畏怖を感じてしまうような世界観を、知性やテクニックでしっかり演出できている素晴らしい作品です。



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