俺の師匠はリッチーと崇める日本人が多いけれども、これを聞けば明白だよね。 古くさいというかブルージーなデビュー盤と比べて格段にメロディが良くなっている。劇的な展開、なによりコージーのパワフルなドラムに負けじとリッチーが弾きまくっている、第3期ディープ・パープル時代なんて比較にならないほどリッチーは弾きまくっている、ここまで鬼気迫るものを感じるのはRISINGくらいだろう。 月並みだが火の出るような激しいギターソロA Light in the Blackはリッチーのベストパフォーマンスと推したい。
アルバムの両面、最初と最後の曲にド級の素晴らしい曲を配置して様式美がより強調されてますね。 このアルバムは、フランスの古城で録音されたせいなのか、音質がかなりコモリ気味。調整されたスタジオと異なり独特の雰囲気を醸してますが、怪しげで、お化けバールの出る古城と聞けばピンと来るのが、zeppelinのヘッドリーグランジ。こちらもかなりの霊現象で雰囲気も相応に怪しげ。ペイジ先生はこの不気味さを音に反映したいと思いzeppelinⅣとpresenceを録音、それで納得。音質は潜在意識の部分で確実に聴く者を揺さぶってます。話をrainbowに戻しますが、一方のリッチー先生もお仲間?であるペイジ先生のアイデアを取り入れたと思われます。遥か40年前に聴いて以来、すっかりみみに馴染んだアルバムですが、アルバム随所に趣向を凝らした音作りが見られ、また当時の時代感覚も相まって楽曲を素晴らしく盛り上げ、最高峰のヘヴィネスの醍醐味が味わえるアルバムです。 この年の来日公演での死亡事故や、ドイツでのリッチーの逮捕など話題に事欠かなく、また、バンドの人気は当時から絶大でした。アルバムの中で好きな曲は?聞かれても全てとしか言えません。それ位耳に馴染んでいます。個人的にはkill the king を超えるカッコいい曲は無いと思っています、本当に。