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SEVEN CHALICES (2009年)
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SEVEN CHALICES
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解説 - SEVEN CHALICES
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-05-23 21:43:04)

2009年発表の1st。

ダーティで不道徳で、デスメタルにも通じるドロドロ感の強いウォーブラックである事自体は「Black Putrescence of Evil」の頃と変わっていませんが、 全てに於いてパワーアップしてますね。隣の部屋から聴こえてくるようだった音質は、今作では圧迫感も増し、地下臭さを感じさせるのに丁度良い篭もり度になっているし、SE的なパートを挟み、更に不敬さを演出する構成もチープとは言えない凝りよう。

特に進歩したと思うのがヴォーカルで、単にがなるというよりも、まるで内腑に蓄えたれた毒素をえずき出すかのような、爛れた表現力を身に付けていると思う。この声がオールドスクールでノイジーなリフと相性ばっちりで、更に作品の野蛮さだったり、宗教やモラルに唾を吐きかけるような不敵さだったりを際立てているんですよね。音源集の時よりもその野蛮さ・不敵さを確信に満ちて演っている感じです。

最初期BEHERIT辺りを始めとした、高音域のシャリシャリ感ではなく、低音域のボロボロな感じを強調し、汚らわしい雰囲気を演出するウォー/プリミティブブラックとしては、決定盤と言っても良いくらいの作品だと思う。流石にNEDが目を付けるだけあって、この手でも冒涜的なムードの濃さでは群を抜いているように思います。



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