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ANTHEMS TO DECREPITUDE
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ANTHEMS TO DECREPITUDE
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解説 - ANTHEMS TO DECREPITUDE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-05-26 11:31:34)

2011年発表の2nd。

以前はセッションドラマーを起用していたようですが、この作品はHrizg氏が全てのパートを手掛けているようですね。アートワークも一部は彼の手によるもので、CDトレイ下のバフォメットのイラストは彼が描いたのだとか。

内容の方は、「情熱の国スペイン」のイメージを吹き飛ばすような(笑)、陰湿極まりないプリミティブブラック。ジクジクと腐食部分が広がるかのような毒の効いたトレモロ、後期MUTIILATIONに通じるダウナーなジャンキー風の低音がなり、泣き叫ぶように搾り出す絶叫など、この手のプリブラの中でも陰湿なムード作りに特化したような音ですね。

曲はいかにもプリミティブ系な疾走を中心としたもので、時折ドゥーミーなパートも挿入するタイプですが…高音のノイジーさを強調するタイプではなく、低音も効かせて荒々しいながらアナログ感や、コシのある音を演出するような音作りが、そのドゥーミーなパートにおいては特に説得力を持たせているように思います。曲作りと音質がしっかりリンクした、ある意味丁寧な作りの作風には好感が持てますね。

プリブラ好きなら何の問題もなく受け入れられるクオリティのある作品。ミニマルなだけではない、ある程度展開も重視した作風ですが、音作りが上手いのでミニマル系のバンド以上に聴いてて浸れる音になってると思います。



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