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BREAKOUT (1987年)
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解説 - BREAKOUT
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Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★★ (2012-05-27 01:00:39)

'87年発表の6thアルバム。DEMONのカタログの中では比較的影の薄い存在ですが(全部影が薄いじゃん?とか言わないように!)、実はこれがなかなかの力作。
勇ましいファンファーレ調のKeyを伴った重厚な①、“HURRICANE”のタイトルに恥じぬ勢いを感じさせてくれる②・・・という開始早々のハードな展開に象徴されるように、今回は近作に顕著だったプログレ風味が後退し、代わって1st~2ndアルバムの頃を思わせるハード・ロッキン/へヴィ・メタリックなエッジとエネルギッシュな躍動感が戻って来ており、特に、子供達による賛美歌調のイントロに導かれて疾走を開始する⑤は、“ENGLAND’S GLORY”というタイトルが物語る通り、大英帝国の輝かしい歴史を高らかに謳い上げる逸品。(本国のライブではさぞかし盛り上がったに違いない)
また、ただ勢い任せなだけでなく、軽快なタッチで奏でられるピアノがポップな高揚感を運んでくる⑥や、デイヴ・ヒルが自身の「ヘタウマ系シンガー」とのイメージを粉砕し感動的な歌声を披露するバラード⑨等、本編にはタイプの異なる名曲が配置。それ以外にも――ドラマ性が薄れてしまった点に若干の物足りなさを覚えなくもないのですが――聴けば聴くほど味が染み出してくる楽曲が顔を揃えている。
名盤として名高い次作『TAKING THE WORLD BY STORM』誕生の重要な布石となった1枚として、再評価を望みたい隠れた力作です。




2. 失恋船長 ★★★ (2012-05-27 01:58:36)

DEMONと言うバンド名と荒廃とした背景にうなだれた男がギターを抱え積み上げられた車の上に佇むジャケットに惹かれ大人買いをしましたね(ずっとCDショップの同じ棚に同じ向きで置いてあったもんね)。名曲②を筆頭に紆余曲折を経てたどり着いた姿を感じさせてくれます。メジャー感もソコソコに英国的なマイナー臭も残し独自の色合いを滲ませてくれます。デイブ・ヒルの歌声も円熟味を増し癖はあるものの「これしかできないんじゃ」という思いがビンビンと伝わってきます。初期のオカルト風なイメージもないし、革新的なサウンドとは縁遠い保守的なスタイルに固執する姿はある意味時代遅れかもしれませんが、こういったサウンドこそ、このメタルの世界に息づき継承して行ってほしいですね。派手さは無いものの職人気質溢れるインスト陣のプレイは実に清々しいです。


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