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PARADIGM OF DECAY (2009年)
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PARADIGM OF DECAY
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解説 - PARADIGM OF DECAY
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-06-11 21:59:06)

2008年発表の1st。

スローテンポを中心にある程度疾走も取り入れた展開、アンビエント要素や空間系のキーボードを取り入れ、篭もり気味の音質と同化させることで頽廃的なムードを演出する音作り、トレモロリフによって奏でられる陰鬱なメロディ…と、典型的なアトモスフェリック/ディプレッシブブラックの音を出している作品で、最初聴いたときは「取り立てて個性がなくて平凡」という印象だったんですが…少し時間を置いてから聴いたら凄く良い作品だと思えるようになってきました。

このジャンルにおける発狂ヴォーカルや、高音域のノイズ質もしくはトレモロによるメロディを殊更に強調した音質などは、それだけで作品の特徴足りえるほど強烈なイメージを聴き手に残すものですが、敢えてそれらを取り入れないことで、より自然に聴き手を音の中に取り込んでいく作品に仕上がっている感じなんですよね。一部が変に耳を惹くのではなく、音全体が自然に存在する感じというか…。

ノイジーでありながら、キーボードの幕が掛けられた篭もった音質も耳に痛くなく、むしろ心地良いですし、篭もった音の中から聴こえてくる絶叫やトレモロリフ、聴き手のテンションをLowに保ったままの疾走など、各要素がその自然な鬱情景を描くことを後押ししている感じ。大っぴらに前面に出てくるわけではないものの、何気にトレモロリフに込められた鬱メロディのセンスもかなり良いと思う。

音が自然な分初聴のインパクトは少なく、ジャンルに初めて触れるような人には敢えてお勧めはしませんが、鬱系を聴いてるとリラックスできるくらいのブラック好きには推薦。ちょっと仮眠を取るときとか、半覚醒くらいの状態で聴くと最高ですよ、悪夢見そうで(笑)。オーストラリアの鬱ブラックではSTRIBORGが有名ですが、もっと聴きやすい音だと思います。



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