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STRENGTH AND VISION (2007年)
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STRENGTH AND VISION
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解説 - STRENGTH AND VISION
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-06-11 22:04:25)

2007年発表の1st。

まず最初の一音で吹きました(笑)。高らかに鳴り響く、ドヴォルザークの「新世界より」のメロディ。しかも結構尺長め。とてもこれからノイジーなブラックが始まるとは思えません(笑)。そして士気が上がったところで始まるのが、ILDJARNやSORTSINDクラスのノイジーさで武装した、オールドスクールでRAW極まりない、超好戦的なブラックメタル。

ドライブ感のあるリフはスラッシュの疾走感よりはハードコアの炸裂感、高揚感が強く、聴いていると訳もなく暴れたくなるような音で、単純にかっこいいです。ただ一部では北欧らしいメロウなトレモロも聴けたり、磨耗リフと豪速ブラストで聴き手を圧倒したり、しっかりブラックメタルらしいヴァイブも残しているのが嬉しい所。ヴォーカルの恨みの篭もったようながなりもかっこいい。

また、前述の「新世界」など、SE的なパートを多く導入しているのも特徴で、ありがちな戦争SEからおっさん共の朗々と歌う軍歌、民族音楽など、かなりバラエティに富んでいる感じ。ただ、ちょっとSEに時間を割き過ぎているというか、正直クドさを感じる部分もなきにしもあらず。まあそこまでマイナスではないですけど。

ちなみに一部歌詞が面白かったので、素人訳ですが紹介。「新生児の心臓揚げに比肩するステーキはない。殺したての処女の血に比肩するワインはない。この世界では不十分だ。俺は異星人の血を啜る夢を見る」…なんかこういうノリ、凄く好きなんですけど(笑)。



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