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MAINLINING THE LUGUBRIOUS
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MAINLINING THE LUGUBRIOUS
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解説 - MAINLINING THE LUGUBRIOUS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2012-06-18 21:55:51)

2010年発表の1st。

怪しげなクスリを静脈注射するジャケ、トレイ下の注射器と「Never Stop the Madness」ロゴからも予想が付く通り、サイケデリックな感覚の強いブラックメタルで、NACHTMYSTIUMが「Instinct : decay」から鬱系のメロディを強めつつ、更にアングラで危険な方向に進んだような音。黒い靄に包まれるような、質量感のあるノイジーなギターの歪み、時折挿入されるドローンめいた音が音像にヴェールを掛け、正体を隠しているようで、どこか底知れないような不気味さがありますね…。

また、曲に聴き手の恐怖感だったり嫌悪感だったり、生理的な部分に訴えかけてくるような表現が多用されているのも特徴ですね。例えばイントロ明けの2曲目では、ただでさえ不安になるような鬱アルペジオから、唐突にメロディを消して疾走し、まるで暗闇に放り出されたような心許なさを感じさせるし、その後のドローン的なパートでは悲鳴のようなギターの音が本気で不気味。音自体の得体の知れなさとも相俟って、聴いていると闇が広がっていくような感覚を味わう作品。

鬱系とサイケデリックな感性を掛け合わせたら、恐ろしく不気味で病気めいたムードに仕上がったような感じの作風。病的な表現の多いアメリカのブラックでもかなりダークな方ですので、XASTHURやLEVIATHAN辺りのアメリカの病巣に注目している方は是非。



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