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PSYCH MINUS SPACE CONTROL (2012年)
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PSYCH MINUS SPACE CONTROL
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解説 - PSYCH MINUS SPACE CONTROL
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-07-06 20:46:25)

2012年発表の5th。
変態系だけど何気にリリースはコンスタント(笑)。

前作はこれまでよりドゥーム・サイケ色が強くなった印象ですが、今作はラストの曲以外はインストにして、更にその路線を推し進めた感じですね。プリミティブブラック由来のアナログな歪みのギターやRAWに抜けるドラム、Woe J Reaper氏の歪んだ感性が練り上げるオカルティックに引き摺るリフのフレーズが枯れた薄暗い道を演出し、そこを時々半ば酩酊したような足取りを交えてとぼとぼと暗い方へ歩いていくような、相変わらず気色の悪さでは右に出るもののいないドゥーミーなブラック。

ただ、今作ではミニムーグやメロトロンなど、ヴィンテージな鍵盤楽器も取り入れた演出もあり、今まで持っていた彼の奇妙な感性に昔のプログレやサイケデリックロックに通じる感触もブレンドされているような印象。これによってサイケデリックな感覚はいっそう深みを増したような感じはするんですが、反面3rdの時のようなルーツの見えない、見えていても彼自身の感性の独自さが強過ぎて歪んでいる、そんな得体の知れない気味悪さはちょっと減退しているかも。まあラストの曲は相変わらず変な展開だし、今まででもかなり奇妙な曲だとは思いますが。

独特なブラックメタルの視点を持っているバンドだけに、個人的にはあんまりルーツ重視の方向に行ってほしくはなかったりするんですが、ドラッギーな感触は過去作と比べても最も高い作品に仕上がったと思います。聴き手を世界に引き込む力自体は上がってると思いますし、これならプログレ好きでも行ける…ような気がしないでもないです(笑)。



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