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A PLACE TO CALL MY UNKNOWN (2011年)
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A PLACE TO CALL MY UNKNOWN
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解説 - A PLACE TO CALL MY UNKNOWN
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2012-07-16 10:29:54)

2011年発表の1st。

個性派を多数輩出するベルギー産のブラックという事ですが…スタイル自体はスローパートも適度に設け、トレモロリフでアクセントを付けつつ緩急付けて展開する、北欧スタイルのブラックメタルという感じですが…ゴリゴリいうベースといい引き摺るようなノイズを伴うギターリフといい、妙に重苦しくのしかかるような音作りが成されているのが特徴。そのせいで特にスローパートでの閉塞感が凄まじく、6曲目ラストなどはヴォーカルの凄絶さも相俟って世界の絶望を一身に引き受けているかのよう。そこから一転して音が途切れる展開は絶妙的な気持ち悪さ(笑)。

ただ、マイナーバンドにありがちなんですが、大きく話題になるようなバンドと比べると「引き」のパートが大分弱いんですよね…。アトモスフェリックな音使いで死が迫ってくるような気味悪さを演出するパートや、トレモロリフが邪悪通り越して破滅的な情景を描き出すパートなど、聴かせどころとなる部分は非常に魅力的なんですが、アルバム全体を通して今ひとつ聴き手の注意を引き続ける力に欠ける感じ。ヴォーカルも最初ホイッスル気味の絶叫をしてますが…あんな声出せるならもっとガンガンに使った方がインパクトあるのに。緩急や抑揚を付けようとして却って出し惜しみに聞こえる感じも。

前述のように音作り自体に工夫も見られるし、フレットレスベースやパーカッションを部分的に取り入れていたり、一歩抜きん出るための努力はしてると思うんですが、いまいちそれが伝わりにくい印象の作品。この作品をリリースしたあと、Code666に移籍したようなので、もう少し分かりやすく秀でた部分を見せ付けるような、曲を通してのプレゼン能力の向上に期待したいところですね。



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