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LA VIA DEL GUERRIERO
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解説 - LA VIA DEL GUERRIERO
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-08-17 10:07:50)

2012年発表の1st。

イタリアのアヴァンブラックの、有力レーベルATMFよりリリースのデビュー作という事ですが、これはなかなか面白いアルバムですね。
基本的にはスラッシーなリフを上手く活かし、疾走パートでは激しく、ミッドテンポのパートではヘヴィに聴かせる、骨太なブラックメタル。クリアかつ厚みもしっかりある、質の高い音作りやスラッシュ/ハードコアの影響の強い、野太い怒号ヴォーカルも相俟って肉体的な攻撃性も強く感じられる音。そのメタリックに芯の通った音を軸として、様々な要素をブチ込んでくる作風ですね。

雄大なメロディを聴かせるシンフォニックなパートや、アコギやパーカッション、笛系のキーも用いたペイガン要素の強いパートなど、展開のバリエーションは多岐に渡りますが、ULVERの2ndを思わせるフォーキッシュなメロディの合唱まで飛び出した時はかなり驚きましたね…。展開はアヴァンギャルドなんですが、あくまでマッチョというかガチムチな実体的なパワフルな音が下敷きとしてあり、アヴァンブラックとしては取っ付きやすい音なのも特徴。メロディもファンタジックで印象に残りやすく、聴きやすさと展開の面白さを上手く両立させている感じ。

デビュー作ですが、妙にマイナー臭い音作りだったり独りよがりな展開だったりすることはなく、しっかりしたクオリティの高さがある作品。邪悪な感触こそ薄いものの、様々な要素を消化しつつストレートなかっこよさを聴かせる、良いアルバムに仕上がっていると思います。



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